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空っぽの武装魔道士δ  作者: 火琉羅
形となる思い
44/246

ラベンダーが語る『よくわかる魔学講座』・2

以前コメントで言っていたように、タイトルを変更しました。

これからは『空っぽの武装魔道士δ(デルタ)』として進めていきたいと思います。


5/20・前書き追加しました

 え?…え?……え?!

 つ、つまり…どういうこと?魔法を使ってる?俺が?いつ?魔法を使ってる自覚がないのに?


「は、発動させているってどういうことですか?!」


 俺は立ち上がって、強く尋ねる。


 自分でも知らない衝撃的な事実に、驚きを隠せないどころがしっかりと頭で理解ができていない。


 頭の中では、先程の言葉がぐるぐると駆け巡り、全く整理ができていない。


「どういうって…言葉通りよ!」

「もうちょっと具体的な説明をくれ!」


 俺の問いに魔の抜けた回答をするラベンダーに思わず反応する。


「私が今言ったように、魔力行使力というものが存在しない今、()()()使()()()()()()何かしら?」

「そんな、行使力がなかった以上、魔力がないこと()()しか考えられる理由はないだろうが!」


 俺がそういうとほんと〜っと目を細め、こちらを見てくる。その視線に、身をすくめ、後退りする。


 すると誰かが後ろから俺の服を引っ張ってきた。少し後ろを振り向くと、コレットが俺の側まで寄ってきて、服を引っ張っていた。


「それだけじゃないよ」

「は?」

「それだけじゃない。基本的な()()()()()()()()使()()()()()()()()ことだよ」

「?!」

「そう」


 コレットの言葉を聞いて、確かにその通りだと思った。そして、コレットに続いてラベンダーが話を再開する。


「行使力というものがない以上、魔法を発動させることができない要因は単純に2つ。魔力がないか、もしくは魔法を発動する前に、()()()()()()()()()()()。ということよ」


 既に魔法を発動している。


 それを聞いた俺は、妙な納得感といくつかの疑問が湧き上がってきた。


「そ、そんなこと言われたって、俺にはそんなことしている記憶はない。ましてや魔法なんて……」

「そもそも、魔法を使うことができない人は、発動することすらできない。だが、君は時間をかけさえすれば発動できる…違うかしら?」

「そ、それはそうだが……」


 それでも、わからないことがある。


 発動させているその魔法とは何なのか。そしてそれをいつ発動させているのか……。


 ラベンダーは回答に答えるように、あるものを取り出した。


「もし、発動させているのが『魔術』なら、普通の人には調べることはできない。だからこれを使って()が調べる」


 ラベンダーが取り出したのは1枚の羊皮紙だった。

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