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アフォガート と バブル

作者: 乃木坂 佑一

2023年夏は酷暑であった。だからあのデザートを思い出す。

あの時代を知る世代の皆様にお手軽にリッチな気分のデザートを。

皆さんは アフォガートというイタ飯のデザートをご存じだろうか?


男性諸氏などお酒をたしなむ皆さんにはありがたい甘さ控えめで、おなかにも重くない


わりと軽めのデザートになると筆者は認識している。


このアフォガートだが、バニラアイスもしくはジェラートに熱々のストレートのエスプレッソをかける。


それだけである。


90年代末期のバブルの最期の残光が輝いた時代、スイーツ女子のデートと言えばイタ飯というあの時代に


アフォガートは紹介され、爆発的な人気となった。


一時期猫も杓子もアフォガートをデザートに求めるありさまとなり、バブル期には異常な商売が展開された


曰く「アフォガートはコースメニューのみデザートとしておひとり様1つ限定でお出しします。」


2023年現在の令和ならアホかと一蹴されるお高い商売がまかり通ったのがこのバブルという時代であった。


今ではちょっとしたイタ飯屋から喫茶店・コーヒーショップとカフェ飯を出す居酒屋まであるところなら


散見されるようになり、エスプレッソマシンが通販でいつでも手に入る現代では


このアフォガートという変哲もない「ちょっとしたデザート=アイスクリームの変化球」


は今の若い人やZ世代と言われる世代には路傍の石ころのように認識されると思う。


しかしながら筆者をはじめとしたあのバブル時代を見たオジサンオバサン達にはあの時代の


ディスコや狂乱地価・土地成金や気ちがいじみたカネの使い方を象徴する時代の「かけら」として


ちょっとした意味をもつ食べ物として記憶に残るのである。

ティラミスにクレームブリュレにイタリアンプリン


プロフィットロールにパンナコッタ


バブルの時代に紹介されたドルチェを思い出しつつ



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