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第四十六話

なんて風な事考えてたら哨戒部隊、防衛部隊が城壁にわらわらと出てくる。


なるべく傷付けず再利用…ゲフンゲフン吸収するつもりなのでセツカのスキル、氷眠歌(こもりうた)で丁重にお眠りになってもらった。


うんうん、こりゃ楽だ。


スルスルと城壁を登ったスノウさんがささっと城門の閂を取り払ってくれて楽に潜入することが出来た。


うーん。陽動が中心のこの戦いなんだけど、ちょっと物足りない…あ、そうだ。


モブ兵士を一塊に縛り少し離れた場所に転がしておく。


それからノノハさんの作製した火付け薬入りの壺を投擲、城門は派手に燃え上がる。


「アハハハハ、火ィ良いですよねー。ずっと見てられる…!アハハハ、燃えろ燃えろ〜!リアルの会社のハゲ部長め!私の尻ばっかり触りやがってコンチクショー!あいつも燃やしてやりたい…アハハハ!」


ノノハさん、火を見たら突然豹変したかのように笑い出すんだもん。


ちょっと恐怖を覚えた。

けど流石にリアルでハゲ部長さんに火を付けちゃダメなので消火をしてから落ち着かせておいた。


ここがゲームの世界だから良いんだけど、幾らストレスが溜まってても捕まったら全てがお終いですよー。


アカネさんに伝えて優秀な弁護士を付けて貰おう。


退職して貰ってライブライフ(ウチ)のスタッフになった方が良いんじゃないだろうか?


まぁあくまで提案だけどね、アカネさんから伝えてもらおーっと。


応援に駆け付けたモブ兵士さん達も生け捕りに。あー、こりゃ楽だ。


っと、そこでセレーネさんからの連絡が。屋敷での抵抗が激しい、と。


それなら救援、行っちゃう?と軽い感じで街を堂々と歩いていく。


震えながら着いてくるノノハさんに、前を歩き斥候役を担ってくれているスノウさん。


私達の少し後ろを魔銃を構えながら警戒してるメニーさんという布陣。


ふふん、私達の陣形に無駄は無いのだ!ハーハッハ!


なんて余裕をカマしていると屋敷を囲むモブ兵士を発見。


セツカちゃん出番ですよーと。


ズドォォーン!


ファッ?!


何事かと思ったら接近していた忍装束のモブが私の真後ろに居たらしく後方で待機していたメニーさんが魔銃で撃ち抜いた音だった。


ありがとうとメッセージを送り、後ろは任せて前だけ集中して、と返事が返ってきた。


じゃあ、お言葉に甘えて…と。


従魔を全員呼び出してここからは総力戦だ。


突っ込みます(*´ω`*)/イクゾー、とメッセージを団体チャットに打ち込み、セツカと共にスミレにタンデムする。


双子は飛べるみたいなので良し、ユウヒは、あー…先行っちゃったよ。まぁ猫ちゃんはそれくらい自由で良いのです。と言うことで私も出発ー!


館門を守る兵士がわらわらと出てくるけどセツカが対処、双子は何やら念魔法で兵士を近くの民家に押入れ、岩塊で蓋をして閉じ込めているようだ。


ユウヒがにゃあ、と一鳴き。すると黒い鎖があちこちから出てきて兵士達を拘束していく。


負けじとスミレもわふぅ、と一鳴きすると影が伸び兵士達を拘束していった。


あー、ウチのコ達大暴れっすわ。

これは勝確なのでは?とか思ってるとプレイヤーらしき一団が。ひーふーみー…全部で十四人か、肩慣らしには丁度…


「ハルカ。どうしたの?」


うん、スキルを発動する前にスノウさんが不意打ちクリティカルの無音暗殺(サイレントアサシン)を決めて十四人も居たプレイヤーは全員光の粒子になっていった。


あれ?町中でもキルしたらレッドネームになるんじゃなかったっけ?


どうして変わらないんだろ?


「ん?あぁ、私魔物種族スタートだから。キルしても変わらない。それが自然の摂理だから。ほらこれ。」


ファサファサと揺れる白い翼。

そして徐に仮面を結ぶ紐を解く。


てっきりテング関係のクエスト報酬なのかと思ってた。


「種族は堕天使。ほら、左右で瞳の色違うでしょ?天使族は元々青。私は白目が黒になってて瞳が赤。これ堕天使の証なの。」


仮面を外したスノウさんの素顔は先程も見たがとても綺麗だった。


なんと…そういえばスタート早々NPCに追い掛けられてたんだっけ?


私、まだアーカイブ見れてなかったけど、魔物だったからか…!


やっぱりスノウさんは天使だったんだ!


「そう…だったんですね…スノウさんごめんなさい。私まだアーカイブ見れてなくて知りませんでした。けどご飯の前に見た時は黒くなかったのにどうして黒く染まるんですか?」


「ん、平気。逆に驚いたハルカ見れて嬉しい。この目は感情が高揚すると黒くなる。普段は〈平常心〉ってスキルで抑えてる。」


なるほど。

種族的特徴のある魔物系プレイヤーには必須のスキルかも知れない。


「琉歌と紗月も魔物プレイヤー。私の配信を見て態々同じ場所から始めて同じ牢獄に入って一緒に脱獄した。それからずっと一緒。もう三人とも三回進化してる。」


三回も?

魔物系プレイヤーってそんなポンポン強くなれるのだろうか?

なんて私の目論見は大きく外れる事になる。


あらゆる魔物系プレイヤーはいくつものデバフや行動阻害が付いた状態でゲームが開始される。


つまり人種族プレイヤーと比べてハードモード。


三回進化しても三次職程度のステータスらしく残りは職業によるステータス補正くらいしか強くなれない。


スノウさんの場合は種族が堕天使。


堕天使とは堕落し天使としての資格を失い地に堕とされた者の事を言う。


翼が黒く染まったり、天使の輪が無かったりと様々な物語で語られているが、この世界…

というより、スノウさんは人種族に嫌われること、昼間の活動制限などが欠点としてあった。


「あの時は大変だった。道を訪ねようとしたらいきなり石を投げられて瀕死になって気付いたら簀巻きにされて牢に繋がれて。こっちはハルカに合流するために移動したかったのに…」


むぅ…と頬を膨らませるスノウ可愛い…


うーん…何も知らなかったとはいえ、スノウさん可哀想過ぎる…


私だったら途中で匙を投げていたかもしれない。


「大変でしたね…」


「うん。凄く…けど今こうして一緒に入れるからそれはそれで良かったのかも知れない。」


私の憐れみの言葉を噛み締めつつもスノウさんは柔らかく笑った。


こうしてスノウさんと話している間も私の従魔達は私達を守るように働いてる。


「さぁ。そろそろ行きましょう!さっさと新ジョブを手に入れて私達の家に帰りましょう!」


「ん。全力で…行く!《模倣》」


スノウさんが私に触れる。


そういうことか、と納得した私はスノウさんに合わせる。


二人並んで同じタイミングでスキルを回していく。


「「《創造》〈跳躍〉〈魔闘〉〈蹴闘術〉はぁぁぁッ!バイカーッ、シューットォー!!」」


スノウさんとなら何処まででも駆け抜けられるから!


第一部〜完〜


はい。ということで第一部完‥となります。


年内はあと二本ほど上げて終了とさせて頂きます


更新開始は1/1辺りを目指しています。ストックを全部出し尽くしちゃったので仕方ないねಠωಠ


ここまで応援してくださる皆様のお蔭です。

ブクマ、コメント、評価、いいねお待ちしております。

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