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少年時代  作者: 上元弘章
3/10

1-3

県道252号線。

台湾屋という店があった。

そのとなりがバンンブーっていう紳士服の店

いまはもうない

台湾屋もつぶれてるみたい。

台湾屋のとなり

すこし南側5メートルほどのところにその県道525号から西に抜ける細い道がある。

車は入れないんじゃないか?

妙見堂まで自動車が入ってきていたのを見た記憶もない。

一方通行か

自動車進入禁止かしらないけど

そのまっすぐな道のつきあたりにあった。

寺だから門がある。

両脇ブロック。

太目の柱が二本建ってて

その上に屋根瓦。

ちちゃな「羅生門」みたいだった。

そこを通り抜けるとわたしのその家があった。

左側だ。

参堂みたいなコンクリの道が正面の妙見堂まで続いてる。

門をくぐってそこまでわずか6メートルぐらい。

右側には屋根瓦のついた柱だけのポンプ小屋があり手押しポンプの井戸があった。

家の前の入り口の左側に

タキロン(塩ビの波板)で自転車小屋みたいなのがあった。

正確に言うとバイク小屋。

たぶんおれの親父の清太郎さんが作ったのだと思う。

自転車は止めてなくて

いつも二階に住んでる寮生が乗てったホンダのCB750が3台ほど停めてあった。

ひとつは真っ赤なフューエルタンクのやつで

会社までノーヘルで通ってたみたい。

歩いてもたいした距離でもないのに

百キロ出したとか言ってた。

一度乗せてもらったことがある。

保育園生のころ

「ひろくん」

「バイク乗るか?」

って言ってね。

その寮生の兄やんの前にタンクに体押し付けるみたいに乗って

ハンドル握って

大野町までドドドドド・・・・・ってつれていってくれたことがある。



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