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第三十話

アカネさんとヤエモンさん、サクヤちゃんを引き連れて〔魔猪の宴〕ダンジョンへとやって来た。


因みに代官に任命したセレーネさんは掘っ立て小屋を作ってそこを拠点にし周辺に散らばった村人NPCをかき集めるとのこと。


そっちにはもッセルさん、セガールさんとはやとさん、チキさん、しょみーさんが応援に行っている。


残りの人達は同盟メンバー候補の生産職を引き連れて前乗りしてくれている。

私達が建設予定地に着くとユイさんが生産職の人達を引き連れてくる。


「ユイちゃん様がスカウトして来てあげたわよ!喜び、咽び泣くといいわ!」


「うおおぉぉお!生ハルカちゃんだ!あ、俺コンスケって言います!狐の獣人で道具造りやってます!」


「私は錬金術師のケミカル・ノノハです!ノノハって呼んでください!宜しくお願いします!」


「ドワーフのオヤカタだ。大工と家事を専門にしてる。よろしく頼む。」


「エルフ族のゲンだ。魔道具士をやっている。」


「皆さん宜しくお願いします。皆で統一目指して頑張りましょう!」


そんな感じで集まった人達と図面を引きながらああでもないこうでもないと言いつつ作業を開始。


現場はリアル時間の三部制にして早朝からお昼まで、お昼から日暮れまで、日暮れから早朝までと分けた。


工期はリアル時間で十日。

丁度イベント開始の前日には出来る見込みだ。


責任者はユイさん、その下に補佐としてノノハさん、オヤカタ(呼び捨てにしろと言われた)ゲンさんの三人を付けた。


実はユイさん、双剣士の他に鍛冶士のスキルも取っている。


自分の得物は自分で作りたいとのことでこだわりを感じる。


リアルでは建築学も齧っていたらしく、かなり有望。

どうして就職できなかったのか…いや、社会情勢が悪いんだ。もはやなにも言うまい…ってやつ。


とりあえず方針としては土地が狭いので横にではなく縦に広げていく事にする。


塔か日本建築のお城かで迷ったが利便性を考慮してお城にする。登り降りが大変だけど開墾とか伐採は面倒だし、これでいいんじゃないかな、と皆賛成した。


さて場所は変わって我らがホーム、旧領主館へと集まった。

幾つか相談をするためだ。


残念ながらセガールさんとソレビさんとはやとさん、メニーさんは欠席だが、配信は見るとのことなので相談を始める事に。参加者は14人。


私、アカネ(以下敬称略)、セレーネ、サクヤ、ユイ、モハメド、舞侍、ヤンスヤンス、ショミー、もッセル、チキ、ノノハ、オヤカタ、ゲン。


あと、NPC枠でハルナ、ヤエモン、ジンゴ。

このメンバーで相談をする。


取り敢えず配信の準備しよっと。皆からは既に許可は貰ってる。


アカネさんも配信するみたい?


「ハローにゃあにゃあ!皆、アカネだよー!今日は我らがリーダー、ハルカちゃんからみんなに相談があるみたいー!」


「どうもハルカです。昨夜の配信見てくれていた方はありがとう!今日も付き合って下さいね!」


・おー!配信きちゃー!!

・わこつー!

・ハルカすこ

・アカネがメインじゃないんか

・いっぱいいるな


反応は上々、私はすり寄ってきたユウヒを優しく撫でると両脇に手を差し入れ持ち上げる。


「はい。と言うことで、幾つか議題を設定しました。議題をどーん!」


「ふにゃ?!」


◇同盟の名前

◇今後の活動指針

◇メンバーの補充

◇拠点建築

◇組織体系


・ユウヒちゃんかわよWWW

・おぉ!ついに名前が付くのか

・補充?俺もワンチャンある?


「まぁこんなところかなー。アカネさんの知恵も借りて自分なりに考え見たんだけど。今日のところはその辺を話し合いたいと思います。最初の議題は…サクヤちゃん決めていいよ?」


私としてはどれからでも良いんだけど、メンバーにも振っていかないとね。


「ふぇ?わ、私ですか?あ、皆様ご機嫌よう。ペルソナ・ガールズ(ブラン)のサクヤです!昨日のハルカお姉様の配信を見ていてくれた方は分かると思いますが私もこの同盟の末席に加えて頂きました!今後とも宜しくお願いします!」


そういえばサクヤちゃんはイメージカラー白だっけ。


ブランってフランス語だっけ?


どうしてフランス語なのかは分からないけど、多分元プロデューサーの趣味か何かだろうな。


リスナーも反応してくれてるみたいだし、このまま続けようー。


「それじゃサクヤちゃん。どれから行く?」


「そうですわね。名前と言うのはとても重要な要素の一つなので最初に決めていきたいです!」


「おっけー!じゃあ最初は同盟の名前からだねー。オヤカタ、頼んどいたブツは仕上がってるー?」


「たりめーよ!ほれコイツでどうだ?」


オヤカタがパネルを操作して取り出したのはおっきい黒板と白のチョーク。

黒板消しまで用意してある。


流石は生産職(クリエイター)


アカネさんのこういう気遣いや根回しは流石としか言えない。


「ほんじゃ、舞侍は書記。ヤンスヤンスは意見を黒板に書いてってー。」


「了解でやんす!」


「こういうのはモハメドの仕事じゃないか?元大学教授…あ、すまん!」


「ハッハッハ!ワターシは気にしてマせんヨ!既に引退した身デスし、隠す程ノコとじゃありまセン!」


「ほえー。モハメドさんって凄い人だったんだー。」


「むかーシの事でスヨー」


「とりあえず舞侍は続投ね。それじゃ各々五分間のシンキングタイムで。私とハルカちゃんはトークタイムね?」


突然の不意打ちに私は変な声を出してしまう。


「ほえ?私もですか?」


「もちろんー。どうせ候補は幾つか見繕ってるんでしょ?私も幾つか考えてるし。」


「まぁ、そうですけど…」


今日の午前中ずっと考えてたんだよねー。

少し凝ったやつを考えてみた。


それをささっと記入し、アカネさんの横に移動する。


アカネさんも既に書き終えていたようだ。


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