自分らしい意志と空っぽの問いかけ
「・・・そして、騎馬隊の人が振り上げた槍は私に振り下ろされた時、手元の岩が崩れ落ちたて、そのまま川に落下したの」
コレットと名乗った女の子は、最初は嫌そうにしていたが、食事をした後ポツポツと経緯を語り出した。
コレットが皇国の姫と言った時、
「うっそ?!なんでここにいるの?!」
「だから、それを今から話すんでしょ?」
「あ、そうでした…」
「もう〜」
「う〜…」
とコレットにクスクスと笑われた時はすごく恥ずかしかった。
「そして、浅瀬から上がって、そこから必死に歩いて、疲れ果てて眠ってしまったと?」
「・・・うん」
俯き、小さく返事をするコレット。そんな彼女を見てどうしたものかと悩む。これから先のことを。その時俺ならどうするべきかを。
『俺が君を守るよ。必ず』
きっとこれが、この状況での解答だろう。
彼女を守り、安心できる場所を作る。さらに追加で古代人達の言葉を使えば『好感度があがる』ということなのだろう。
だが、俺はそんな言葉は言えない。
君を守る?それっていつまで?もしかしてずっと?これから先、一生この子を傷付かせず、怪我もさせず、腫れ物を扱うように接しなければならないのか?そんなことばかり考える。
そんなのはごめんだ。
知り合いと話すなら楽な方がいい。遊ぶのなら楽しい方がいい。
だから、
「事情はわかった。それで?これからどうしたい?」
俺は尋ねる。
これからどうしていきたいのか。何をしたいのかを。