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第三十五話

支度をしてハルナちゃんは本邸にお預け。


髪結いの儀とやらの準備が有るらしいので本邸はバタバタしてる。


ヤエモンさん、ジンゴさんは護衛だからプレイヤー四人旅だ。


スノウさんはどんなジョブになったんだろうか。今から会うのが楽しみだなー。




ホウゼンに転移してひたすら北上。


スノウさんから送られて来た位置情報の場所が待ち合わせ場所だ。


道中の魔物はそこまで強くない印象。


ショミーさんはアワアワしながら周辺の魔物を惹き付ける。

チキさんが遠距離から弓で狙撃して数を減らす。

モハメドさんの召喚獣、ホワイトキャメルのセザンヌが轢き逃げし打ち上げる。

打ち上がった魔物をモハメドさんがシミターで切り捨てる。


というコンボが炸裂しており私の出番がない。


ので、大人しくスミレに跨がりもふもふを堪能中。


・ハルカ何もしてねえ

・魔物が雑魚過ぎてボスの出る幕じゃねえんだよなー

・あのラクダめっちゃ強くね?

・モハメドのシミターの扱いえぐいな

・もふもふ裏山Cー



「ボス、前から人影!多分プレイヤーとNPCの混成!」


「了解。警戒しつつ接触します。全員気を抜かない様に。」


野良プレイヤーがNPCを引き連れ盗賊紛いの事をする事はアカネさんから聞いた。


どうやら北を中心に活動しているらしく中々の強者も居ると聞く。


どんな時も警戒は怠らないようにしなくちゃ。


「私が先に行きマショウ!皆さんはゆっくり着いて来て下サイ」


「モハメドさん、お願いします。チキさん、少しずれて何時でも弓を放てる様にしていてください。ハンドサインで指示だします。」


「OK、ボスー」


「ショミーさんは私の隣に居てください。立っているだけで相手は油断する筈です。何か有ればアレを使っちゃって下さい。」


「はわ?アレ…使って良いの?」


「最悪の場合ですよ?使用許可は出しとくので、判断は任せます。」


「はわわ、分かったよ…!」


スミレから降り、向こうが来るのを待つ。やがてモハメドさんが三人を引き連れてやって来た。


一人は丈の短い浴衣に白い槍を持った少女。少し幼く見える。

回りには赤青白黄の光る玉のようなものが浮かんでいる。


後の二人は栗色と茶色の髪で一人目より少し上くらいの歳で白い槍に似た服装。こちらは一つずつ玉が浮かんでいる。


「ハルカさん、こちらプレイヤーの方デす。何でも華天に合流しタイと。」


「…‥っと…えた」


「え?ごめんなさい、良く聞こえなかったんだけど」


「やっと会えた…!ハルカおねえさま!私、えとリスナーで…!ハルカおねえさまに憧れてこのゲーム始めました!今から会いに行きますってコメント、読んでくれて!嬉しくて!来ました!」


「ええと…ちょっと待ってね…思い出すから。。。…あぁ!あの時の。確かセツカを召喚した時に今会いに行きますって行ってくれた人?」


・あれサクヤじゃなかったのか

・妹キャラ戦争勃発か?

・あの時の人か…注意喚起したワイ、少し感慨深い気持ちなう

・ほえーホントに凸る人いるんやな。ハルカから何かカリスマなオーラ的な何かが出てるんやろか?

・カリスマなオーラ的な何かって何だ?

・カリスマなオーラ的な何かはカリスマなオーラ的な何かに決まってんだろ

・おまいら言いたいだけだろ



「そうです!あ、コトネって言います!後ろの二人は私の付き人というか…」


「アヤだ。コトネ様の一番弟子である。」


「サヤよ。アヤは何か勘違いしてるけど一番弟子は私。」


おぉ、またキャラが濃そうなNPCが出てきたねー。っと、どうやら危険は無さそうだし、警戒は最低ラインにしとくか。


個人チャットでチキさんに連絡。

HALCA:警戒最小限に移行、離れて監視求む

チキ:了 ショミーには此方から伝えておく


ふむぅ…チキさんノリ良くて一緒に居て飽きないなー。此方の意図を直ぐ理解する賢さもあるし。


「コトネちゃん、アヤさんにサヤさん宜しくね。私はハルカ・フジミヤ。四国の主です。」


「ふん…我等は貴様の事などちっとも認めてないわ!」


「アヤ、お前は話を聞いていたの?相手は四国の主よ?少し黙ってなさい。コトネ様の探し人の名前すら覚えてないのね、この脳筋は…はぁ。ハルカさん、お気を悪くしたのなら謝ります。警戒を下げて貰えないでしょうか?」


およ?

