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おばさんクエスト~あるあるだらけの冒険記~  作者: ぱんちゅう
第一章 邪魔するおばさん編
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あるある017 「人を見た目で判断しがち」

翌日、俺達はボロ屋で作戦会議をしていた。

議題に登ったのはお金の問題だ。

計画的にお金を使って来なかったのでお金が底をついてしまったのだ。

セリーヌの懐にあるお金は締めて金貨5枚程度。

金貨5枚なら当分の間持ちそうだけれど宿泊代や飲食代を考慮すれば心もとない。

俺が持っているお金は金貨3枚程度。

二つ合わせても金貨8枚しかない。

これではすぐに底をついてしまうだろう。


「俺達のパーティーの問題は金欠だ。金がなければ何もできない。宿にも止まれないし食事もできない。今はまだ金貨8枚はあるけれどすぐに底をつくだろう」

「本当なのか、セリーヌ」

「カイトさんの言う通りですわ。このところ出費が多かったですから」

「なら、稼げばいいんじゃない?」

「稼げばって簡単に言うけどな。金を稼ぐことはそんな簡単なことじゃないんだ。モンスター討伐のクエストだって報酬のいいクエストはモンスターがけた外れに強い。冒険初心者である俺達には向かないんだ」


そんな簡単な言葉が出て来ること自体問題だ。

金を稼ぐことは骨を折るものなのだ。

エレン達はそのことを軽く見ている。

さんざん好き勝手に金を使って来たからだろう。


「なら割のいいクエストにすればいいんじゃないか?」

「割のいいってどんなクエストだよ」

「ラビトリス王国が依頼して来たクエストだ。要人警護が主な依頼だから大丈夫だろう」

「何を言っているんだミゼル。要人警護だなんて高レベルのクエストじゃないか!」


要人警護で一番優先されるのは要人の身の安全だ。

護衛が怪我をしようが死のうが何しようが要人が第一。

だから初心者向けのクエストではない。

初心者は自分の身を守ることが手一杯で警護など無理だ。

ゴーレムに一撃を加えられなかったことを考えても難しい。

ただエレン達ならば要人警護は出来そうだが。


「カイトは要人にひっついていればいい。警護は私達がする」

「そうだな。カイトのレベルじゃあ警護は無理だからな」

「随分とはっきり言うじゃないか」


ハッキリ言われると逆に傷つく。

それが事実であるが故に返す言葉も見つからない。

しかし、一番の問題は金欠を解消すること。

ならば、ミゼル達の提案に乗ってもいい。


「わかったよ。なら警護はエレン達に任せる」

「そうと決まればさっそくギルドへ行ってクエストを受けましょう」


俺達は荷物を纏めるとボロ宿を後にした。

もう、ここへ帰って来ることもないかもしれないから荷物は全て持って行く。

まあ、荷物と言っても俺はリュック一つだけど。

それに対してエレン達はセントルースで買ったドレスなど箱いっぱいの荷物を持って来た。


「それを全部持って行くのか?」

「仕方ないじゃない。女ってのは何かと用入りなのよ」


女って柄じゃないだろう、アンナ。

どこからどう見てもおばさんだ。

せっかく買ったドレスなんてまだ一度も来ていないだろう。

それならば売ってしまえと思うのだが頑として売ろうとはしない。

いつか着る時が来るって言って聞かないのだ。

まあ、荷物を運ぶのは俺じゃないしいいけど。


「カイト。駅舎へ行って馬を一頭借りて来て」

「え~。なんで俺が」

「カイトはリーダーでしょ。そのくらいやってくれてもいいじゃない」

「わかったよ。行けばいいんだろう」


俺は急いで駅舎へ向かい馬を一頭借りて来る。

