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空っぽの武装魔道士δ  作者: 火琉羅
始まりの魔術
34/246

テンプレ天井

5/11・一部編集しました

 


『・・・ソラ……』



 ・・・声が聞こえる……。



『ソラ……』



 暖かくて、安心する……




 優しい声……。





 *



 目に当たる暖かな光を浴びてゆっくりと目を覚ます。


「・・・知らない天井…テンプレだな……」

「あ、ソラ!起きた?!」

「あ、ああ……」

「そう……。よかった〜」


 視線を横にずらすと、そこにはコレットの姿があった。


 ここはどこで、どういう状況なのか尋ねようと横たわっている見たことのないベットから体を起こそうとすると、


「イッ?!」


 体からピキ!ピキ!っと音がなり、しまいにはゴキ!なんて音も聞こえた。


「イタタタァァ……」

「だ、大丈夫?」

「あ、ああ…」


 本当のところは、かなり大丈夫じゃない。でも、ちょっと見栄を張った。コレット表情はなんだかとても安心しており、とても柔らかな顔をしていた。だからだろうか。いらない心配はかけたくなかった。


「ところで…ここは?」

「ここは()()だよ」

「なるほど、王城か……?おう、じょう?」


 なんだか、とても嫌な言葉が聞こえた気がしたのだが……。


「コレット。王城ってまさかあの王城?」

「うん、多分その王城であってると思う」

「・・・何ぃイッ?!〜〜〜!!!」


 体をバ!っと起き上がらせようとすると、体全体に激痛が走リ、起き上がることができなかった。


「は、本当に大丈夫?」

「だ、大丈夫だから……」


 王城ってことは、運び込まれたってことだよな……。おそらく、運び込まれた原因はきっとあれ。あの竜巻を受けきったのが、原因だろう……。


「それで、聞きたいんだけど、あの後どうなったの?」

「そうだよ!あの後大変だったんだから!」


 あの後のことを尋ねるとコレットは大きな声をあげて、覆い被さるようにこちらを覗いてくる。


「そ、そうなのか?」

「そうだよ!」

「あの、その…」

「?何?」

「・・・ち、近い……」


 そういうと、コレットもあっとなって俺の上から退いた。その顔をはほんのりと赤く染めている。


「・・・」

「・・・」


 ち、沈黙が痛い……。


「そ、それより、あの後のどうなったの?」

「う、うん。えっとねえ……」


 俺は雰囲気を変える為、再び何があったのかを聞くことにした。


「大変だったって言っても、あの後あっさり解決しちゃったの」

「それでも聞かせてくれ。知ってるのと知らないのとじゃあ色々変わってくるから」

「・・・うん、わかった。あの竜巻を、ソラが頑張って止めてくれた後……」


 話してほしいと頼んだ後、コレットは少し考え、俺が気絶した後のことを話し始めた。

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