開店前には大行列!
あー卒業したら、そっちでビールを飲んでやる!
味が決まると、さぁ〜開店だ!外には常連さん達が、酒を飲みながら待っている。土日は特に早い、朝7時半頃から並び出す。開店は11時なのに。弟子達は、朝の賄いを食べる時間帯で気がきでない。ある寒い日に、味噌汁をサービスして、自分の分がなくなりがっかりしたことがあった。店の正面の左手に並べてある丸椅子に、常連さん達が思い思いに酒とツマミを持ち寄り時間をつぶす。ある人は、みんな訳ありばかりだよ!と言っていた。常連仲間が亡くなったらしく、献杯しながら飲む人もいた。開店前にデキあがり椅子からズッコケる人もいた。大勝軒の風情だった。マスターは、朝一番のお客さんには、打ち立ての麺を振る舞うのが、慣わしだった!当時、69歳だったマスターの麺あげは、実に早く正確であった。それは、テレビにも残っているだろう。またある日、ドキュメント番組で製麺風景を撮影にきて、手切りの製麺を撮らせて欲しいという。たまたま、俺が製麺当番の日だった。製麺の苦手な俺は、みんなにバカにされていた、当然カットとなった。仕事終わりに店の横で、みんなとビールを飲んで、ハメを外してバク宙をした時、顔から落ちそうになり、突き指をしてしまった。しばらく製麺のハンデとなっていたからだ!
大勝軒でやってはいけない、3つの事!