地獄の一丁目
なんか違うなぁ〜違和感とやる気が交差する。
歌舞伎町を2年担当した後、いきなり、三多摩地区で一番小さな営業所を任せられる事になった!社内でも崩壊寸前の営業所と言われていたらしい。以前の責任者が辞めた後、そのまま責任者も配属されず放置状態だったらしい。
営業経験の浅い俺には、知る由もない。歌舞伎町では、新規の引き合いや不動産屋への卸販売で、ようやく慣れた時であった!いきなり大海原へ投げ込まれる事となった。何も知らない俺は、意気揚々と新しいステージへと向かうのだったがっ!配属されてから、極端に電話が鳴らない事に、違和感を感じた。留守電もないのは当たり前、昼間の電話も、引き合いも全くなかった。あるのは、契約のキャンセルだけだった。頑張って数字を作くっても、次の日キャンセルの電話が来るのが日常だ。マーケットでは、機械が壊れても修理すればいい方、買い替えなんていう状況でなかった。開店休業状態の店が多く、廃れていた。
営業所のノルマは、都心部のひとりの営業の半分だったが、3人がかりでも達成できなかった!場所によってこんなに違うのか!会社では、新宿で何かやって飛ばされてきた人!というイメージで俺を捉えていた。しばらくすると、2番手の営業マンが辞めたいと、俺をすっ飛ばして会社に報告した。まず、俺を通せよと思ったが、辞めるやつに言う気になれなかった。
うなされる夜が、すぐ近くに!