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おばさんクエスト~あるあるだらけの冒険記~  作者: ぱんちゅう
第一章 邪魔するおばさん編
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あるある002 「無駄にエロスを持っていがち」

俺は街を彷徨いながら酔っ払いおばさんを引きずり歩いていた。

背中には酔っ払いおばさんの持ち物であろう大剣を背負って。

とんだお荷物を背負わされたものだ。

これもみんな俺の特殊能力のせいなのか。

だったらやるせない。

俺は足を止めて大きなため息をこぼした。


「それにしても重いな。何を食っているんだ」


酔っ払いおばさんは大口を空けながら寝息を立てている。

こんな状況で眠っていられるおばさんの図太い神経が信じられない。

昔はうぶな少女であったろうに。

時間とはつくづく恐ろしいものである。


「さて、こいつをどうするかだな」


空を見上げると陽が西に傾き空が藍色と茜色に分かれていた。

今日は大事な旅立ちの日だったのにとんだ一日になってしまった。

特殊能力はバラされるわ、酒場でぼったくりに合うわ、おまけにこのお土産つき。

これもそれもすべては特殊能力のせいだ。

こんな能力さえ開花させなければ今頃、仲間達と冒険に旅立っていたはずだ。

今さら後悔してもはじまらないが、嘆かずにはいられない。


「みんなこのおばさんのせいだ」


ここに捨てて行こうか。

酔っ払いなら街にゴロゴロしているし放置しても問題ないだろう。

俺は辺りを見回して手頃な場所がないか探す。

しかし、どの店の軒先にも先客が横になっていた。


「この街はどうなってるんだ。昼間から酒を飲むは、酔っ払って路上で眠るわ。無法地帯じゃないか。警察は何をしているんだ」


やり場のない怒りがこみあげて来る。

この街には学校もあると言うのに大人達がこうでは示しもつかないだろう。

普段は偉そうなことを言っているが自分はどうなんだと問いたい。

まあ、こう言う大人にはなるなよと見本を示してくれていると思えば救いだが。

俺は酔っ払いおばさんを引きずりながら駅舎の馬小屋へ向かった。


「ここなら大丈夫だろう」


俺は酔っ払いおばさんを馬小屋の藁の上に投げ捨てる。

酔っ払いおばさんはだらしのない顔をしながら眠っていた。

馬小屋はお金のない冒険者達が寝床としてよく利用している。

駅舎の管理者も、それは了承済みでただで提供してくれている。

中には馬の世話をして小遣いを稼ぐ者までいるくらい。

冒険者の中では当たり前のことだった。


「それにしてもおばさんのくせにエロい格好をしているな。ほぼ裸じゃないか」


俺は酔っ払って眠っているおばさんの体を舐め回すように見やる。

酔っ払いおばさんは面積の小さい黒いビキニを身につけている。

水着のような軽めの素材ではなく、丈夫な生地で出来ている。

一種の戦闘服のようなものだ。

すると、酔っ払いおばさんが寝返りをうち仰向けになった。


「んんっ……」


ゴクリ。

おばさんの割にはいいスタイルをしているな。

締まったお尻、滑らかなウエスト。

そして……。


バイーン。


たわわなおっぱいが二つ。

無防備にも俺に誘いかけて来る。


「も、もぎたい」


俺の鼓動がドクドクと激しく波を打つ。

辺りを見回して誰もいないことを確認し。

そっと手を伸ばしてたわわなおっぱいを鷲掴みに……って。


おい、俺!しっかりしろ!

相手はおばさんなんだぞ!

