1、出会い
「また来たの?」
私が屋上の扉を開くとそこにはいつも通り君がいた。
私こと神楽坂 春華は今年から県で唯一屋上に行ける高校、青葉高校に入学した高校一年生だ。私は自分で言うのもなんだが頭もいいし、運動もできる。それに、そこそこ顔もいい。でも、一番大切なコミュニケーション能力が欠如していて、二人でなら話せるけど三人以上になると聞くだけで精一杯。だから、最初はいっぱい話しかけられるけど三週間もすると話しかけてくれる人の方が少なくなる。そこで一人で居ても違和感のない屋上に昼休みと放課後は行くことにしたのだ。
...え?放課後はすぐ帰ればいいじゃないかって?うん、私もそう思う。でも屋上であんなことが起こったら誰だって放課後も行くことになるよ。
「あーもー無理ぃぃぃぃぃぃ」
屋上に着いて人がいないことを確認して私は叫んだ。唯一屋上に行ける高校だけど屋上に上がるのはめんどくさいのか二週間位たつと新入生の姿はほとんどなくなり(二・三年生は一人いればいい方)遂に屋上にくるのは私だけになった。そこで私は叫んだのだった。
「なんでみんなあんなに話せるの?情報処理能力高くない?てかスピード速くない?高校にくれば話せる様になると思ったんだけどなぁ」
私はフェンスに寄りかかって空を見上げた。すると、
「君、一年生?ていうか人が目の前にいるのに叫ぶって随分すごいことするんだね。あ、後、屋上で叫ぶといろんな人に聞こえるからやめた方がいいよ」
「え?」
え?嘘、だってちゃんと人いないか確認してから叫んだし...見落とした?、それに、確かに響いてたけど聞いてる人いるの?というかこの人誰!?
「ん?いや、だから屋上で叫ぶと、思ってる以上に下の人達に聞こえるからやめた方がいいよーって」
.........
「?大丈夫?」
「あーと、、ありがとうございます?」
いやいやいや!?なに流れでお礼してんの私!?いや確かにお礼はしないとだけど!それに言いふらされないように言わなきゃ!
「ん、どういたしまして」
「あ、あの、叫んだこと言いふらさないで貰えませんか?」
「え?嫌だけど?」
「...は?」
「だから、嫌だ。こんな面白いことがあって言うなって言う方が難しくない?」
「じゃ、じゃあ何でもしますから!」
何言ってんだ私ぃぃぃぃぃぃ!!!
「あ、ほんと?じゃあ私の恋人になってよ」
一言でもいいので感想を書いていただけると泣いて喜びます。処女作です。いたらぬところや意味不なところが多いと思います。それも含めて楽しんで貰えたら幸いです。




