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おばさんクエスト~あるあるだらけの冒険記~  作者: ぱんちゅう
第二章 激闘するおばさん編
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あるある044 「楽しみを優先しがち」

予選第二試合はエレンVS出場者達の構図になった。

それはエレンが試合開始前に宣言をしたからだ。

何を思ったのかエレンは出場者達に向けて「お前らはまとめて私が相手をしてやる。私を楽しませてくれ」と言い出したのだ。

いくらエレンが強いからと言っても出場者36人を一度に相手にするのは難しいだろう。

にも関わらずエレンは出場者達を挑発したのだ。


「あいつは何を考えているんだよ。ひとりで全員を相手に出来るものか」

「エレンさんなら出来ますわ。カイトさんが思っている以上にエレンさんは強いですから」


セリーヌまでそんなことを言うのか。

どう見ても自分を不利に立たせているじゃないか。

優勝を狙うならオーソドックスに戦う方がいいに決まっている。

それなのにあの脳筋馬鹿は。


「おい、エレン!余計なことはするな!普通に戦え!」

「まあ、見ていろ、カイト。戦いってのを見せてやる」


エレンは余裕気な態度で出場者達の前に立ちはだかる。


「こいつ。俺達を軽く見てやがるな」

「まずはこいつから血祭りにあげよう」

「俺達に出会ったことを後悔させてやる」


出場者達はそれぞれの武器を手に取り身構える。

そして一斉にエレンに襲いかかって来た。

右前方にはレイピアを持った剣士が。

左前方にはバトルアクスを持った戦士が。

そして正面には大槌を持った戦士が3人同時に攻撃を仕掛けて来る。

エレンは口元を緩ませると大剣を引き抜いて大きく一振りした。

すると、3人は同時に宙に舞い上げられて地面に転げ落ちた。


「何だ、これで終わりか?」

「あいつ……強い」

「これじゃあ準備運動にもやりやしない。まとめてかかって来い!」


エレンはかったるそうに肩を回しながら出場者達を挑発する。

今の攻撃でわかったのか出場者達はエレンを警戒しはじめた。

そしてぐるりとエレンを取り囲むと攻撃するタイミングを見計らう。


「何をあいつは馬鹿なことを言っているんだ。これじゃあやられてくださいと言っているようなものじゃないか」

「心配ありませんわ。まあ、見ていてください」


セリーヌは相変わらず落ち着いた様子で試合を見守っている。

セリーヌはエレンと付き合いが長いからエレンの強さはよく知っているのだろうけど、無謀なことには変わりない。

これで万が一にも負けてしまったら優勝賞金はもらえないのだぞ。

それをわかっているのか、あいつは。


「どっからでもかかって来い」


エレンは手招きをして出場者達を挑発する。


「その減らず口を叩きつぶしてやる!」


出場者達は一斉にエレンに飛びかかって来た。

今度は正面ばかりではない。

横にも後にもエレンを取り囲むように立ちはだかる。

これでは逃げ道は全くない。

すると、エレンはダンスを踊るかの如くステップを踏みながら攻撃をかわして行く。


「おらおら、どうした。私はここだぞ」


出場者達もエレンを狙って攻撃を仕掛けるが寸のところでかわされてしまう。

それでも諦めることなく次々に攻撃を繰り出して行く。

それは雪崩のごとく連撃となってエレンに襲いかかる。

しかし、一撃も加えられず、掠めることさえ出来なく徒労に終わった。


「こいつ、何て素早いんだ。攻撃があたりやしない」

「これじゃあいくらやっても無駄のようだな」

「なら、あれを使うしかないな。トーナメント戦までとっておこかと思ったが」

「今度は何をするつもりだ?」


