第四話
お昼を終えてそのまま皆でカラオケへ。
茜さんもシフトを交代してアルバイトの人に任せて合流したので女六人でガヤガヤと盛り上がっております。
もっセルさんこと桃瀬さんが朔久耶ちゃんとラップを歌ったり、茜さんがノリノリだけど、意外と音痴だったりと色々新しい発見もあった。
私?一人でペルソナバイカー歌ってましたけど何か?
ええ、ええ。
言いたいことはわかるよ?
けどさ、特撮オタクの私が今どき女子の流行りなんて知らないし歌えないからね?
擬態なんて以ての外。
私はありのままの自分でいたいし。
つい最近までスマホも持ってなかったんだから。
精々がペルソナガールズの曲を歌うくらいだから。
深雪さん、世麗那さんと朔久耶ちゃんを前に歌うのは恥ずかしかったけど、三人とも楽しそうにしてたからよかった。
まぁ三人とも私を見る目が妖しかったけど…
あれ、獲物を狙った獣の目だった…
というか本人達がバックコーラスや合いの手を入れてくれるの中々貴重な経験では?
私実は凄い事しちゃってる?
茜さんが音声配信してたみたいで一部始終がファンに聞かれちゃったみたいだけど、プライベートは有ってないようなもんだって言われた。
これが有名税ってやつか…
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り間もなく午後18時。
夕食は作り置きして、個別に置いてあるので大丈夫。
お手洗いも済ませた、いざIMOの世界へ!
『おはようハルカ。イベントが始まるわ!参加するのよね?応援してるわよ!』
「おはようございます、マリーさん。勿論ですよ!優勝狙っちゃいます!」
『フフフ、貴方の勝利を見守っているわ。これは今日のログインボーナスよ。受け取りなさい。』
「はい、ありがとうございます。それじゃあ、行ってきます!」
『いってらっしゃい。良い旅を…』
さてさてやってまいりました。
拠点も完成し、最上階に作られた自室のベッドで目を覚ますとハルナちゃんがてけてけやって来る。
「ハルカ殿、お祭りに行くのであろう?わらわ、楽しみで眠れなかったぞ!」
「おはよ、ハルナちゃん。でも二人で参加するのは七日後だよ、観戦も良いし、師匠との特訓もあるでしょ?」
「うむ…叔父上はわらわを甘やかす気満々らしいのじゃ。1人で先に行って綿飴とやらを大量に買ってきおったわ。」
「フフ…師匠ったら相変わらずだなぁ。じゃあそろそろ行きますか。」
師匠の姪馬鹿っぷりに笑いながらもフジミヤの湊へ向かう。
師匠やヤエモンさん、ジンゴさん達と合流し、イベント参加用の舟に乗り込む。
『これよりイベントエリアへと移動します。少々お待ち下さい。』
というアナウンスを聞きながらもはしゃぐハルナちゃんを横目にアカネさん達と話し合う。
「イベントの舞台は島なんですね。」
「そうみたいだねー。年に一回、列国最強を決めるってストーリーみたい。ほら公式から上がってるよ。」
「どれどれ。ふむ…昨年…というか3回連続でジェノビア王国が総合優勝した、と。騎士王は余程の強者みたいですね。」
「今年はタカマガツハラが優勝ですわ。IMOの歴史にわたくし達の名を刻んであげましょう。」
「それ良いですね。私もやる気出てきました!よーし、お姉様頑張りましょうね。」
「ボクも全力で挑ませて貰うよ。ハルカくん頑張ろう!」
「皆やる気いっぱいですね!えーと予選は十六カ所で行われる…と。あ、私達は一番近い場所みたいですね、ラッキー。」
「油断せずに行こー!配信始めるよー!」
舟は30分ほどで目的地の島に辿り着いた。