馬は1週間のレンタルで銀貨5枚にもなった。

この痛い出費で残り金貨7枚と銀貨5枚に減った。

俺達は馬に荷物を背をわせると手ぶらでギルドへ向かった。





ギルドはいつもより賑わっていた。

何でもラビトリス王国から依頼されたクエストが掲載されたからのようでこぞって依頼内容を確認している。

俺達も掲示板に掲載されている依頼内容を確かめた。


依頼内容は要人の警護するクエスト。

期間は1週間でラビトリス王都まで送り届けると言うもの。

要人は現在、セントルースの街に滞在しているらしいとのことだ。


「これだけじゃ、誰を警護するのかわからないな」

「警護するのが誰によってかも難易度が変わって来るぞ」

「要人と言うぐらいだから貴族かなんかだろう」

「他に情報はないのか?」


改めてギルドの受付嬢に確認してみるが何もわからないと言うとのこと。

何せ要人だけに細かな情報は出せないらしい。


「で、報酬はいくらなの?」

「金貨10枚だ」

「金貨10枚も!そのクエストに決めましょう」


アンナはすっかり乗り気のようだ。

まあ、金欠である俺達は依頼を受けないと言う選択肢はないのだが。

もちろん即決して受付を済ませた。


「要人はセントルースのヨークシャホテルに泊まっています。スタッフがおりますのでヨークシャホテルに行ってください。それとこれを持って行ってください」

「これは何ですか?」

「身分証明書です。みなさんの簡単なプロフィールが書いてあります。それをスタッフに差し出せばヨークシャホテルに入れます」

「要人警護だけにしっかりしているな」


俺達は身分証明書を受け取るとヨークシャホテルへ向かった。

ヨークシャホテルはセントルースにある一番高級なホテルのこと。

主に貴族クラスの要人がよく利用するホテルで三ツ星にも選ばれている。

噂によると一泊あたり金貨1枚はすると言われているそうだ。


ヨークシャホテルの前まで来るとラビトリス王国の騎士団が警護をしていた。

総勢30名ほどのシルバーの鎧を纏った騎士達が辺りを警戒している。

その中にゴールドの鎧を身にまとった騎士団長らしき者の姿もあった。


「すごい警備だな」

「この数からすれば王族クラスの要人じゃないのか」

「そうですわね。ただの貴族だけでこれだけの騎士は集まらないですわ」

「何だかお金の匂いがして来たわ」


アンナはひとり目を輝かせながら鼻でお金の匂いを嗅ぎ分ける。

すると、警備をしていた騎士のひとりが俺達に気がつき声をかけて来た。


「おい、お前達。こんなところで何をしている?」

「俺達は要人警護に来た者だ」


俺はギルドの受付嬢からもらった身分証明書を差し出す。

騎士は俺達を見やりながら身分証明書を確認する。

そして仲間の騎士に目配せをすると俺達を騎士団長の所まで連れて行った。


「アトス騎士団長さま。警備兵が来ています」


アトスは俺達を見やりながら身分証明書に目を通す。


「私はラビトリス王国の第一騎士団長を務めているアトス・ブラッセだ」

「俺はカイト。カイト・クライムだ」


アトスの差し出した手をとり握手で挨拶する。


「カイト。さっそくだがそちらの仲間を紹介してくれ」

「このおば、いやこいつが剣士のエレンだ。その隣がプリ―ストのセリーヌ。そして魔法使いのアンナ。最後は弓使いのミゼルだ。こう見えても腕は確かだぞ」

「ハハハ。それは見ればわかるさ。これまでに歴戦を乗り越えて来ただけのオーラは感じる」


そんなものなのか。

俺にはちっともわからないが。

まあ、いい。

ラビトリス王国の第一騎士団長に挨拶できたのだ。

警護の依頼もスムーズに進むだろう。


「それで警護をするのは誰なんだ?」

「警護をしてもらいたいのはポム街を納めているブラム伯爵だ」