おばさんに欲情してどうする。


ハアハアハア。


「危うくおばさんの魔の手にハマるところだったぜ」


俺はここ一番で立ち止まったことを誇りに思う。

もし、ここで俺がおばさんのおっぱいをもいでいたら人生に汚点がついたことだろう。

はじめてがおばさんだなんて自慢にもならない。

熟女ハーレムの王として烙印を押されていたはずだ。

危なかった。


俺は荒ぶる呼吸を整え酔っ払いおばさんの上に藁をかける。

こうしておけば風邪もひかないだろう。

せめてもの情けだ。

酔っ払いおばさんは幸せそうにいびきを掻きながら眠っている。

これだと朝まで起きることはないな。


「さて、俺は宿にでも泊まるか」


ぼったくりにあって銀貨が3枚なくなってしまったけれど、まだまだお小遣いは十分にある。

少しくらい贅沢してもお釣りが来るのだ。

ちなみに金貨1枚=銀貨10枚。

銀貨1枚=銅貨10枚のレート。

宿屋は一泊二食付きで銀貨1枚。

食事程度なら銅貨3枚ぐらいでたらふく食べられる。

俺はそそくさと馬小屋を後にして宿屋へ向かった。





窓から差し込む優しい朝日が俺を包み込む。

柔らかで心地よいそよ風が頬を撫でる。

俺は静かに目を開けて体を起こした。


「うはぁー。もう、朝か」


窓から外を見やると太陽が天に差し掛かっている。

お昼とまでは行かないが、ぐっすりと眠れたようだ。

宿屋には退室時間は決められていなくて、利用客のいい時間で退室できる。

なので朝から慌てなくても済むのだ。

俺はローブを羽織り部屋の扉についてある呼び鈴を鳴らす。

すると、メイド風の客室係がやって来てモーニングコーヒーを淹れてくれた。


「やっぱり朝の一杯はこれに限るな」


コーヒーのほろ苦さが口いっぱいに広がる。

体中の渇きを潤してくれるような一杯だ。

虚ろだった目もすっかり覚めてキリリとした目に戻った。

朝からコーヒーを飲む習慣はないが、宿屋に泊まった時は頼んでいる。

それが非日常を味わえる宿屋の朝の醍醐味のひとつになっているからだ。

俺がコーヒーを満喫している間にメイド風の客室係は朝食を運んで来る。

今日のメニューはチーズトーストとハムエッグ、それにコーンスープだ。

軽めの朝食だが朝はこれくらいで十分だ。

いくら若いからと言って朝から重ための食事は受け付けない。

俺はトーストを手に取り口に運ぶ。

チーズがビロ~ンと伸びて啜るようにほうばった。


「いかがです?」

「美味しいよ」

「それはよかったですわ」


メイド風の客室係は満足気な顔を浮かべて優しく微笑んだ。

ここの宿屋は1部屋に1人の客室係がついていて身の回りのことまで面倒をみてくれる。

メイドをサービスのひとつとして掲げている珍しい宿屋なのだ。

この辺りでは有名な宿屋でマニアックな客が地方からやって来る。

男性客にはもちろんのこと女性客にも好評を得ている。

なので、いずれは各街に展開する予定なのだと言う。


俺が食事を終えるとメイド風の客室係はコーヒーを淹れ直す。

そしてさっと情報新聞を差し出して来た。


「気が利くじゃないか」


俺は情報新聞を広げ記事を読みはじめる。

情報新聞は街の出版社が出している新聞だ。

主に街の情報が多いのだが王都の情報やモンスター情報なども時たま掲載される。

最近、紙面を騒がしているのはラビトリス城のセリア姫と隣国のサイセルス城のマーカス王子との婚約話だ。

資源の乏しいラビトリスは資源の豊富なサイセルスと手を結ぶことで資源確保のルートを築こうとしている。

政略結婚であるのだが、まだよわい16歳のセリア姫には実感が持てないのだろう。

難色を示しているセリア姫にグラン国王は手をこまねいていると言う記事まで書かれる始末。

この婚約次第ではラビトリスの情勢も変わる故に巷でも注目を集めているのだ。


「16歳で婚約だなんてセリア姫もついていないよな」

「16歳と言えば立派な成人ですわ。社交界へ出てもおかしくない年齢ですよ」

「それは知っている。けどな」


この世界の人間は16歳で成人を迎える。

もちろんセリア姫も特殊能力の開花の儀式は行う。

しかし、どんな能力が目覚めても姫は姫でしかないから能力に左右されることはない。

将来が確定している安心感はあるが、逆に束縛感も強いのだ。

姫は姫として、王子は王子として生きる道しかない。

俺達、一般人のように冒険をすることもなければモンスターと戦うこともない。

それはある意味、不幸とも言える。

ワクワクやドキドキ、ハラハラを味わえる冒険が出来ないなんて俺には耐えられそうにないからだ。


「君は何で客室係になろうと思ったんだい?」

「アニーですわ。私の特殊能力は”相手に癒しを与える能力”ですの。冒険も好きだったのでプリ―ストの道もあったのですが、戦闘はどうも好きになれなくて。なので戦わなくてもいい客室係になったのです」

