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おばさんクエスト~あるあるだらけの冒険記~  作者: ぱんちゅう
第二章 激闘するおばさん編
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あるある036 「不運を呼び込みがち」

不運は向こうから勝手にやって来る。

俺の不安は的中してモンスターと遭遇してしまったのだ。

しかも、相手は空を飛ぶデスホーク。

間接攻撃が出来るアンナやミゼルがいないのは痛恨の極みだ。

どうやって空を制しているデスホークと戦うのか。

それが一番の課題だ。


「おい、お前。そんなところにいないで降りて来て勝負をしろ!」

「モンスターにそんなこと言ったて無理だろう。ここは逃げるぞ」

「モンスターを目の前にして逃げるつもりか。私には出来ない」

「おいおい、エレン。勝手なことを言うな。そもそもお前がデスホークの卵を盗もうとしたからいけないんじゃないか」

「卵を売って金にしようと思っただけだ」


俺達の金欠状態はハッキリ言ってヤバい。

アンナが半分持って行ってしまったからなおのこと。

モンスターを討伐して報酬を稼がないと飯にもありつけない状態だ。

エレンはエレンなりに考えて行動したようだが、それが仇になってしまった。

デスホークは上空で回転しながらこちらの様子を伺っている。

いつ攻撃をして来てもおかしくない。


「俺達だけで戦うのは不利だ。関節攻撃を出来るアンナもミゼルもいないんだからな。手の打ちようがない」

「そんなこと私の知ったことではない。敵を目の前にして尻尾を巻いて逃げる、エレン様ではない」


エレンは大剣を構えて攻撃に備える。


「セリーヌからも何か言ってやってくれ。これじゃあデスホークと戦う羽目になるぞ」

「もう手遅れですわ。ああなったらエレンさんは止まりません。カイトさん、覚悟を決めてください」


セリーヌまでそんなことを。

おばさんってのは突っ走ったら急に止まらない生き物らしい。

しかし、どうデスホークと戦うかだ。

こちらは近接攻撃のエレンと俺、支援魔法のセリーヌしかいない。

俺はそもそも戦力外だから頭数には入れないとすると2人しか戦力がない。

その上、敵は自由に空を飛べる。

攻撃をしようにも敵が下に降りて来ないと出来ない。

ここで間接攻撃が出来るアンナやミゼルがいてくれればけん制攻撃を仕掛けることが出来たのだが。

考えられる残りの手段はおとり作戦だ。

おとりで敵の攻撃を誘い込んで、その隙を突いて攻撃をしかける。

この作戦ならば確実にデスホークを仕留めることが出来る。

そこで問題になるのが、誰がおとりをやるかだ。

主力のエレンはおとりには出来ない。

後方支援のセリーヌもおとりには不向きだ。

となると残るは俺になるのだが……。

ムリムリ。

ゴーレムに一撃も加えられなかったレベルだぞ、俺は。

おとりになったら確実にやられてしまうじゃないか。

この作戦はダメだ。

そもそもリーダーの俺がおとり役だなんて割に合わないだろう。

俺がひとり難しい顔をしながら作戦を考えているとエレンが注意する。


「カイト。また頭の中で作戦を考えていたな。前にも言ったが戦いは体で覚えるものだ。頭で考えているようじゃいつまで経っても強くはなれないぞ」


それはお前に作戦を考えるだけの頭がないからだろう。

戦いには作戦は必要なんだ。

勝つためのシナリオを描けていなければ勝利は掴めない。

しかし、今回はいい作戦が思いつかない。

すると、デスホークがエレン目がけて滑降して来た。

鋭い爪を立てて抉るようにエレンに攻撃を仕掛ける。


「やらせるかよ!」


エレンは大剣を振りかざしデスホークの爪を弾く。

デスホークは羽をバタつかせながら体制を整えると再び上昇して行く。

デスホークのけん制攻撃はこれだけではなく、エレンを挑発するかのように続く。

卵ドロボーはエレンだと認識しているようだ。

それならばエレンにおとり役をやらせるのがいいだろう。

そもそも卵を盗もうとした張本人だし、責任はとらせないとな。


「よし、エレン。デスホークを惹きつけろ。その間に俺がとどめを刺してやる」

「カイトにそんな芸当が出来るかよ。それよりもセリーヌ。私にチャクラをかけてくれ」

「わかりましたわ」


セリーヌは胸の前で両手を組むと祈るように魔法の詠唱に入る。


「おいおい、チャクラって。指示を出すのは俺だろ。勝手に進めるな」


そんな俺の言葉を無視してセリーヌはエレンにチャクラをかける。


「深淵の種子より芽吹きし力。流れる血潮となりて、かの者に力を与えよ『チャクラ!』」