「ブラム伯爵って貴族だろ。それにしては騎士の数が多過ぎやしないか?」

「ブラム伯爵はセリア姫の結婚式に参加される。だから警備兵が多いのだ」


アトスの説明にミゼルは不可思議な顔を浮かべる。


「それでいつ出発するんだ?」

「明日の朝、セントルースを立つ。だから、今日はヨークシャホテルに泊まってくれ」

「ヨークシャホテルに泊まれるの!本当に!」


アンナは目の色を変えてアトスに食らいつく。

まるで高級牛肉を差し出された犬のようだ。

まあ、三ツ星ホテルのヨークシャホテルに泊まれることなんてないから仕方ないのかもしれないが。

俺も心なしか隠れてガッツポーズをしたぐらいだ。


「それじゃあまずはブラム伯爵に合ってもらおう」


俺達はアトスに連れられてヨークシャホテルのブラム伯爵がいる部屋まで向かった。





ヨークシャホテルの廊下は豪華な装飾が施されている。

レッドカーペットが敷かれてあり床は白亜の大理石。

レッドカーペットとのコントラストが逆に豪華さを強調させていた。

アトスは廊下の一番真ん中の部屋の前で止まる。

そして金縁で彩られた豪華な扉をノックした。


「ブラム伯爵さま。警備兵を連れて来ました。お目通りをお願いしたいのですが」


すると中にいた侍女が扉を開き俺達を中に通した。


「この者達が私を警護してくれるのか?」

「そうです。身元も保証されていますし腕も確かのようです」

「後ろの者達はわかるが、そこの若者は大丈夫なのか?まだ若すぎやしないか?」


ブラム伯爵は俺をじっくりと見やりながら不安げな顔を浮かべる。


「カイトは若いですがこの者達を纏めているリーダです。ご安心ください」

「ならばいいが」


このオッサンを警護するのか。

いかにも金持ちそうな領主だな。


「おい、お前がブラム伯爵ってのか。随分、でっぷりしているじゃないか。美味いものでも食い過ぎたのか?」

「エレン、止めろ。失礼だろ」


エレンはブラム伯爵のお腹をもみくだしながら暴言を吐く。

するとすかさずアトスが止めに入った。


「無礼な振る舞いは止めていただこう。ブラム伯爵はラビトリス王国から認められた要人なのですから」

「ちっ、わかったよ」

「アトス、教育が至らなくて悪かったな」


俺はエレンの頭を小突きながらアトスに謝る。


「気にすることはないさ。リーダーと言うものは何かと苦労するものだ」


わかってるじゃないか、アトス。

俺はさんざんおばさん達に振り回されて来たんだ。

おばさんは自分勝手で我儘で言うことを聞かない。

そんなおばさん達を纏めるのは一苦労だ。

恐らくアトスも部下に振り回されて来たのだろう。

同じ悩みを持っている者に出会えて光栄だ。


「それではカイト。今夜、宿泊する部屋まで案内する」

「アトスさま。それは私がしますわ」


アトスが俺達を案内しようとすると侍女が前に出て止めた。


「しかし、それでは」

「これも私の仕事です」


そう言って侍女は俺達を部屋まで案内する。

部屋はブラム伯爵のいるフロアから2階下のフロアにあった。

警備上のためブラム伯爵がいるフロアは貸切になっている。

その下のフロアも貸きりで誰も宿泊していない。


「それではごゆっくりとお休みください」


丁寧に頭を下げて侍女はブラム伯爵の部屋へ戻って行った。


「ここに泊まるのね。広~い」


部屋は30畳ほどの広さがありキングサイズのベッドが二つ並んでいる。

リビングには豪華そうなソファーとテーブルが置いてあり大型のワインセラーまでついている。

さすがにキッチンはなかったが最新のバスルームが設置されていた。


「さすが三ツ星ホテルですわね。アメニティーがしっかりしていますわ」