「相手に癒しを与えるなんて素晴らしい能力じゃないか」


アニーは頬を赤らめて照れくさそうに小さく笑う。

客室係のアニーでさえ”相手に癒しを与える能力”だと言うのに俺の能力と来たら。

すると、アニーは俺に質問をして来た。


「お客様の能力は何なのですか?」

「カイトだ。俺の特殊能力は……」


俺は大きな溜息を吐いて口を噤んだ。

言える訳ない。

”おばさんを惹きつける能力”だなんて。

アニーも聞いたら笑うだろう。

ひとり暗い顔をしている俺に対しアニーはそっと囁くように言った。


「恥ずかしがらないでください。カイトさんがどんな能力を持っていても私は驚きませんから」


アニーの優しい眼差しに俺の心の緊張が解けて行く。

アニーになら正直に話しても大丈夫であろうことはひしひしと伝わって来た。

嘘を言うような娘には見えないし、笑われることもないだろう。

俺は、はじめてそう思えた瞬間でもあった。


「俺の特殊能力は”おばさんを惹きつける能力”なんだ。笑っちゃうだろう」


俺が不安げにアニーを見やるとアニーは優しく微笑んで、


「素敵な能力ですね。人を惹きつけられるなんて簡単には出来ないことですから」


俺の特殊能力を褒めてくれた。

このへんてこな特殊能力を開花させてはじめて人に褒められた。

普通の奴らならお腹を抱えて爆笑するのだが、アニーは違った。

これがアニーの特殊能力なのだろう。

本当に素敵な特殊能力だ。

俺は心からそう思った。


「アニー、ありがとう。何だか元気が出て来たよ」

「それはよかったですわ」


俺は身支度を整え旅立ちの準備をする。

アニーも荷物をまとめながら手伝ってくれた。

そして玄関までお見送りをしてくれる。


「それじゃあ行くよ」

「カイトさんの活躍を期待していますわ」


俺はアニーに見送られながら宿屋を後にした。

アニーは俺が見えなくなるまで手を振ってくれる。

その光景はこれまでに味わったことのない感動的なものだった。





って、カッコつけて出て来た割には何も考えていなかった。

もう、この街では仲間集めは出来ないから隣街まで行かなければならない。

そのためには冒険の支度を整えなければ。

まずは武具の新調だ。

街から一歩出ればモンスターが溢れかえっている。

隣街に辿り着く前にモンスターと戦う必要があるのだ。

装備を整えないまま出掛けたら死が待ち受けている。

それと回復アイテムが必要だ。

俺は魔法が使えないから回復はアイテム頼りになる。

万が一のためにも多めに用意しておこう。

俺がブツクサ独り言を言いながら歩いていると八百屋のおばさんが声をかけて来た。


「ちょっと、そこのお兄さん。寄ってってよ。うちのは新鮮だよ」


気安く話しかけて来るなよ、おばさん。

俺は作戦を考えることに夢中なんだ。

俺が無視して通り過ぎようとすると八百屋のおばさんが目の前に立ち塞がった。


「これをあげるからさ。食べてみてよ。美味しいよ」

「俺、急いでいるんで」


そそくさその場を立ち去ろうとする俺の手を掴んで八百屋のおばさんが食らいついて来る。


「うちのはね、そんじょそこらのものとは違うのよ。食べてみればわかるからさ。何ならこれも持って行ってよ」


八百屋のおばさんは店の果物を2つ3つ取ると強引に渡して来る。

しつけーな、おばさん。

俺は今、果物を食べる気分じゃないんだよ。

そんなに商売がしたいなら他行ってやれよ。

俺は八百屋のおばさんの手を振りほどき駆け出して逃げて行った。


八百屋のおばさんは仕方なさそうに果物を拾うと別の客を捕まえて売り込みをはじめる。

切り替えの早さも、おばさんの特徴だ。

転んでもタダでは起きない執念さに官服してしまう。

おばさんに売り込みを任せたら一日で売りさばいてしまうだろう。

売り込みはおばさんの転職なのかもしれない。

そんなことを考えているうちに武具屋まで辿り着いた。


「何だか古ぼけた店だな。本当に使えるモノが売っているのか」


看板が傾いていて窓ガラスもヒビが入っている。

武具屋と言うより骨董品店のような雰囲気だ。

店の中に飾ってある武具も埃を被っていて売り物とは思えない始末。


「きったねーな。これ、売りモノなのか?」


俺は壁に飾ってあった小剣を手に取る。

そして息を吹きかけて埃を取り除くと中から鋭利な刃がむき出しになる。

俺は窓辺に近づき小剣を太陽の光に翳す。

すると、小剣の刃はキラキラと輝きながら光を反射させた。


「ほう、珍しい。ここに客が来るとはな」


急に背後から声をかけられ振り向くと白髭を豊かに蓄えた老人が立っていた。

白髪もモサッと伸びていてだらしない印象を与えている。

本当に店の主なのかさえ疑いたくなる気分だ。


「おじいさんはこの店の主なのか?」

「おじいさんとは失礼な。ワシはこう見えても70歳じゃ」


ジイさんじゃないか。

俺にツッコませたくてわざと言ったのか?

