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初めまして、お久しぶりですね

 私は本に関わる仕事をしている。

 それで今の場所は漫画も入る。

 そこで初の懐かしい出会いをした。


 それは獣医の漫画(大変ストレートなネーミングのもの)だった。私は世代ではないので、初めて実物を見た。そして思い出した。なぜなら私はこのタイトルを知っていたから。



 昔、ペンタブを貰ったことがある。



 詳しくない人に説明すると、ペンタブというのは板とペンがセットになったPCマウスのようなもの。まだ液晶タブレットなんてないし、そもそもタブレットが存在しない時代、デジタルで絵を描くならこれ一択だった。


 それでもそこそこ値段がする。


 まだ一太郎スマイルがあった時だし。

 ていうかフロッピーディスクあった時だし。

 なんならMDもまだ放送室で現役だったし。


 その時代に、私はペンタブをお古で父から貰った。正確にいうと父が会社の同僚から貰ってきたもので、それは奥さんのものということだった。


 「奥さんが有名な漫画の作者さんなんだよ」「もっといいのに買い換えるからくれるそうだよ」と聞いたけれど、中学生くらいの私ではピンとこなかった。そもそもうち、ネットも漫画もアニメもわりと制限されてたし。



 その時に聞いたのが、そのタイトル。

 初めまして先生お久しぶりです。

 なんかすっごく感慨深いです。



 そんな気持ちになった。思い出す中学生時代、思い出す黒歴史、我々が共同運営してた夢小説のサイトで友達と絵チャログすることになったけど、私だけペンタブないから親にダメ元で頼んだんだよね……!



 何描いたかまで思い出せる!

 うっ頭が痛い!

 でもあのペンタブ超使いました!



 3個パックの絹豆腐より狭いかもしれない板(描ける範囲がそれだけだけど、板はもっと大きい)で、めっちゃ夢語り合ったしめっちゃ絵チャしたしデジタルに触れました!


 たぶん当時は漫画家になりたいとか言っていたので(まぁ色々あって諦めてるけど)、そういうのもあってくださったんだと思っている。


 こんな結構な先生からペンタブもらって黒歴史生産してるの私くらいだろうな……。


 ……まぁ黒歴史については置いておこう。

 でもあれもなろうの経験には繋がってる。

 なので否定もできないシロモノで……。


 まぁでもやっぱり、あのペンタブがあったから今も絵を描いてるところはあると思うし、物語を変わらず表現したいと思えるし。なんなら挿絵描いちゃうし、かなり私の中で影響は大きかったなと思う。


 仕事中なのに突然タイムスリップしたかのような想いだった。今度漫画買おうか……私ももう大人になったし。おかげさまで創作はライフワークになりました。

まぁそこからデジタル触れてた割に、絵は成長はしてないんですけど……笑


ただ私の創作は絵から始まってるから、大事なんだよね。小説が先じゃないから。自分の中にある物語を表現する最初の方法が絵だったから。だからあのペンタブも大事な出会いだったんだなと気づきました。


お会いすることはないだろうけれど、とても感謝してます。ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
空野さんも描いた絵をUpすればよいとおもうのー
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