エレンの足元に金色の魔法陣が浮かび上がると空気中の粒子がキラキラと輝き出す。

そしてエレンの体を包み込むとエレンの身体能力を飛躍的に向上させた。

エレンは漲るエネルギーを一身に受けながら感触を確かめる。


「いい感じだ。これならイケる」


エレンは競り立つ崖を踏み台にしながらジャンプして登って行く。

そして頂上まで達すると両足を踏みしめて空へ舞い上がった。


「今度はこっちから行かせてもらうぜ!」


エレンはデスホークの頭上まで飛び上がると勢いよく大剣を振り下ろす。

しかし、空中はデスホークのホーム。

あっさりと斬撃をかわして迎撃体制に入る。

エレンが地面に着地するところを狙ってデスホークのかぎ爪が光った。


「甘いんだよ」


すかさずエレンは大剣でデスホークのかぎ爪を弾くと再び空へと舞い上がる。

チャクラで身体能力を上げていなかったら確実に仕留められていた。

それほどデスホークの攻撃は正確で強力なのだ。

ただでさえ戦うのが厄介な相手に、ここまで奮闘できるのはチャクラのおかげだろう。

何度も攻撃を仕掛けているがエレンの息は上がっていない。

そよりもだんだんと攻撃が正確になって来ている。

はじめはデスホークにあてるのすら困難だったのに今では羽を掠めるまでに至っている。

デスホークを仕留めるのも時間の問題だろう。


「よし、エレン。そのままデスホークを狩ってしまえ!」

「言われなくても、はじめからそのつもりだ」


エレンの斬撃がデスホークの翼を捉える。

するとデスホークはバランスを崩して地上へ落下して行った。


「後は俺に任せておけ」


俺は倒れているデスホークの所へ駆け寄り小剣を構える。

こいつはもう飛べはしない。

右の翼が真ん中からくの字に折れ曲がっているからな。

空を飛べないデスホークなど恐れるに足らずだ。

後は首を掻っ切ってとどめを刺すだけ。

俺は小剣を振り上げてデスホークの首元を狙う。

その時、デスホークが体を動かして俺にかぎ爪を食らわせて来た。


「ぐはっ」


俺はまともにデスホークのかぎ爪を食らい大きく吹き飛ばされる。

激しい痛みが走ると同時に生温かい液体が腹の中から溢れ出した。

それは夕日のような真っ赤な色をしていて地面の赤く染めて行く。


「カイトさん、しっかりしてください!」


駆け寄って来たセリーヌが俺を見るなり顔が青ざめる。

俺が受けた傷は深く腹の肉片が抉られていたのだ。

遠のいて行く意識の中でセリーヌの叫び声が聞える。

俺は死ぬのか……。

ざまあねえな。

デスホークを狩ろうとしたら逆に狩られるなんて。

これじゃあ勇者になるどころじゃない。

あ~あ。

こんなことならもっと楽しいことをしておくんだった。

今になって悔やまれる。

柔らかな感触が俺の顔にあたる。

それはポヨヨンとしたマシュマロのような。

セリーヌ、俺を抱きしめているのか。

目に涙がいっぱいじゃないか。

そんなに悲しむなよ。

最後ぐらい笑顔で送ってくれ。

心の中で祈るように呟いていると徐々に体の痛みが引いて行く。

これはもう痛点の限界に来たからだろうか。

感覚がマヒして何も感じない。

そればかりか生温かな血液も溢れ出してこない。

お腹を摩るとさっきまであった傷口がなくなっていた。


「カイトさん、もう大丈夫ですよ」

「セ、セリーヌ……」


セリーヌの天使のような笑顔が目の前に広がる。

俺は体を起こして傷口を確かめる。

服はボロボロになっていたが傷口が見当たらない。

すると、セリーヌが優しく語りかけるように告げた。


「回復魔法で回復しましたから、もう安心ですわよ」

「デスホークは?」

「エレンさんが仕留めましたわ」


そうか。

俺って全然役に立たないじゃないか。

ははは。

笑おうとしても笑いにならない。

ゴーレムに一撃も食らわせず、デスホークの返り討ちにあうなんて。

勇者候補の失格だ。

こんなのじゃいつまで経っても弱いままだ。


「カイトにしてはよくやった。とどめはさせなかったけれどガッツだけは見事だ。後は腕を磨けばそれなりに仕上がる」


それで励ましているつもりか、エレン。

それなりじゃダメなんだよ。

勇者になるには最上でなければならない。

けれど、見込みはあるってことかな。


「起きろ、カイト。一度ゲイルの街へ戻るぞ」

「それは何だ、エレン?」

「これは戦利品だ」


エレンが小脇に抱えていたものはデスホークの卵。

俺が回復させられている間に巣から盗んで来たと言う。

卵は全部で3つ。

残りの卵は馬車に積んであった。

まあ、主のいなくなった巣だから卵だけ残していても他のモンスターに食われるだけだ。