疲れるジイさんだ。


「それを買うのか?」

「いや、見ていただけだよ」

「何じゃ、冷やかしか。買わないのならとっとと帰ってくれ」


武具屋のジイさんはぶっきらぼうにそう言うとカウンターへ戻って行く。

俺はそんなジイさんを横目に飾られてある武具を品定めした。

見た目は埃が被っていて古そうに見えるが中はしっかりとした武具だ。

剣も短刀も槍も斧も。

飾られてある武具だけ見ても数は豊富だ。

これで売れていないなんて信じられない。

いや、売れていないからたくさんあるのか。


「おじいさん。これ、本当に使えるんですよね?」

「おじいさんじゃない。ワシはトムじゃ。ここにある武具はみんなワシが鍛えたものじゃ。まがい物などない」

「おじいさん、いや、トムジイさんが鍛えたのか?トムじいさんは鍛冶屋なのか?」


驚いている俺がよほど嬉しかったのだろう。

トムじいさんは誇らしげに自慢の髭を撫でながら認めた。


「鍛冶屋のトムと言ったら知らぬ者はいない。ラビトリス城にも献上されるくらい腕の立つ鍛冶職人じゃ」


自分で言うかな、普通。

それにしてもそんな凄腕の鍛冶職人がこんなボロ屋で商売なんてしているとは。

誰も気づかないだろう。

トムジイさん曰く、ここに来る客はほとんどがオーダーメイドをすると言う。

なので店に飾ってある武具が売れたのは、ここ数年ないと言う話だった。


「なら、俺もオーダーメイドしてもらおうかな」

「お主のような若造にはオーダーメイドは早い。店にあるモノで我慢しろ」

「何だよ、その言いぐさ。俺は客なんだぞ」


ひとり怒っている俺を無視するようにトムジイさんはそっぽを向いた。

頑固そうなジイさんだから何を言っても無駄か。

仕方がない店のモノで我慢しておくか。


「それでお主は何なんじゃ?剣士か戦士か?」

「俺は勇者だ」

「勇者だと?笑わせおるわい。そんなひよっこの勇者がどこにおるんじゃ」

「将来は立派な勇者になるって意味だ」


トムジイさんはお腹を抱えて笑いこけている。

俺の勇者宣言がそんなにもウケたのか。

複雑な心境だ。

だが誰もがみんな最初は俺と同じひよっこからはじめる。

だから俺がどんな夢を描いていてもおかしくはない。


「ワシがお主の武具を選んでやる。お主の特殊能力は何じゃ?」


また、その質問か。

言える訳ないだろう。

アニーと違ってトムジイさんに本当のことを言ったら爆笑されるに違いない。

ここは適当にごまかしておくか。


「俺の特殊能力はチャームだ」

「チャームか。珍しいのう。チャームならば戦闘タイプではないな。ならば、この小剣あたりが打倒じゃな」

「小剣?大剣じゃないのかよ?」