ネビュラ3兄弟はエレンを取り囲むように3方向に広がる。

そして両手を前に翳して魔法の詠唱に入る。


「他の奴らはあいつの動きを止めてくれ」

「任せておけ」


ここで意志が統一されたのか出場者達の連携が高まって来た。

それぞれがそれぞれの役割をこなしてひとつのチームとして成り立っている。

それはエレンにとっては脅威に他ならないのだが、エレンは意に返していないよう。

他の出場者達の攻撃をかわしながら戦いを楽しんでいた。


「見せてやるぜ、俺達3兄弟の力を!『トライアングル・エンド!』」


ネビュラ3兄弟の両手から一筋の閃光が放たれる。

それはネビュラ3兄弟を支点にして巨大な三角錐が形成される。

エレンと他の出場者達を取り囲み動きを封じこめた。


「おい、ここから出せ!俺達は仲間じゃなかったのか」

「お前達には悪いがここで負けてもらう」

「勝つのは俺達、ネビュラ3兄弟だ」


トライアングル・エンドはネビュラ3兄弟の特殊能力を融合させた必殺技だ。

長男のセブンは、『エリア』と言う領域に敵を閉じ込める特殊能力を。

次男のエイトは、『光壁』と言う光の壁を造り出す特殊能力を。

そして、3男のナインは、『停止』と言う一時的に敵の動きを封じる特殊能力を持っている。

本来、特殊能力は個々の力を引き出すものだが、ネビュラ3兄弟は特殊能力を融合させることで、その力を数倍にも引き上げたのだ。

息の合った3兄弟だからできる手法だろう。

他人同士ならば、それは叶わない。


「これじゃあエレンの負けじゃないか。だから言ったんだ。普通に戦えと」

「相手もやりますわね。けれど、エレンさんの敵ではありませんわ」

「どう言うことだ?」

「まあ、見ていてください」


エレンはどう出るつもりだ。

動きを封じこめられた時点で負けは目に見えているじゃないか。

あのトライアングル・エンドを何とかしないかぎり勝機はない。


「ほう、面白いことをしてくれるじゃないか。だが、これじゃあ、お遊びレベルだな」


エレンは深く呼吸をすると一点に力を集中させる。

そして封じ込められていた体を動かして見せた。


「何だと!」

「俺達の『トライアングル・エンド』は完璧なはず」

「何で動けるんだ!」

「簡単な話さ。私がお前達の上を行っているからだよ」


特殊能力は唯一無二の力だが絶対ではない。

特殊能力を扱う人間のレベルによって、その効果は変わるのだ。

なので、特殊能力に頼ってばかりいても強くはなれないのだ。

ネビュラ3兄弟はそれに気づいていなかった。

『トライアングル・エンド』ばかりに頼り切って自らを鍛え上げることを怠った。

それがエレンに隙を与えることに繋がったのだ。


「それじゃあ、これで終わらせてもらうぜ」


エレンは大剣を構えるとネビュラ3兄弟へ向けて切りかかる。

まずは長男のセブンを、次いで次男のエイトを。

そして最後に3男のナインを仕留めると『トライアングル・エンド』が崩壊した。


「ふー。助かったぜ」

「寛いでいるところ悪いが、続きをはじめよう」


エレンは他の出場者達に大剣の切っ先を向ける。

すると、他の出場者達は諦めたのか白旗を上げて来た。


「あんたと戦う気はないよ。俺達の負けでいい」

「何だ、歯ごたえのない」


他の出場者達は自らステージを降りて敗北を認めた。

そして最後までステージ上に残ったのはエレンだけだった。


「こう言う場合、どうなるんだ。エレンはトーナメント戦に出れることはわかるが」

「審査員の方々がどう判断するかにかかって来ますわね」


審査員達は集まって緊急会議をはじめる。

普通に考えれば最後にステージを降りた2人が勝ち上がるのだろうが。

それだと弱いやつでもトーナメント戦に進出することになってしまう。

