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おばさんクエスト~あるあるだらけの冒険記~  作者: ぱんちゅう
第三章 帰郷するおばさん編
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あるある071 「子供の前でいい格好をしがち」

ヤナックの港町に戻ってからすぐに質屋へレッドオーブを持ち込んだ。

質屋の店主も最初は驚愕の顔を浮かべていたがすぐに真顔に戻る。

なんと持ち込んだレッドオーブはレプリカだと言うのだ。

あんなに苦労をしてまで手に入れたレッドオーブが偽物だなんて受け入れられない。

俺は質屋の店主の胸ぐらを掴んで詰め寄った。


「本当にこれは偽物なのか?」

「間違いない。本物ならば中心に炎の揺らめきがあるはずだ。だが、これにはない。こいつは偽物だよ」

「そんな……」


俺は力なくその場に崩れ込んだ。

だけど何で偽物があんな場所に保管されていたのだ。

普通、ダンジョンに隠されているのは本物だけだろう。

もしかして俺達よりも先に盗賊が入り込んで盗んで行ったのか。

あり得ない話ではない。

マビジョガ島が滅んだのは300年前のことだ。

その間に盗賊が入り込んだとしてもおかしくない。


「カイトさん。そんなにがっかりしないでください。偽物だとわかっただけでもよかったではありませんか」

「そうだぞ、カイト。レッドオーブなんてそうそう手に入るものじゃないんだ」

「随分、素直じゃないか、エレン。いつものお前ならがっかりするかと思っていたんだがな」

「私も学習をしているのさ」


恐らくエレンは酒にありつけるから機嫌が良いのだろう。

大金は手に入らなかったがクエストの報酬と魔石の代金が手に入る。

今夜の酒代ぐらいは稼ぐことが出来たのだから。


「で、この偽物はいくらで買ってくれるんだ?」

「そうだな。精巧に作られているし、素材もいいものだから銀貨3枚で引き取ってやるよ」

「何だよ、それっぽっちかよ」

「贅沢を言うな。これでもいい値にしたつもりだぞ」


俺はレッドオーブのレプリカと銀貨3枚を交換する。


「あと、これを買い取ってくれ」

「何だ、鉄鋼石か。珍しいものでもないから銅貨3枚だ」

「ケッ。シケてやがる。これならモンスターを討伐した方が稼げるぜ」

「いいじゃありませんか、エレンさん。どうせ鉄鉱石を持っていても荷物になるだけなのですし、お金に変わったのならば何よりですわ」


セリーヌは銀貨3枚と銅貨3枚を財布にしまうと質屋の店主にお礼を言った。

その足で俺達はギルドに立ち寄り報告をすませる。

マビジョガ島の調査レポートを差し出し、報酬の銀貨5枚を受け取る。

それに加えてダンジョンで倒したモンスターの報告をした。

しかし、魔石を採取できなかったマミー分はカウントされなかった。

それでも火炎百足12匹分×銅貨3枚=銀貨3枚と銅貨6枚。

それに加えてミミック5匹分×銅貨3枚=銀貨1枚と銅貨5枚を入手できた。

あいにくモンスター討伐のクエストには火炎百足もミミックも掲載されていなかったので報酬を得ることはなかったのだが。

それでも銀貨5枚と銅貨1枚にはなった。


「これでクエストの報酬と合わせて金貨1枚と銅貨1枚だな」

「レッドオーブのレプリカの代金と合わせればそれなりに稼げましたわね」

「それじゃあ、金も入ったことだし次は酒だな」

「いけませんわ、エレンさん。私達は教会に寄付をするために稼いだのですから、まずは教会へ行かなくては」

「そうだ。俺達はお前の酒代を稼ぐためにクエストを受けたんじゃない。まずは教会へ行くぞ」


エレンは苦虫を噛み潰したような顔をしながらしぶしぶと承諾した。

途中でお菓子屋へ寄ることも忘れない。

教会の子供達のプレゼントを用意して喜ばせるためだ。

