1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。
心理カウンセリングの持論
正直、心理カウンセリングはほとんど意味が無い。
悩みを吐露して、何か励みになる言葉を返してもらっても、それで良くなるほど簡単なものではない。
多少気持ちは楽になるかもしれない。けれど、そんなものは一時しのぎだ。
気持ちが変わっても、環境は変わらない。
思い悩んでいる根本を解決しなければ、凌がれた一時を過ぎると元の木阿弥。またすぐに暗い気持ちが襲ってくる。
特にこれが鬱病患者ともなると、暗くなる理由すら無い。暗くなるから、暗いことを考えてしまう。
気持ちの変化で環境を変えようとまで思えるのなら、それは十分に意味がある。
けれど、そう奮起させられないのであれば効果は薄い。
変えるきっかけは与えられるかもしれない。でも、実際に変えようと行動するのは本人だ。
なら、行動意欲まで刺激させてこそ正しい心理カウンセリングと言える。
前話の重言です。
あらかじめ(予め)予約
日を追うごと
頭痛が痛い
後で後悔
馬から落馬
決意を決める
違和感を感じる
同じ漢字が使われていると分かりやすいと思いますが、「日を追うごと」は少々分かり難かったと思います。