やっぱりトーナメント戦はみんなが期待しているものだから強い奴が勝ち上がらないと面白くない。

すると、緊急会議が終わり司会者が結果を発表する。


「皆さまお待たせしました。予選第二試合の勝者は剣士エレンと魔法使いキリア、戦士フレッグとします!」


観客席から割れんばかりの歓声が巻き起こる。


「審査員の方々は妥当な判断をしましたわね。魔法使いキリアさんも戦士フレッグさんもエレンさんに負けはしましたけれど奮闘していましたから」

「これならば予選第二試合に出るべきだったな。ちくしょう……」


俺の小さな呟きが聞えたのかセリーヌは苦笑いをした。





続いて予選第三試合が行われる。

この試合での見どころと言えば首狩りのジーザスとスキンヘッドのゲルトの戦いぶりだ。

首狩りのジーザスは優勝候補のひとりと呼ばれている戦士のひとりだ。

冷酷非道で相手に情けをかけたりしない。

勝つためならばどんな手段でも使う奴だ。

スキンヘッドのゲルトは俺達に食いかかって来た奴だ。

自意識が過剰なのかやたらと態度がデカい。

それに素行が悪いことでも有名だ。


「エレンはどう見るんだ。この試合」

「興味ないな。首狩りのジーザスもスキンヘッドのゲルトも私の敵じゃない」

「随分、自信たっぷりじゃないか」

「私くらいのレベルになると戦わなくてもわかるんだよ。私は休憩をしてくる」

「おい、試合を見なくてもいいのか?」


エレンはひとり席を立って出店に足を向けた。

小腹が空いたようでジャンクフードを食べに行ったのだろう。

それにしても普通ならライバルの動向は気になるものだ。

どんな戦い方をしてどんな戦略を練って来るのか、事前に試合で調べておいた方がいいだろう。

その方がいざ戦うことになった時に役に立つからだ。


「ああ見えても、エレンさんはエレンさんなりに考えているのですわ」

「そうは見えないけどな」


俺達がそんなやり取りをしている間に試合ははじまる。

まず動き出したのは首狩りのジーザス。

大鎌をぶん回し周りにいる出場者に襲いかかる。

出場者達はそれぞれの武器で応戦するがジーザスの勢いに押されて後退して行く。

すると、ジーザスはここぞとばかりに大鎌で切りかかった。


「死ね死ね死ね!」


出場者達は直撃を食らい、そのままステージに倒れ込む。

傷口は深いようでステージが真っ赤な血で染まった。


「これじゃあ殺し合いじゃないか。相手を殺した場合は反則負けだろ」

「あの方には関係ないようですわね」


とどめを刺すかのようにジーザスは鎌を突き立てる。

観客席からは悲鳴混じりの叫び声が響き渡る。

その悲鳴に火がついたのか興奮しながらジーザスは倒れている出場者をなぶり殺しにした。


「ヒャーハハハ。みんな死んでしまえ!」

「あの野郎、好き勝ってやりやがって」

「カイトさん、落ち着いてください。これは試合なんです」

「けどよ。あんな行為を黙って見てられるかよ」


興奮する俺を制したセリーヌだったがその手は固く握られていた。

セリーヌも必死に我慢しているのだな。

俺としたことが少し取り乱してしまったぜ。

これはあくまでも試合だ。

それはジーザスもわかっているだろう。

だから、とどめは刺さずに半殺しまでに抑えている。

しかし、立ち上がれない人間をなぶり殺しにするのは頂けない。

あいつは戦士と言うよりも殺人鬼だ。


「とんだヤバい奴といっしょになっちまったぜ。あんな奴には関わられないのが一番だな」


スキンヘッドのゲルトはジーザスと距離をとって別の場所で戦いをはじめる。

最後まで勝ち残ればジーザスとは戦わずにすむからだ。

今は早いところ敵を倒して数を減らすことが一番だと考えたようだ。

ゲルトは周りにいる出場者達を片っ端からなぎ倒して行く。

自慢の戦斧を振り回しながら。


「勝つのは俺だ!オラオラオラ!」


