インスタントフィクション ~リピート再生~
ガタンゴトン ガタンゴトン
「次は秋葉原、秋葉原です。」
扉が開き自分の前に座っていた男性が下りていく。
空いた席に座ると、目の前にミニスカートの女性ががが!!!
足と足の間からはパンチが見えそうだ!
おっと、いかんいかん。
と自分をなだめつつ視界に入らないよう視線を逸らす。
が、目が行ったしまう、まあ、生理現象、自然の摂理、唯我独尊、猪突猛進、神羅万象、などと頭がパニック状態になる。
何を隠そう年齢=付き合ったことない歴のDTである。
これ以上はやばいと、ポケットから音楽プレイヤーを取り出し、イヤホンを耳にさす。
この音楽プレイヤーには1曲しかはいっていない。大好きな曲だ。
だから、リピート再生を押す。
そして、目を閉じた。