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にっき  作者: コスミ
夜明けまえ
33/51

ヒャダインはももクロの作曲では“合目的的に”手加減していると思う

小説家になろうとする。けど小説家という職業は、どうも僕にはイメージがしにくく、自分が小説家になるにはどうすればいいのか、というプロセスはもっとイメージできない。



そこで思考実験。


役者になろうと考えてみる。

まず自分の顔を見て、二枚目か三枚目かシリアスかコミカルか、とにかくどんな顔で、どんな見た目かを知る。プロポーションも知る。

好きな作品、影響を受けた作品もあるだろう。その主演をやってみたいのか、たんに舞台で喝采を浴びたいのか、ぼんやりと夢を見る。まあ何にせよ、とにかくまずは役者になろうとする。

自分の顔立ちと、心から望む役は把握しているが、まず役者で食いつなぐためには、どんな役でもひととおりこなせた方がいいだろうし、またひととおりのキャラクターの感触を経験しておけば、いざ自分の顔立ちとシンクロする“ハマり役”を得られた時に活かせるだろう。なのでとにかく全ての舞台、全ての役に全力で取り組む。その恩恵を信じて、舞台の成功のために。


台本を覚え、舞台での振る舞いを研鑽するという実際的に使うスキル修行とともに、役の役割と人間性について深く理解する、事前の研究時間が重要だと知る。脚本をくりかえし読み込む。


自分が鏡で見た最初の印象通りの、そうしたキャラクターの役が回ってくることが増えてくる。そうしたタイプのキャラクターの、基本的なやり方を学ぶ。そして脚本の色合いごとに、そうしたタイプのキャラクターはそこでどのような役割をもっていて舞台にどのような効果を与えるのかを、脚本ごとに考える。基本を学び、即応的に応用を加えて表す。


夢見てきた役者に近づきつつある。さらに夢を膨らませるか、しばらくこの場にいて過去をすこし反省してみるか、どちらにせよ、とにかく役者としての能力を増すだろう。果てはない。まだまだ究めていける。たとえ世界最高の役者だと言われても。




ひとつのものに全てをこめることもできる。その反対に、ひとつをとことん究明して得た原理は、他の全てにもある程度当てはめられる。

一芸に秀でるものは多芸に秀でる、というような。

共通性を見出すこと。


フレンチの修行を長年積んだ技術を活かし、でも和食に転身したりするシェフを見るとなんだかチャレンジャーでかっこいいと思う。

一芸を、一芸のままにしておかないというような心意気なのだろう。


比喩を使いこなす。すると、ひとつの小話に寓意性(つまりあらゆる現象に見られる傾向を、鋭く突く)をこめられる。例えば星新一か。


ユーモアが、なぜ面白いのか、その原理はとても曖昧に見える。なぜ面白い? わからなくても頬はゆるむ。


比喩とユーモアには親和性がある。どちらも人間的。

比喩とは、連想か。連想は、脳の記憶方式との親和性が高い。素早く思い出す。なので比喩は説明をわかりやすくする。イメージの挿絵をいれるかのよう。


そしてユーモア。

脳内で素早く反応が起こるから、思わず吹き出して笑ってしまうことが起こるのか。笑うというのは、けっこう衝動的に見える。


文章そのものだけでは、とても脳の速度に追いつけない。脳は連想の力によって、瞬時にあらゆるものをときに平行して、ときに混ぜ合わせて、ときにスポットライトを当てて思い出す。



りんご、色、血、絵の具、口紅、右翼、興奮、紅白、などなど…。



ユーモアの正体が曖昧なのは、そうした人間のもっとも有機的ですばしこい能力の営みが土台になっているからではないだろうか。


しかし。あの人はユーモラス、あの人は反対にカタブツ。それはまったく簡単にわかる。ほとんど初対面でもすぐにわかる。直感によって。


そうした直感は、特に人を見分けるときに脳がとても素早く複雑に情報を読み取っているということ。サルの顔は同じに見えるが、人の顔は千差万別。


文章は脳にスピード•パワーともに負けている。でも、脳に何かをさせることができる。弱い支配者。


そして、文章、言葉で人は多くのことでつながる。欠かせない道具。強い道具。悪用されていたら怒れ。



ところでこれ、面白い?

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