チキさんの警戒に気付いてる?

サヤさん、もしかして中々の使い手なのでは?


などと思ってたら横から細長いものがアヤさんの頭上に降ってくる。何事?


「はわわ!」


「アヤ…恥を知りなさい。私の尊敬するハルカおねえさまにその様な態度…到底見捨てることは出来ません。」


「あがっ…!も、申し訳有りませんコトネ様!」


「私に謝るのではなくハルカおねえさまに謝りなさい!」


「ハルカ様申し訳…ございませんでした」


細い何かはコトネちゃんの持ってた槍でした。この子ほわほわ系かと思ってたらきちんと芯を持った強かな子だった。


私的には少し気に入った。


「ショミーさん、モハメドさん、チキさん。もう大丈夫です。私のそばに来て下さい。アヤさんも謝罪は受け取ったので頭を上げてください。あぁ、そうだ。個人的な手合わせなら何時でも相手しますよ?コトネちゃんもそれなら良いよね?」


「はうッ…おねえさまカッコ良すぎる…鼻血出そう…」


「中々面白い三人デスねー」


「あはは、ボスのそういうところホント素敵ー!一生着いて行きます!なんちゃって」


「はわわ…ハルカちゃんかっこいい!」


・ハルカってたまに男らしいとこあるよな

・濡れたわ

・男ってどこが濡れるんですかねー?

・女性かも知れんやろ

・そりゃお漏らししたに決まってるやろ

・下ネタは他でやってもろて

・俺も華天入りてえなー槍術士募集してたよな

・多分目の前の子相当強いぞ?勝てる自信有るなら

・さっきの動き全然見えなかったわ…勝てる気しねえ

・ほな、諦めてもろて


「あー…コトネちゃんは私に会いに来たって事で良いのかな?〔華天〕に入りたい…ってことで良いんだよね?」


「そうです。おねえさまを一番近くで守るのが私の役目なんです!お願いします!同盟に入れてください。」


さっと頭を下げるコトネちゃん、それに合わせてサヤさんも下げる。


アヤさんは少し遅れながらも続いた。


うーん、槍部隊長が欠員してるし即採用でも良いんだけど、試験するって言った手前それも難しいんだよな…


適当に条件付けて入れちゃおっかな?

うん、そっちの方がいい気がする。

ただの直感だけど。


「分かったよ。でも二つ条件がある。一つは試合形式で勝つこと。まぁ詳しくはこれから擦り合わせるけど私、ショミーさん、モハメドさん、チキさんのうち二人に一撃でも入れるってのでも良いかもね。もう一つはさっきの条件が終わってから私達と一緒にスノウさんとの合流地点まで来て欲しいかな。あれ?コトネちゃんってスノウさん知らないんじゃないか…?」


「どちらも問題有りません。私の力をおねえさまにお見せします!それにおねえさま関連の方の配信は全て予習済みなので存じておりますよ。」


マジか…この子ポテンシャル高いなー。

益々欲しくなってきた。


「コトネ様…!ハルカ様、私とアヤは参加出来ませんか?」


「試合の間なら勿論良いですよー。あ、面倒だから三対三のチーム戦にする?こっちは私と従魔達で相手するよ!チキさん達は先に行っててくれます?」


「がってんだよ、ボスー」


「はわわ…良かった…私が戦うんじゃなくて…ハルカさん、頑張ってね?」


「私ハ、ハルカさんの強さヲ信じてマす」


うぅー、良いクラメンを持ったな…私。


さて、サクッとやりましょうかね。



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