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空っぽの武装魔道士δ  作者: 火琉羅
始まりの魔術
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自分らしい意志と空っぽの問いかけ

「・・・そして、騎馬隊の人が振り上げた槍は私に振り下ろされた時、手元の岩が崩れ落ちたて、そのまま川に落下したの」


 コレットと名乗った女の子は、最初は嫌そうにしていたが、食事をした後ポツポツと経緯を語り出した。


 コレットが皇国の姫と言った時、


「うっそ?!なんでここにいるの?!」

「だから、それを今から話すんでしょ?」

「あ、そうでした…」

「もう〜」

「う〜…」


 とコレットにクスクスと笑われた時はすごく恥ずかしかった。


「そして、浅瀬から上がって、そこから必死に歩いて、疲れ果てて眠ってしまったと?」

「・・・うん」


 俯き、小さく返事をするコレット。そんな彼女を見てどうしたものかと悩む。これから先のことを。その時俺ならどうするべきかを。


『俺が君を守るよ。必ず』


 きっとこれが、この状況での解答だろう。

 彼女を守り、安心できる場所を作る。さらに追加で古代人達の言葉を使えば『好感度があがる』ということなのだろう。


 だが、俺はそんな言葉は言えない。


 君を守る?それっていつまで?もしかしてずっと?これから先、一生この子を傷付かせず、怪我もさせず、腫れ物を扱うように接しなければならないのか?そんなことばかり考える。


 そんなのはごめんだ。


 知り合いと話すなら楽な方がいい。遊ぶのなら楽しい方がいい。


 だから、


「事情はわかった。それで?これからどうしたい?」


 俺は尋ねる。


 これからどうしていきたいのか。何をしたいのかを。

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