買ったのはチョコレートとキャンディ。

店の人に奇麗に梱包してもらい準備を整えた。





教会へ着くなりマーベルが血相を変えて駆けて来た。

キルが戻って来ないから心配していたのだ。

しかし、俺達といっしょにいたキルを見て驚きの顔を浮かべる。

マーベルにこれまでの経緯を話したら安心したようで胸を撫で下ろしていた。

そんなマーベルとは対照的に子供達はいつものように寄り集まって来る。

そしてプレゼントをねだって来た。


「今日はお前達にプレゼントを持って来たぞ」

「本当!」

「私、チョコがいい」

「僕はキャンディ」

「はいはい。押さないでください。みなさんの分はありますから」


セリーヌは子供達ひとりひとりにプレゼントを配って行く。

プレゼントを受け取った子供はさっそく箱を空ける。

そして中身を確認すると満面の笑みを浮かべた。

中にはチョコレートとキャンディを交換している子供もいた。


「こうまで喜んでもらえるとプレゼントをした甲斐があるな」

「その分、教会に寄付できる金額は減ってしまったけどな」

「そんなに気を使わないでください。先日、頂いた分だけで十分ですから」

「いいや。せっかく稼いできたんだ。これを受け取ってくれ」


そう言って俺は銀貨5枚をマーベルへ差し出す。

すると、マーベルは神妙にしながら銀貨を受け取った。


「それじゃあ、キル。ここでお別れだな」

「カイト。俺も連れて行ってくれよ」

「ダメだ。お前にはニムを守る責任があるだろう。冒険は16歳になってからにしろ」

「……わかったよ」


キルはしょんぼりしながらコクリと頷いた。


「では、マーベルさん。キルさんとニムさんをお願いします」

「承知しました。立派な少年に育ててみせますわ」

「それじゃあな、キル。おっぱいが欲しくなったら遠慮せずに言えよ」

「なっ!俺はそんなガキじゃない!」


エレンの冗談にキルは顔を真っ赤にさせながら怒る。

これだけ元気があれば大丈夫そうだな。

俺達はキル達に見送られながら教会を後にした。





「やっと肩の荷が下りたな。これで思う存分、冒険が出来る」

「カイトさん、寂しくはないんですか?」

「寂しいことなんてあるかよ。足手まといがいなくなってせいせいしてる」

「私の足手まといはいるけどな」

「何だよ、エレン。喧嘩を売っているのか?」

「そうムキになるな。ただの冗談だよ」


エレンが言うと冗談には聞こえない。

確かにエレンから見たら俺は足手まといなのだろう。

だけど俺はカイト軍団のリーダーだ。

リーダーとしてチームを纏める責任がある。

とりわけエレンは自分勝手な行動ばかりをするお荷物だからな。

どこに出しても恥をかかないようちゃんと教育をしなければ。


「それじゃあ、次は酒場だな」

「そうですわね。今夜は一杯やりたい気分ですからね」

「仕方ない。一杯だけだからな」


俺達はギルドへ戻り併設されている酒場で一息ついた。

持ち金がそんなに残されていないからランクの低い酒をチョイス。

それでも久しぶりの酒は骨身に染み渡った。


「ぷはー。私はこのために生きているんだ」

「一杯だけだから大切に飲めよ」

「わかってるよ」


そう言っているそばからエレンは一息で酒を飲み干した。

そして物欲しそうな目で俺のグラスを見つめる。


「お前にはやらん」


エレンはテーブルに突っ伏しながらブー垂れた顔をする。

すると、セリーヌが自分のグラスを差し出した。


「エレンさん、これも飲みますか?」

「いいのか、セリーヌ!」

「エレンさんが喜んでくれるなら」

「おい、セリーヌ。エレンを甘やかすんじゃない。クセになるからダメだ」

「けちけちすんなよ、カイト。セリーヌがいいって言っているんだ」

「それでもダメだ!」


俺はエレンの手からグラスをはぎ取る。

そしてグラスをセリーヌに返した。

