01. first contact
永遠に交わることのない君達へ…。
地球は生きている…なんて言うと君は笑うのだろうか…?
こちらの世界でわかったことを伝えるとしよう。これから語ることは君たちの世界では未来予知なのだろうか、それとも時代遅れの戯言なのだろうか…。それは私にも分からない。何故、君たちがいると分かったかって?まあ、順を追って説明しよう…。
私たちの西暦の流れは君たちの現実世界と違う。詳しく言うと21世紀の流れが大きく崩れたのだろう。2010年前後まで私たちの世界は君たちの世界に比べ、人類の発展、科学技術と情勢の移り変わりが少し遅かったようだ。具体的には10年から20年差があったとされている。つまり、日本で大きな地震があった、原子力発電の事故があったというのはこちらの世界では2020年頃だった。とかスマートフォンは2010年以降もまだ出現していないとかそんなところだ。
ではそれ以降、つまり2020年代以降はどうだったのか…?
脳のつくりの異なる新人類が現れる。
彼らは感覚を拡大し、他者との共感という点において特異な発達をみせ、ついには言語を使わずとも相手の気持ちを理解し、集団として活動できるようになった。
感染症の蔓延や、科学技術の発達、例えば、脳内チップやコンピュータによる治安維持、今までとは異なる世界が物凄い勢いで開かれていった…。
そして私たち旧人類の居場所は少しずつ狭められていった。もちろん温暖化も着実に進行し、環境破壊は最悪の段階とまでは言わないものの、その変化は人をも容赦なく死へ追いやった。
そのような経過を辿って、現在、2100年を迎える。21世紀最後の年だ。
ここの世界の住人である人類が8年前、発見した重大な事実がある。聞いてみたいとは思わないかい?この先も君は必ず目を通してくれるものと信じている。
では、本題に移ろうかーーー。




