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第十四話


「えー?!それじゃあさっきの配信とやらで言っていたのは嘘なのかえ?」


「ハルナちゃん声大きい。嘘じゃなくて偽報。情報を制する者は世界を制するってやつだよ。敵国に斥候も居るだろうし。」


「ふむ…言葉の意味は分からぬがハルカ殿は中々策士じゃのう。わらわ、びっくりしたのじゃ。」


「ごめんね?敵を欺くにはまず味方からって言葉が有ってそれに習ったの。とりあえずお屋敷に着いたらソウジロウさん達にはきちんと説明するから。あ、アカネさんがしてるかもだけど。」


ヤエモンさん、ジンゴさんも少し驚きながらも着いてきてくれる。


セガールさんに頼んでさっき送ったコピペを紙に書いて、二人に見せながらこの場に居ないメンバーの事を教えていた。


それと私の方には新たなペルソナ・ガールズのメンバーが派遣されるらしい。


まだサンガの更に西の国に居るらしくて少し合流が遅れるとのこと。


作戦開始時にはリスナーや協力者を率いて合流出来るとのことなので期待させて貰う。


ギャーギャーワーワーと騒ぎながら屋敷に辿り着くとそのまま奥へ通される。


私とソウジロウさんとハルナちゃんと先に居たアカネさんの四人で密談してから評定の間に移動する。


主だった家臣の人達が集まっており直ぐに評定が始まった。


「まずは集まってもらい感謝する。これより三方面侵攻作戦の軍儀を開始する。初めての者も居ると思うから先に紹介しておこう。ハルカ殿、前へ。」


「ご紹介に預かりましたハルカと申します。ハルナ姫の婚約者としてフジミヤ家の発展に尽力したいと考えております。どうか皆様宜しくお願いいたします。」


「うむ。ハルカ殿は我らフジミヤ家をより一層盛り立てるために此度の作戦を持ってきた。それでは始めよう。カンザブロウ、進行を頼む。」


「はっ。これより当家は三国に攻め入ります。西方面サンガへはハルカ殿を筆頭に副将にハルナ姫、異邦人ユイ殿、ソレビ殿、それからヤエモン隊、ジンゴ隊を派遣します。ハルカ殿頼みますぞ?」


「尽力します。」


「次に北方面ホウゼンには殿を大将に据え、副将にアカネ殿、それから異邦人セガール殿、舞侍殿、モハメド殿、アカネ殿の忍びヤンスヤンス殿が現地入りしているとの事です。また馬廻隊30名も出陣します。」


「うむ。任せよ。アカネよ、期待している。」


「はい、頑張ります!」


「最後に南方面軍は某カンザブロウが大将を張り、副将にセレーネ殿、異邦人もっセル殿、またこの場には姿は無いが数名の者達が共に出陣します。弓頭(ゆみがしら)のマサツナ隊にも共に出陣していただく。宜しいか?」


「はは!お任せくだされ。」



「その他名を呼ばれていない者は守備兵として置いてく。トウシロウ、国を頼むぞ?」


「お任せあれ、兄上。」


トウシロウさん、初めて見掛けたけど兄弟なんだ。

あれ、二、三、四って名前に入ってるけど一が居ないな。何か有るのかな?


そんな疑問を頭の片隅に浮かべながらも会議は進んで行く。


「出陣は今宵、月が登り次第となっております。各々方、宜しいか?」


「某、テンドウから一つ、質問が。ハルナ姫を御出陣召されるのはいささか危険が高いのでは?まだ一四なのですぞ?髪結いの儀も済んで居らぬではないですか。」


ほえーハルナちゃん十四歳なんだ。

十二歳くらいだと思ってた…って、だめじゃん。

仮にも婚約者なんだからもっとハルナちゃんのこと知らなくちゃ。


「ふむ、それについてはハルカ殿に一任しておるが如何する?」


「この命に代えてもハルナ姫は御守り致します。そしてわが婚約者を誘拐せしめようとしたサンガ家には灸を据えましょう。ーー徹底的に、ね。」


「ほほう。言いよりますのう。では某も共に出陣しましょうぞ。」


ん?なんかお爺さんが着いてくることになったけど大丈夫かな?


「ハルカ殿はテンドウは知らなかったか?この者は当家随一の武闘派でヤエモンの叔父だ。剣聖としての実力も持っておる。これ程頼もしい味方はおらんだろう。」


「そうなのですか。テンドウ殿宜しくお願いします。」


ヤエモンさんの叔父さんかー。

アカネさん、テンドウさんに師事した方が良かったんじゃ…いや、辞めておこう。

アカネさん少し涙目になってるの笑っちゃ駄目だ。


「うむ、甥共々宜しく頼む。ハルナ姫様の傅役をやっておったから心配での。ハルカ殿にはご迷惑をお掛けするが宜しく頼む。」


わーい!

剣聖 テンドウ が仲間に 加わった▽

後で同盟に誘って見よっと!


「某からも宜しいか?殿自ら戦地に赴くなどお家の大事に繋がりますぞ?殿はそれで宜しいのでしょうか?」


「何、私は死なんよ。アカネ殿やその仲間も居る。それに主も着いてくるのだろうヤイチよ?もし死んだとしても家督はそこのハルカ殿に譲ろう。元々この作戦が成功し次第そのつもりだった。皆もそのつもりでハルカ殿…いやハルカを立てるように。良いな?」


「はは!」


『あなたはフジミヤ家の次期当主となりました。フジミヤの家名を名乗ることが出来ます。また他の家名を名乗ることも出来ます。改名しますか?はい/いいえ 保留』


ふぁっ?!何これ?改名システムなんて有るんだ?


えっと…あ、保留出来るんだ。一先ず保留で。


何て答えよう…うーん。


「素晴らしき名誉有り難うございます。しかし私はまだ新参者で形ばかりの婚約者です。ハルナ姫が髪結いの儀を終え、実力を示せた際にお受けしましょう。ソウジロウ様宜しいですか?」


これなら古株の家臣からの反発は少ないんじゃないだろうか。


突然婿入り?嫁入り?してきた外様の人間が次期当主に内定するよりはマシだろう。


それにソウジロウさんも同盟に入れちゃえば討ち死に何て事にはならない筈だ。


領主一家をこの際全員入れちゃえば良いかも。


枠は…あ、なんかTEARが2に上がってて50名まで所属出来るみたい。


私のレベルが上がってるかららしいけど、これなら安心だ。


「殿、私からも一つ質問が。三方面侵攻は分かりましたがその様な銭はどこから出すので御座ろうか?勘定方として気になりまする。」


「あぁ、戦費は此方で負担します。メルは2000万有れば足ります?この素材も商人に売るなりして足しにしていただければ。」


「何ぞこれは?…んん?悪鬼キンキの角に皮ですと?!こ、これは!殿!?」


「うむ。ハルカ殿が供出してくださった。有り難く納めて置くが良い。ハルカ殿感謝を申すぞ。」


「いえいえ。これもフジミヤ家の発展の為ですので。」


キンキ倒したら500万メル追加されてたんだよねー。

私の預金うり坊狩りも入れて2500万近いし1/10ならポンと出せちゃう。


「他にはないな?では各々準備に取り掛かれ!夕刻に集まり日暮れと共に出るぞ!」


「「「おう!!」」」


さぁーて、楽しくなってきた。

私も戦力アップしていこーっと。



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