こういうのは平等にしないといけない。

飲む前にひとり一杯だけと決めたのだから。

俺の忠告を無視して一息で飲むからいけないんだ。

エレンには身を持って知ってもらう必要があるのだ。

今後のためにもな。


「おっ、カイト達もここでやっていたのか」

「シーボルトか」

「そう言えば報酬をまだ払っていなかったですわね」

「そんなの後でいいよ。それよりカイト達はこの後どうするんだ?」

「まだ予定は決めていない」


キル達も無事に教会に預けることが出来たしやることがないのだ。

まあ、借金を返さないといけないのはあるけれど。

それは地道に稼いで返して行くつもりだ。


「それならセレスティア王国へ行ってみたらどうだ?」

「セレスティア王国ですか!」

「どうした、セリーヌ。そんなに大きな声を出して」

「いいえ、ちょっとびっくりしただけです」


セレスティア王国と言うのはヤナックの街から東に行ったところにある島国。

ガナック地方の最南端にあたり他の諸島とは少し離れている。

別名、水の都と呼ばれるほど美しい国で毎年たくさんの観光客が訪れている。


「そこに何があるんだ?」

「まあ、いろいろとあるさ。だが、有名どころだからな。一度は寄ってみた方がいい国だぞ」

「そうだな。特に予定もないから行ってみるのもいいかもな」

「私は反対です!」


セリーヌは急に声を荒げて立ち上がる。


「何でだよ?」

「別に、これといった理由はありませんけれど……」

「セリーヌらしくないな」


すると話を聞いていたエレンが口を開いた。


「セレスティア王国はセリーヌの母国なんだよ」

「エレンさん」

「本当のことだろう?」


セリーヌはバツが悪そうに俺を見やる。

何か言いたそうな顔をしているな。

母国に戻るのが嫌なのか。

自分の生まれた国だろう。

もっと大切に思っていてもいいはずだ。

よし、決めた。


「次はセレスティア王国へ向かう」

「カイトさん!」

「セリーヌが嫌だって言ったって行くからな。これは決定事項だ」


きっとセリーヌは俺達に言えない秘密を隠しているはずだ。

だから、必死に反対している。

セレスティア王国へ向かって、その秘密を暴いてやるのだ。

フフフ。

どんな秘密なのか楽しみになって来たぞ。

したり顔を浮かべている俺を横目でにらむ、セリーヌ。

頬を膨らませてブー垂れていた。


「それじゃあ前金だ。受け取ってくれ」

「銀貨5枚もくれるのか?」

「シーボルトには世話になっているからな」

「よし、引き受けた。明日、出発するから準備をしておけよ」


シーボルトは銀貨5枚を受け取ると酒場を後にした。


「少し気前が良すぎたかな」

「カイトさん。もう銅貨1枚しか残っていませんわよ。ここの支払いをどうするつもりですか?」

「仕方ない。また借金をしよう」


セリーヌに使いを出して銀行で金貨1枚を借りてきてもらった。

お酒を一杯しか飲まなかったので、ここの支払いは銅貨3枚で済んだ。

一杯あたり銅貨1枚になるのだが、相場的に見ても、お得な値段。

ヤナックの港街は貿易を行っていることもあり仕入れ値が安いのだ。


「これでまた借金が増えてしまいましたね」

「仕方ないさ。これも必要経費なのだから」

「金が入ったのなら、もう一杯酒を飲もう」

「ダメだ。明日は早いんだ。今夜はもう休む」


泣き縋りつくエレンを引きずりながら酒場を後にした。





俺は満天の星空を見ながらため息をこぼす。

周りを見渡せば海が見える絶景が広がっているのに俺の心は浮かない。

屋上に造られた巨大な露天風呂を貸し切り状態にしているのに気が晴れない。

乳白色に染まった混浴を独占しているのに気分が乗らない。

何故ならば宿泊代が銀貨5枚もする三ツ星ホテルに泊まっているからだ。


何で借金をしているのにそんなに優雅なのかって?