ならば、もらっていって売りに出した方が金になると言うもの。

これで俺達の金欠状態も幾分か和らぐだろう。

俺達はいったんゲイルの街へ戻った。





まずはギルドへ向かい報酬をいただくことにする。

俺達が倒したのはデスホーク1匹。

だから報酬は銅貨3枚。


「あんなに苦労したのに銅貨3枚なんてしけているな」

「仕方ないだろう。デスホークは弱いんだから」


苦労したのは俺だけか。

なんて言ったって死にそうになったんだからな。

気持ち的には金貨1枚はもらいたいところだ。

まあ、贅沢を言ってもはじまらない。

デスホークを倒した時に得た紫色の魔石ひとつを換金する。

銅貨1枚にしかならなかったがないよりマシだ。

これでデスホーク関連は全部で銅貨4枚になった。

後はデスホークの卵を売りに出すだけ。

俺達はその足で市場へ向かった。


市場はゲイルの街の中央にある。

貿易の中継地点と言うこともあり市場はたくさんの人で賑わっていた。

ほとんどが行商人達ばっかりだったが中には観光客も混ざっている。

市場でしか売りに出されないレア商品を買いに来たのだ。

俺達はさっそくデスホークの卵を市場の関係者に売りに出す。

すると、関係者達は目を丸くさせてデスホークの卵を吟味していた。


「どうだ。本物だぞ。それにとれたてだ。いくらで買う?」

「本当に本物なのだろうね」

「本物だ。さっきとってきたばっかりだぞ」

「たまにいるんだよね。本物と言って偽物を売りに来る奴」


市場の関係者は疑るような目で俺達を見やる。

まあ、信じてもらえないのも無理はない。

なにせデスホークの卵など滅多に市場には出回らないのだから。

この関係者もデスホークの卵を見たことがないのだろう。


「いらないのならいいですわ。他をあたってみますから」

「ま、まあ、姉さん。そう早合点しないでくれ。何せ俺も見るのはじめてだからな」


市場の関係者は算盤を弾きながら買い取り値を決める。

そして計算を終えると金額を提示して来た。


「デスホークの卵3つで銀貨3枚だ」

「そんなに!」


素直に驚いている俺をよそにセリーヌは市場の関係者の足元を見る。


「銀貨3枚なんて安いですわ。私達がどれだけ苦労をしてとってきたのか知らないでしょう。カイトさんは死にそうになったんですよ」

「そんなこと言われたってね。こっちも商売だからね」

「それなら他をあたりますから結構です」


セリーヌはきっぱりと断って立ち去ろうとする。

すると、市場の関係者が慌ててセリーヌを引き留めた。


「わ、わかったよ。姉さんには敵わないな。なら、銀貨5枚でどうだ?」


セリーヌは首を横に振って応える。


「じゃあ、奮発して銀貨7枚だ。これ以上は譲れないよ」


しかし、セリーヌの答えはノー。

顔色ひとつ変えることなくあっさりと断った。

こうまではっきりとしていると逆に気持ちがいい。

だけど、これで断ったら交渉は決裂してしまう。

やっぱり銀貨7枚で折り合いをつけるってもんじゃないか。

すると、セリーヌが思いもかけない値段を突きつけた。


「金貨1枚ならお売りしてもいいですわ」

「き、金貨1枚だって!べらぼうな」


さすがの市場の関係者も目を丸くさせて驚いている。

銀貨3枚がいきなり金貨1枚に跳ね上がったのだ。

舌を巻くのも無理はない。

それでもセリーヌは堂々としている。

交渉が決裂しても構わないかのようだ。


「どうしますか?」

「……わかったよ。金貨1枚で買おうじゃないか」

「さすがお目が高いですわね。交渉成立です」


セリーヌはデスホークの卵3つと金貨1枚を交換する。

市場の関係者は悔しそうな顔をしていたが卵を手に入れて納得したようだ。

おそらくべらぼうな金額をつけて売るつもりなのだろう。

まあ、それで売れるのかはわからないけど。

それにしてもセリーヌの交渉は見事だった。

確信でもあったのだろうか。


「セリーヌはどこかで交渉術を身につけたのか?」

「身につけたと言えば身につけましたけれど。まあ、それはともかくとして金貨1枚を手に入れましたわよ」

「これで今夜も酒にありつけるな」

「エレンさん、お酒はしばらくお預けです。まずは国境を超えるための通行料を準備しませんとね」

「通行料なんてかかるのか?」

「もちろん」


セリーヌが言うには通行手形だけでは不正が起こると言うことで別途、通行料を設定しているらしい。

たしかにアトスからもらった通行手形は紙製のもので簡単に偽造が出来そうだ。

国境を越えようとする者の中には難民も多く不正が横行しているのだと言う。