「小剣でも殺傷能力は高い。大剣のような大ぶりな剣を扱うには、それなりに腕力と体力が必要になるんじゃ。お主のような細身の人間には似合わないんじゃ」


確かに、それは言えている。

俺は学生時代の実践訓練でも軽めの剣ばかりを扱って来た。

軽めの剣ならば腕力はいらないし、素早さを前面に引き出した戦い方を出来る。

逆に大剣を選んでいたら、一勝もすることが出来なかっただろう。

最初の武器選びは身の丈に合ったものを選ぶことが常套なのだ。


「わかったよ。その小剣を買う。いくらだ?」

「金貨1枚じゃ」

「金貨1枚だと?高過ぎやしないか?」

「ワシがこしらえた剣じゃ。それくれいしてもおかしくはない」


トムジイさんは踏ん反り帰ったまま値切りに応じてくれない。

武器だけで金貨1枚もとられたのでは防具まで同じだろう。

武具で金貨2枚は痛い。

金貨2枚を稼ぐためにどれだけのモンスターと戦わなければならないのか。

ゴブリン1匹でも銅貨1枚稼げればいい方だ。

金貨2枚分ならゴブリンを200匹も倒さなければならない。

途方に暮れる数だ。

俺は機転を利かせてトムジイさんに吹っ掛けて見た。


「俺が今、持っているのは金貨1枚だ。小剣と防具を合わせて金貨1枚で取引してくれないか?」

「いいや。防具も合わせるならば金貨2枚じゃ。それは譲れん」


トムジイさんは首を横に振って俺の提案を退ける。

こっちの足元を見て来やがって。

なんて質の悪いジイさんなんだ。

だから誰も客が来ないんだよ。


「それなら仕方ないな。今回は見送ると言うことで……」

「そうか。なら、帰ってくれ。ワシは忙しいんじゃ」

「わかったよ。金貨2枚だな」


トムジイさんの根に負けて金貨を2枚支払う羽目に。

今回は俺の負けだが次回はいっぱい食わしてやるからな。

そう心に固く誓って小剣と防具を受け取る。

小剣はその名の通り60㎝ぐらいの長さで刃渡り5㎝ほどの両刃の剣。

防具は革の胸当てと小手、脛あての3種類だ。

冒険初心者にはちょうどいい装備となっている。

金貨2枚は高くついたがとりあえず装備を整えることが出来た。

後はアイテム屋でポーションを買い揃えるだけ。


俺はその足でアイテム屋に向かいポーションを買った。

ポーション1つ当たり銅貨1枚で取引出来たので銀貨1枚分買った。

ポーションは性能によって価格が変わって来る。

一番高いもので金貨1枚に相当する。

そのポーションを使えばどんな怪我にでも対応できるのだ。

俺が買ったポーションの性能は一番最低のランクのものだがないよりマシだ。

これで俺の財布の中は金貨3枚と銀貨1枚、そして銅貨5枚が残った。


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