それは安宿が全て埋まっていたからだ。

港町であるヤナックは宿泊施設が充実している。

にも関わらず安宿がなかったのは早い者勝ちで決まるからだ。

ヤナックの宿屋を利用するのは船でやって来た商人達や労働者が主。

なので宿は安くすませる傾向があるのだ。


「こんなのじゃ。いつになったら借金から逃れられるんだよ。はぁー、ため息しか出ない」

「何をシケた面をしているんだ。せっかく高級ホテルに泊まるんだ。もっと景気よくしろ」

「そうですわ。せっかくですし楽しみませんとね」


俺がひとりジョゲているとエレンとセリーヌが裸でやって来る。

エレンは羞恥心もなくタオルを肩に掛けてやってくると俺の右隣に浸かる。

タオルで前を隠しているセリーヌは頬を赤らめていたがあたり前のように俺の左隣に浸かる。

この旅で俺の全裸の女性に対する免疫もだいぶ上がったようだ。

普通、年頃の少年なら全裸の女性を見たら鼻血ブーになるところ。

だが、今は興奮すら覚えない。

見慣れたと言うか見飽きたと言うか。

とにかくエレン達の裸に興味がなくなってしまったのだ。

これは決して俺の性能が落ちた訳ではないことは断っておく。


「借金を背負っているのに何を楽しめと言うんだ。俺達の目の前には絶望しかないんだぞ」

「金なんてまた稼げばいいだけの話だ。もっと報酬のいいクエストを受けようぜ」

「そんなの却下だ。俺のレベルが上がらなくなるだろう」

「この際だ。レベル上げは諦めろ」


それも選択肢のひとつであることは間違いない。

まずは借金返済を優先させて報酬のいいクエストに絞り込むのだ。

そうすれば短期間で借金を返済できるだろう。

しかし、それだとエレン達ばかりがレベルアップをしてますます差が開いてしまう。

チーム内のレベルの差が大きいほどネックになるものだ。

それに俺の勇者になると言う夢が遠ざかる。


「借金を返済することも大事だが俺のレベル上げはもっと大事だ。だから報酬のいいクエストは諦めよう」

「なら、カイトは借金まみれでいいんだな?」

「仕方ないだろう。借金を返済するまで節制だ。エレンも禁酒だぞ」

「勝手なことを言うな。酒を飲まなくて楽しい明日が迎えられるものか」

「お前は飲み過ぎなんだよ」


これを機にエレンの体からアルコールを抜くのもいい。

そもそも毎日晩酌しているから飲兵衛になるのだ。

とかくエレンは酔いつぶれるまで飲むから質が悪い。

そんなに酒に強くないのに酒豪をアピールしたがるから。

どちらかと言うとセリーヌの方が酒豪だ。

普段は何食わぬ顔でチビチビと酒を飲んでいるが強そうには見えないが、酔っぱらったところを一度も見たことがない。

恐らくだが相当な酒豪だと予想している。


「エレンさん。諦めてください。カイトさんが言い出したら聞きませんから」

「何だよ、セリーヌ。俺が頑固おやじと同類だとでも言いたいのか?」

「そうではありませんか。カイトさんは十分頑固ですよ」


俺は頑固と言うよりも芯が通っているだけだ。

リーダーたる者、軸がぶれていてはチームが纏まらないからな。

これもそれも俺達カイト軍団のためなのだ。

まあ、軍団と言っても今は3人しかいないけれど。

セリーヌは口に手をあててクスクスと小さく笑っていた。


「さてと。体も温まったところだし体でも洗うか」


俺はタオルで前を隠しながら湯から上がる。

すると、セリーヌが思わぬことを口にした。


「カイトさん。お背中流しましょうか?」

「い、いいよ。ひとりで出来る」

「遠慮するな。私が洗ってやるよ」


そう言ってエレンが石鹸を泡立てて自分の胸の谷間に乗せる。

そして、ご想像の通り胸を俺の背中に押しあてて上下運動をさせた。