「こんな風呂に入るのは久しぶりだな」

「エレンさん、こんな豪華なお風呂に入ったことがあるのですか?」

「ああ、新婚旅行でな」


そう言えばエレンは既婚者だったんだな。

見た目からして子供がいるように思えないが3歳になる子供がいるらしい。

しかし、エレンの酒癖がたたって離婚になったそうだ。

まあ、あれだけ飲兵衛だったら生活費もままならないだろう。

それにエレンに主婦は向かない。

こうして冒険している方が性に合っているようだ。

騒いでいる俺達をよそにミゼルは難しい顔をしながら突っ立っていた。


「どうしたミゼル。考え事か?」

「おかしいとは思わないのか、カイト。あんなオッサンのためにこんな厳重な警備をするなんて。第一騎士団と言えばラビトリス王国の最高部隊だぞ」

「考えすぎだよ。ブラム伯爵はまがりなりにもポム街の領主なんだ。そのくらいの価値があるだろう」


ミゼルは何を心配しているんだ。

もしかして報酬がもらえないことか。

そんなことはないはずだ。

なにせアトスはラビトリス王国の第一騎士団長なのだから。


「それにあの時のアトスの反応が気になる」

「アトスの反応って?」

「侍女が部屋を案内しようとした時に止めただろ。普通、侍女に対して畏まった口調にはならないはずだ」

「アトスは律儀なんだよ。考えすぎだ」


俺がなだめてもミゼルは納得していなかった。


「ミゼルはほっておいて誰がベッドを使うか決めるわよ」

「何を言っているんだ。大きいベッドなんだからみんなで並んで寝ればいいだろう」

「カイトはわかっていないわね。せっかく三ツ星ホテルに宿泊するのよ。もっと楽しまないと」

「私はどこでもいいですわ」

「私は俄然ベッドだな」

「なら、ジャンケンで決めるわよ」


なんだかんだでアンナの流れになる。

結局、ベッドを使うのはアンナとセリーヌに決まり。

エレンとミゼルはソファで俺はと言うと床になったのだ。

勝利の女神は最後まで俺に微笑まなかった。

まあ、そのまま床でなんて可哀想だと言うことで薄い布団を貸してくれた。


ヨークシャホテルの夕食は1階の食堂でバイキングなのだが、警備上の都合でバイキングなし。

その代りホテルマンが部屋まで夕食を運んで来た。

メニューはA5ランクのビーフステーキと魚介類のリゾット。

デザートは趣向を凝らしたマンゴーアイスがついて来た。

お酒は何でも好きなものを飲めて、しかも飲み放題。

このサービスにエレンは大満足をしていた。

いつも飲んでいるぼったくり酒場の酒よりも上級な酒ばかりが飲み放題なのだ。

一種類とは言わず全ての種類の酒を注文していた。


「おい、エレン。そんなに飲んで大丈夫なのか?明日は警護の仕事をするんだぞ」

「大丈夫、大丈夫。私はカイトみたいに酒に弱くないからな」


エレンは片っ端から酒を注いでは試飲を試す。

アンナ達はと言うとA5ランクのビーフステーキに舌鼓を打っていた。


「このお肉柔らかい。しかもジューシー。とろけるわ」

「私も久しぶりにこんないいお肉を食べましたわ」

「うまい。確かにうまいな」


ミゼルも何だかんだ言って料理を食べている。

ミゼルが何を心配していたのかはわからないが、報酬がもらえないことはないはずだ。

なんて言ったってラビトリス王国からの依頼なんだからな。

国が依頼者である以上、報酬が支払われないことはない。

信用にも関わることだし、何と言っても面子がある。

報酬を支払わずに踏み倒したのならばすぐに街の噂になる。

そうなれば国政にも影響を与えるだろう。

国の収入は税金が大半を占めているのだ。

民衆が税金を納めなくなったら国政がとん挫してしまう。

それだけは避けるだろう。

そんなことを頭で考えているとトイプーが俺のA5ランクの肉を横取りした。


