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狭い部屋に布団をならべ、となりに寝ている少女に話しかけられている。
『ここを出たら何したい？』
『したいことなんてないね。とりあえずガッコにいくかな』
『真面目～。あたしはねー「ヤドリギの下で永遠に」っていう乙ゲーをやりたいんだよー』
『何だそれは』
『どきどきキュンキュンしたい乙女のためのゲームだよ！』
そう言って、 その少女はそのゲームの魅力を語りだした……
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……あらすじは『聖魔法セレマ学園』に転入した主人公が、幾多の困難をくぐりぬけ、生徒会長レナードや、副生徒会長ブライス、あるいは隠しキャラの養護教諭などと結ばれてエンドロールを迎える、というものらしい。
問題は、『聖魔法セレマ学園』が私の通っている学園の名前だということ。その攻略対象の生徒会長がクリスティーナの婚約者であることだった。「乙ゲー」なるものについての知識は前世の私も薄かったが、主人公のライバル位置にあるだろうクリスティーナがそのゲームに無関係なはずはなかった。ちなみに私は副会長と婚約していたが、先日解消しているし、養護教諭ともかかわりはあるが恋愛関係はないので、こちらは無関係と考えてよさそうだった。