ゲルトの前にいた出場者達は次々と宙に舞い上げられて行く。

ゲルトの攻撃を受け止めようとするが、あまりのパワーに押されて弾き返されてしまう始末。

ほぼ、ゲルトの独壇場となっていた。


「あのハゲおやじもやるじゃないか」

「私はあの方は好きではありませんわ」


それも仕方ないだろう。

セリーヌにあんな仕打ちをしたのだから。

あのイケメン黒騎士が助けてくれなかったら今頃どうなっていたか。

セリーヌは裸にされてなぶりものにされていたはずだ。


ジーザスとゲルトの猛攻で出場者はほとんどダウンさせられていた。

ジーザスにやられた出場者はほぼ半死状態。

ゲルトにやられた出場者も立ち上がれないほどだった。

ゲルト達を含めて残るは5人。

ジーザスの視線がゲルトを捉える。

すると、ジーザスはゲルトに飛びかかって来た。


「マズい。ここであいつと戦ったら負けてしまう。ここは逃げるが勝ちだ」


ゲルトは近くにいた出場者を持ち上げてジーザスに投げつける。

ジーザスは躊躇うことなく大鎌で出場者を切り倒す。


「死ね死ね死ね!」


ゲルトは自慢の戦斧でジーザスの大鎌を弾き返す。


「こいつ。狂ってやがる」


ゲルト達を含めて残るは4人。

ゲルトはジーザスの攻撃を弾き返しながら体制を整える。

他の2人はゲルトとジーザスの戦いを見守る作戦に転じたようだ。

ここでジーザスとゲルトのどちらかが倒れたら勝利は確定だから。


「ちくしょう。このままじゃやられっちまう。仕方ない」


ゲルトはジーザスの攻撃を大きく弾き返すと他の2人に向かって突進して行った。

まともに戦うのではなくステージ外へ落とす作戦に転じたのだ。

それは功を奏したようで傍観していた出場者をステージ外へ落とすことが出来た。


「そこまで!」


司会者が試合終了の合図を告げると観客席から割れんばかりの拍手と歓声が湧き起る。


「ふー。危ないところだったぜ」


ゲルトはどわっと吹き出る汗を拭きながらホッと胸を撫で下ろす。

ジーザスは物足りなそうな様子で倒れている出場者達を見下ろしていた。


「予選第三試合の勝者は戦士ジーザス、戦士ゲルト、剣士ライアンの3名です!」

「ヤバい奴らが勝ち上がったな」

「どうせなら予選で負けて欲しかったですわ」


セリーヌはプリプリしながらそっぽを向く。

まあ、でもこれでトーナメント戦が楽しみにもなって来た。

エレンにシドにジーザス、そしてゲルト。

あと残るはあのイケメン黒騎士の動向だ。





そのイケメン黒騎士は予選第四試合に登場した。

エレンとは違い一切無駄なことはせずに自分に立ち向かって来た者だけを相手にする。

その戦い方は体力を温存できるし、手の内を明かさずにもすむ。

予選で手の内を明かしてしまえばトーナメント戦で対応されてしまうからな。

戦いを行う上では最後まで手の内を明かさない方が優位に立てるのだ。

しかし、イケメン黒騎士はそんな心配をすることもないほどに強い。

ほぼその場から動いていないのだが、次々と出場者達がなぎ倒されて行く。

その鮮やかな太刀捌きに見る者、全てが魅了されていた。


「あいつ、中々やるじゃないか」

「何だよ、エレン。戻って来たのか?」

「やけに会場が盛り上がっているからな。気になって来てみたんだ」


観客達の視線はイケメン黒騎士に釘づけだ。


「カッコイイ……」


それはセリーヌも同じようだった。

目がすっかりほの字になって憧れの眼差しを送っている。

これではイケメン黒騎士に恋をしている乙女のようだ。


「エレンはどう見ているんだ。あいつのこと」

「かなりの手練れだな。私といい勝負だ」


エレンはフランクフルトをがっつきながら試合を見守る。

左手には並々と入ったビールを片手に。

これじゃあ休日のおやじそのものだな。

すると、会場が騒がしくなる。