ふにゃんしたと柔らかな感触が2つ俺の肌を刺激する。

そのあまりにも気持ちの良い感触についうっとりしてしまった。


「こうすると気持ちいいだろう?」

「お、おう……てっ!何をやっているんだお前は!」


俺は顔と息子を硬直させながらエレンを突き飛ばす。

するとエレンがここぞとばかりに俺の息子に手を伸ばした。


「おっ!カイトも男になったな」

「お、おい。へんなところを触るんじゃない!」

「これをこうするともっと気持ちよくなるぞ」

「おうっ、やめ……あはっ」

「カイトさん。軽蔑します!」


セリーヌは顔を真っ赤にさせながら手で顔を覆い隠した。


「誤解をするんじゃねえよ。これはエレンが勝手にやっていることなんだ」

「まだまだしごきが足りないようだな」

「いい加減にしろ!」


俺はたまらずにエレンを突き飛ばした。

こんな公の場ですることじゃないだろう。

こう言うことは2人っきりで邪魔の入らないところでするものだ。

って、違ーう。

セリーヌが誤解しただろう。

エレンのおふざけにも程がある。


「ハハハ。カイトをからかうと面白いな」

「俺は全然面白くないよ」

「まあ、年相応の元気の良さだったな。今度はもっと凄いのをしてやるからな」


そう言ってエレンはいやらしく舌で唇をぺろりと舐める。

その表情に淡い期待が掻き立てられた。

もっと凄いってどう言う意味だろう。

手の次だから口でってことなのか……。

それは前人未到の領域だ。

はじめては年上の方がいいって言うけれどエレンはベテラン。

きっと極上の気分にさせてくれるはずだ。

ウへへ。

俺がだらしのない顔をしているとセリーヌの冷たい視線が突き刺さった。


「セ、セリーヌ。誤解をするな。俺はそんないやらしいことを考えていたんじゃない」

「……」

「エレンがあまりに馬鹿なことをするからどう嗜めようかと考えていたんだ」


すると、セリーヌが自分の胸の谷間に石鹸を盛り付ける。

そして前から胸を押しあてて上下運動をさせた。


「お、おい。セリーヌ?」

「カイトさんはこう言うのがお好きなんでしょう。だったら私も」


エレンとは違った柔らかな感触が俺の顔を覆い尽くす。

それはまるで水風船のような柔らかさで。

とろけるような柔らかさに心までセリーヌの虜になった。


「セ、セリーヌ……」

「カイトさん、気持ちいいですか?」

「ああ、とっても」


俺とセリーヌがふにゃふにゃプレイに浸っていると急にエレンが冷やかして来た。


「お前達も好きものだな。見ていられないよ」

「って。お前がはじめたことだろう」


俺とセリーヌは慌てて離れる。

すると、セリーヌは顔を真っ赤にさせながら動揺を浮かべた。

普段の冷静なセリーヌからは見られない大胆な行動をしたのだから無理もない。

もしかしたらセリーヌはもっと積極的なおばさんなのかもしれない。

ただ普段は上品に振る舞っているから地を見せられないでいるだけ。

エレン以上にハードプレイ好みなのか、セリーヌは。

セリーヌ、恐るべし。


そんな口に出すことも憚れるような時間を過ごしていたら、3人とも湯あたりしてしまった。

温泉は温泉を楽しむ場であって、つくづくふざけるものではない場だと改めて思う。

結局、俺はエレン達に翻弄されながら温泉を満喫できることはなかった。

ただ、体の底から湧き上がるエネルギーを抑え込むことだけに必死になっていたからだ。

若さとは凄いものだ。

その後、俺達は夜風にあたりながら小一時間体を冷ましたのだった。


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