第三十三話
さてさて…ようやく決まった同盟の名前。続けて人員募集まで話が進む。
今はこんな感じ。
◇同盟の名前 済
◇今後の活動指針 済
◇メンバーの補充
◇拠点建築
◇組織体系
「さぁさぁ次の議題はメンバーの補充についてだよー。配信見てるそこの君!改造手術を受けて我等〔華天〕の手先として働くのだー!にゃーはっはっは!」
「改造手じゅちゅ…手術はしないで下さいね?あと、無作為に募集する訳じゃなくて試験をします。条件を満たした方から入って貰う形ですね。」
・噛んだ
・噛んだな
・可愛いなこの子
・ファンになりました
・ハルカたそに命令されたい…条件は?
「ハルカさん可愛いですわ!して…条件とはなんでしょう?」
「此処にいる…ログインしていない人も含めた幹部達との一騎打ちでワンキル取る事です。戦力の底上げですね。近い内にプレイヤーイベントとして発表します。」
「幹部というとサブリーダー以上かな?」
と、もッセルさん。良い質問ですね。
「いいえ、今〔華天〕に所属するプレイヤー全員ですね。つまりもッセルさんも幹部ですよ?」
「ほう…新参のワシらも幹部にしてくれるってぇのかい。太っ腹じゃねえか大将!そんで加入条件だが生産職はどうなるんでい?」
嬉しそうに豪快に笑うオヤカタ。が、途端に視線を細めて鋭い切口を切ってくる。
「そうですね。生産職の方は一定値を満たす物、もしくは技術を提示して貰います。例えば初級ポーション…ノノハさんの作った物は回復値は幾つですか?」
「んんーと…最も出来が良いので20%かな。平均値だと12%くらい。」
「では15%を三つ提示にしましょうか。大工職の場合、同一の道具を使い小屋一件を…そうですね、オヤカタ。六畳ほどの小屋はどの程度で仕上がりますか?」
「ワシはそこまでレベルは上げとらんが、LV40で大体四十分かそこらじゃろうな。まぁ、ワシなら二十分と係らず建ててしまうが。」
「判断基準はこの後決める組織図の生産部隊で考えてもらいますか。オヤカタ、部隊長お願いできますか?」
「ふむ…ワシなんかで良ければ喜んでやろう。ゲンやノノハ、ユイは生産部隊に配属するのじゃろ?」
「ええ。それぞれ部門は分けますが同じ生産部隊に配属しますよ。ユイさんは別の部隊長をやって貰うつもりですが」
「何よ!勿体付けないで話しなさいよ!」
「ふふふ、楽しみは取っておきましょう。話を戻しますね。イベントが六月七日~十四日までなので…十六日から採用試験をやりましょうか。遠方から来る人も居ると思うので期間はリアルタイムで一ヶ月の七月十五日まで。不採用でも期間中なら何度でも受けられるって感じなら多くの人が受けられる筈です。アカネさん、何か付け足すこと有ります?」
「そうだにゃー…ごほん、我らが〔華天〕は諸君の力を必要としている。そして諸君と共に戦える日を待ち望む。私は諸君に期待しよう…以上にゃ!」
「凄い、いつもゆるゆるのアカネさんが別人に見えた。何かのゲームとかの台詞ですか?」
「たははー…ゆるゆるは余計だよ、ハルカちゃん?即興だけど雰囲気は出たかなー」
「ふひひ、すみません。けど即興は凄いですね。演劇とか上手そう。…セレーネさんとサクヤちゃんは何かある?」
ウズウズしているセレーネさん、ソワソワしているサクヤちゃんにも話を振る。
「そうですわね…わたくしと死合える覚悟のある方をお待ちしておりますわ。けど…あまり遅いとわたくしどんどん強くなってしまいますわよ?フフフ…」
・ひえ
・セレーネに勝てるやつおる?
・勝てるやつ大体華天の面子やろ
・バーサーカーお嬢様
・↑わろたww全くもってその通りやわ
・…はっ!閃いた!
・ろくでもないこと閃かんでもろて
「あ、あの!私はあまり戦うのは得意じゃないのでハルカお姉様専属の回復係が良いなぁー…なんて」
・ハル×サクてえてえ
・わかりみが深すぎる
・かわええのう
・百合の波動はここからか?最上級のやつを頼む
・すみません、それ売り切れなんすよ
・俺も専属の回復係欲しいわぁ…婚活するか
「でもエトワール単独で倒してなかった?サクヤ、そこそこ強いよね。多分〔華天〕でも上から数えた方が早いくらいだし。」
「アカネ、ちょっと黙ってろ…はっ!お姉様、私を回復係に任命して貰えませんか?」
・ひえ…この子元ヤン?
・アイ活中は赤金の髪に特効服着て釘バット担いでたで
・今の清楚お嬢様からは想像が付かん…
・アカネマジギレされてて草生える…生えた
「あはは、勿論回復もしてくれたら嬉しいけど私はサクヤちゃんの戦う姿も見たいかなーなんて。どうかな?」
「……分かりました。私も戦いましょう」
「と言うことでメンバー募集の話はおしまいです。次、組織図を考えましょうか。原案はアカネさんが考えてくれてるんですよね?」
「ふっふっふ…凝り性の私をご指名頂いた時点でほぼ素案は出来上がっていたのだよ、チミ。見たまえ、これが〔華天〕の組織図であーる!」
アカネさんがスクロールを一枚取り出す。あ、あれ課金アイテムの脳波転写スクロールだ。ふむふむ…なるほどねぇ。