ステージ上を見るとイケメン黒騎士が出場者達に取り囲まれていた。


「やっぱりこうなる展開なんだな」

「強い奴の性だよ」


それでもイケメン黒騎士は顔色ひとつ変えることなく立っている。

試合開始から一歩も動いてはいない。

それなのに出場者達は次々となぎだ押されて行くのだ。

その戦い方は白髪の老戦士シドを彷彿させる。

シドは抜刀で衝撃波を放つ戦い方をしていた。

イケメン黒騎士はそれをしていない。

あまりに素早い動きなので何もしていないように見えるが攻撃はしているのだ。

でなければ出場者達がなぎ倒されることはない。


「カイトは見えるのか?」

「全く見えない」

「だろうな。私でさえよく見ないと見えないくらい早い太刀だからな」


エレンのレベルでそうなのだから俺に見えるはずもない。

それは出場者達も同じようで訳も分からずに倒されて行くのだ。

出場者達は恐怖を抱くだろう。

相手の攻撃が全く見えないのだから。

だから、全員でイケメン黒騎士を倒すことにしたのだ。

それでもイケメン黒騎士には通じない。

ものの数分のうちにほとんどの出場者達は倒されてしまった。


「これじゃあ一方的だな」

「あいつら戦いを止めたみたいだぞ」


ステージ上を見ると残りの出場者達がお互いに向き合って剣を構えていた。

イケメン黒騎士と戦うことは分が悪いと思って作戦を変更したのだ。

残りは5人の出場者達で争うことになる。

イケメン黒騎士の勝ちは決まっているからあと3人倒せば勝利は掴める。

出場者達は残り2枠を賭けて戦いをはじめた。

そして見事、2枠を掴んだのは弓使いタックと女戦士ベルモット。


「予選第四試合の勝者は黒騎士ガイア、弓使いタック、女戦士ベルモットです!」


司会者が勝者を発表すると観客席から割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こる。


「あのイケメン黒騎士はガイアって言うのか」

「ガイアさま……」


セリーヌはすっかりガイアに夢中のようだ。

今もひとりあっちの世界へ行っている。

こんなセリーヌを見るのははじめてだ。

確かにガイアはイケメンだしクールだし紳士的だから夢中になるのも無理はない。

会場にいる女性の観客達もガイアの虜になっているくらいだ。

これはガイアが優勝でもしたらとんでもないことになりそうだ。

ガイアグッズにはじまりポスター、団扇、もしかしたらファンクラブも作られるかもしれない。

街中、お祭り騒ぎになるだろう。

イケメンてのも罪な奴なんだな。


ここで整理しよう。

トーナメント戦に出場できるのは白髪の老戦士シド、戦士ダイド、槍使いランス、剣士エレン、魔法使いキリア、戦士フレッグ、戦士ジーザス、戦士ゲルト、剣士ライアン、黒騎士ガイア、弓使いタック、女戦士ベルモットの計12名だ。

トーナメント戦でどんな対戦相手になるのかは当日までわからない。

なので対戦相手の対策は事前に立てることが出来ない。

行き当たりばったりの戦いになることが予想される。

だが、それがゴルドランド王都のコロセウムの面白いところなのだ。

いずれにせよ激闘になることは間違いない。

誰が勝ってもおかしくないメンバーが揃っているからだ。


トーナメント戦は3日後に開催される。

それまでは休息をとる時間になる。

作戦を立てたり、武器を調整したり、好きなように過ごしてもよい。

ただじゴルドランド王都から離れることは許されていないのだ。

まあ、3日あったとしても他の街までは辿り着けないだろうけど。


俺達はさっそく酒場へ足を運んだ。

エレンのトーナメント戦進出祝いと俺の戦いの健闘を称えてるために。


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