第二話
イベント初日。
今日は土曜日なので朝からログイン出来るけど、イベントは夕方からでそれまでアプデなので手持ち無沙汰だ。
「うーん、とりあえず日課を済ませちゃいますか。」
最近ハマってるヨガで軽く汗を流す。深雪さんから教わってるんだけどこれが中々奥が深い。凝り固まった身体が伸びるこの感じ、中々私には合ってるのかも知れない。
「おはよー、美空ちゃん。朝から精が出るねー」
「おはようございます、茜さん。今日は出勤ですか?」
「うん、社畜丸がウチに来てくれたけど、まだ人手不足は改善されてないからねー。いやはや…もう少し求人増やすべきかなー。」
茜さんの悩みは尽きない様で朝から夜まで忙しそうにしている。最近はおいもにあまりログイン出来てない様で少し心配だ。
「後で深雪さんと一緒にお昼持っていきますね。行ってらしゃい!」
「おー、ありがと!楽しみにしてるね!行ってきまーす!ゴミも捨てておくよー」
いそいそと出かけて行く茜さんを見送り、私も朝食の準備に取り掛かる。
深雪さんは深夜までログインしてるのか朝はゆっくりめな日が多い。
平日はお弁当用意してくれるので起きて事が多いけど、休日はのんびり屋さんだ。
スクランブルエッグにサラダ、ソーセージを添えて作り置きの冷凍していたミネストローネを温めて、食パンを焼いておこう。もうすぐ9時だからノソノソ起きてくる筈。
「んー…おはよう美空…いい匂い。」
「おはようございます、深雪さん。もうすぐ準備出来るので顔洗って来て下さいね。」
なんて思ってたら朝食の匂いに釣られて起きてきた深雪さん。
寝起きが無防備で見てて癒される。
「ごちそうさま。美味しかったよ。」
「お粗末様です。私、洗い物やっとくのでお洗濯お願いしていいですか?」
「分かった。美空、今日の予定は?」
「後で茜さんにお昼持って行く予定です。一緒に行きましょ?」
「分かった。洗濯終わったら少し買い出し行ってくるね。ケットシーの方も買い忘れたものあるから。」
「分かりました。そしたらお弁当の準備しときますね…んーと、野菜炒めとコンソメスープで良いか。茜さん好きだし…あ、深雪さん、ニラと卵買ってきてくれませんか?」
茜さん、お金持ちなのに食事に頓着しないからか、栄養ゼリーとか簡易なもので済ませる事が多いんだよね。
最近忙しいから食事を抜く日もあって倒れそうで怖い。
なので休みの日はこうしてお弁当を作ってあげる日が増えた。
「分かった。冷蔵庫の牛乳、そろそろ賞味期限近いから買っておく。捨てておいて欲しい。」
「了解です。」
そんな会話をしながらも手を動かし着々と料理を作っていく。
深雪さん唐揚げ好きだし用意しちゃお。
塩麹とネギを刻んで塩だれを用意してっと。
茜さんは大根おろしが好きだからこれも用意…あれ、切らしちゃってる。
深雪さんは…まだ居るか。
大根買ってきて貰うようにお願いして…と。あ、お米炊かないと。
「よし、後は詰めるだけ…あ、牛乳捨てちゃわないと」
「ただいまー。これお願いね。シャワー浴びてくる。」
「了解です。私も片付けて準備しちゃおっと。あ、深雪さん。シャンプー詰め替えお願い出来ます?昨日忘れてて…」
「ほーい。あ、美空も一緒にはいる?」
「もうー、茜さんみたいな事言わないで下さい!一人で入りますから」