だから、通行手形は国が発行する形になったのだが、それでも偽造を防ぐことは出来ない。

なので別途、通行料をかけて二重に不正を防止しているのだ。


「で、通行料はいくらなんだ?」

「銀貨5枚ですわ」

「そんなに!」


これでも安くなった方なのだと言う。

以前は金貨1枚だったらしい。

不正を働く者はいなくなったが、逆に行商人達の往来も減ってしまった。

それを重く見た国が通行料の値下げに踏み切ったと言う。

それにしても破格の値段だ。

税収以外に通行料も得て何をするつもりなのだろうか。


「国境を超えるにもばかにならないんだな」

「私はそれよりも酒が飲めないことが悲しい。セリーヌ、いつまで我慢すればいいんだ?」

「とりあえずゴルドランド王国へ入るまではダメですよ」

「それじゃあ、とっととゴルドランド王国へ入国しようぜ」

「今からか?もう、陽が暮れるぞ」


空を見上げると西の空が茜色に染まりはじめていた。


「ゴルドランド王国へ入国するのは明日にしましょう。今夜はここで一泊をします」

「なら、この前泊まった宿にしよう」

「贅沢はダメですわ、カイトさん。今夜は馬小屋に泊まりましょう」

「馬小屋だって!」

「ただでさえお金がないんです。節約しないといけませんわ」


エレンはともかくとしてセリーヌは馬小屋で寝られるのか。

どう見てもセリーヌは馬小屋で寝泊まりするキャラじゃないだろう。


「カイトさん、私が馬小屋で寝られないと思っているでしょう?」

「ああ。セリーヌのキャラにはないしな」

「私はこう見えても駆け出しの頃は馬小屋を愛用していましたわよ。エレンさんと出会ったのも馬小屋でしたしね」

「そう言うえばそうだったな。たしかあの時はセリーヌが馬小屋に枕を持って来て”枕がないと眠れないんです”とか騒いでいたっけ」

「それは言わないでください。昔の話なんですから」


セリーヌは昔を想い出して恥ずかしそうにする。

セリーヌにそんな過去があったなんて驚きだ。

しかも、”枕が変わると眠れない”だなんて繊細過ぎるじゃないか。

セリーヌも昔は若かったんだな。

改めて実感するよ。

今では馬小屋で寝られるほど逞しくなってしまった。

それがいいことなのか悪いことなのかわからないが。


俺達は駅舎の関係者の許可をとって馬小屋で一泊することにした。

もちろん宿泊代はタダだが、馬の世話の仕事がついて来る。

まあ、ただで寝泊まり出来ることを考えれば苦でもない。

俺達と同じことを考えている冒険者も多くて先客が何名かいた。


「じゃあ、飯もすませたし寝るか」

「そうですわね。トイプーちゃんもいっしょに眠りまちゅよ」

「ワン!」


俺達は馬小屋の藁の上に横になって眠りにつく。

さすがにトイプーは犬だけあってどこでも寝られる。

しかし、ひとり寝つけないおばさんがいた。


「ああ、眠れない。酒がないと眠れない」

「我慢しろ、エレン。明日、国境を越えたらたらふく飲めるんだぞ」

「いや、私は今飲みたい。体が疼くんだよ。酒を飲ませろって」


毎晩、晩酌ばかりしていたからすっかり酒飲みの体になってしまったのだろう。

アルコール中毒までには至っていないようだがなるのも時間の問題だ。

今も体を震わせながら酒を渇望している。


「セリーヌ、エレンに酒を飲ませた方がいいんじゃないか?」

「ダメですわ。お酒を買う余裕などないのです。今夜は我慢してもらいます」

「だってよ。諦めろ、エレン」

「あー!酒が飲みたい!」


エレンが大きな声を出して叫ぶ。

と、馬小屋の先客達から罵声が飛ぶ。


「うるせー。とっとと寝ろ!」

「おい、エレン。怒られちゃっただろう。今夜は我慢しろ」

「だめだー!酒だ!酒をくれ!」


エレンはおもちゃを目の前にして駄々をこねる子供の様に騒ぎ立てる。

すると、すかさず先客の罵声が飛んで来た。


「いい加減にしろ!しばかれたいのか!」


すいません。

すぐに黙らせます。

怒らないで。


「おい、エレン。静かにしろ」

「それよりも酒だ……酒がないと眠れない」

「なら、ずっとそうしていろ。俺は寝る」


これ以上、エレンにつき合っていても何にもならない。

エレンには悪いが先に休ませてもらう。

なにせ今日は死に目にもあったのだからな。

ゆっくり休まないと疲れがとれない。

せめて夢の中だけは立派な勇者となって癒されよう。

俺はモノの数分で夢の中へダイブした。

セリーヌもトイプーも夢の中。

ひとり眠れいないのはエレンだけ。

酒のことを考えながら眠れぬ夜を明かしたのだった。


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