「おい!トイプー!それは俺の肉だろ!返せ!」


トイプーは肉を咥えたまま逃げ回る。

俺はトイプーの後を追い駆けながら肉を取り返そうとする。


「カイト、諦めなさいよ。それはトイプーにあげたら」

「ダメだ。その肉は俺が食べるんだ!」

「また、別のお肉を注文すればよろしいのでは?」

「トイプーにA5ランクの肉なんて与えちゃいけないんだ!」


俺はトイプーの咥えている肉を掴む。

そしてトイプーと引っ張り合った。


「トイプー、言うことを聞け。俺はお前より偉いんだぞ!」


トイプーもA5ランクの肉を奪われないように力いっぱい抵抗する。


「俺がひと言かければお前のエサなんてドックフードに下げることが出来るんだぞ!」


それでもトイプーは激しく抵抗する。

そしてついにA5ランクの肉が半分に千切り別れた。


「あー。俺のA5ランクの肉が……」


トイプーはうまそうにA5ランクの肉を頬張る。

そして項垂れている俺をよそに残りの千切れたA5ランクの牛肉も食べたしまった。

トイプーの躾はぜんぜんなっていない。

セリーヌ達が甘やかすからこう言うことになるんだ。

普段からドックフードを与えておけばドックフードでも満足出来るはずだ。

犬なんだから人間が食べるA5ランクの肉など与えちゃいけない。

味をしめたら取り返しがつかないことになってしまう。

明日からはドックフードだ。


「覚えておけよ、トイプー。食べ物の恨みは怖いからな」


俺はトイプーを睨みつけながらテーブルに戻った。

トイプーは何事もなかったかのようにセリーヌに抱かれている。

そこが指定席であるかのようにあたり前の顔をしながら座っていた。


そして食事を終えてリビングで寛ぐ。

エレンはすっかり出来上がっていてベッドでいびきをかいて寝ている。

するとアンナがお風呂の順番を決めようと言って来た。


「お風呂に入る順番を決めるわよ」

「俺がリーダーなんだから一番風呂に入るのは俺だ」

「何を勝手なことを言っているんだ。私だ」

「トイプーちゃんも洗いたいから私です」


俺達の目の前に火花が散る。


「ならジャンケンで決めましょう」

「おし、ジャンケンだな。今度こそ勝ってやるぜ」

「カイトはジャンケンが弱いから勝つのは私だ」

「私も負けませんわよ」

「それじゃあ行くわよ。最初はグー、ジャンケンポン!」


結局、一番に勝ったのはアンナ。

続いてミゼル、セリーヌと続く。

俺はと言うとまたまた最下位だ。

ジャンケンの神さまは俺を見捨てたようだ。


「それじゃあカイトは出て行って」

「何でだよ」

「私がお風呂に入るのよ。見られたら恥ずかしいわ」


恥かしいって柄かよ。

誰がおばさんの裸なんか見るもんか。

だけど俺ひとり放り出されるのは納得がいかない。


「俺は気にしないから勝手に入ってくれ」

「カイトか気にしなくても私が気になるのよ。それともいっしょに入る?」

「は、は、はいる訳ないだろ!」


俺は顔を真っ赤にさせながら断った。


「カイトも初心なんだから。セリーヌ、カイトが覗かないように見張っていてね」


アンナはダメ押しするようにセリーヌに頼むと風呂場へ消えて行った。

アンナの奴、とことん俺を子ども扱いしてやがる。

俺だって選ぶ権利はあるんだ。

誰が好き好んでおばさんといっしょに風呂なんか入るかよってーの。

しばらくするとシャワーの音とアンナの鼻歌が聞えて来た。

まあ、でも何となくだが興奮するな。

壁一枚を隔てて裸の女性がいるのだ。

興奮しない方がおかしい。

俺はひとり悶々としながら自分の番が来るまで待った。


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