91.最期の夢【本編最終回】
ここは、どこだろう――……。
目の前には、どこまでも青い海が広がっていて。遠くへと続く空がその境界線を失わせる。
青く、青く、青く――。
大好きな人の、瞳の色を思い出す。
私はベンチに座っていて、潮騒のざわめきの音の中、ふと自分の手を見つめる。
年輪を刻んでいたはずのその両手は若々しく、どうしたことだろうと不思議に思っていると、突然、両の手の中に赤児が現れた。
私とあの人の子供ではない。
孫でも、ない。
少しだけ平らな、頭……。
産まれた時から多かった、まだ色素の薄い黒い髪……。
私にそっくりな、耳の形……。
ぼんやりと遠くを見つめるような、黒い瞳……。
産まれたばかりの時からハンサムになりそうだなんて思った、この顔は……。
「拓海……」
会いたかった。
会いたかった。
会いたかった。
「拓海、拓海、拓海……」
こぼれる涙もそのままに、柔らかな髪をなでる。溶けてしまいそうなほどすべすべした足や手を、そっと包み込む。
ふわふわな頬にキスをすると、少しだけ大きくなっていた。
「ママ」
たどたどしい声で、私を甘えたように呼ぶ声。私の膝の上で立ち上がり、嬉しそうに全体重を預けてくる。
……今の私は、この子を支えられるのね。
老いていく体は思うように動かなくなり、歩くのも遅くなり、あちこちが痛くなり、近くのものも……見えにくくなった。
「拓海、パチパチできる?」
その顔がはっきりと見える拓海に聞いてみると、嬉しそうに無垢な瞳をこちらに向けて、手を合わせてパチパチと鳴らした。
「すごいね。上手だね」
私の言葉に自慢そうに笑うと、いつの間にか持っていたボールを投げた。
大好きだった青いボールがトントンと転がり、海へと向かっていく。
「海に入っちゃうよ」
慌てて拓海を、ベンチに座らせた。
きょとんとした顔の拓海がじっとしているのを見て、ボールを追いかける。
走ることができるのね、私……。
ボールを拾い上げて拓海を振り返ると、また少し大きくなった拓海がちょうだいと手をかまえていた。
「ママ! 僕ね、保育園でドッチボールが上手くなったんだよ」
「逃げるの、得意だって言ってたもんね」
「外野までボールがちゃんと届くようになったんだ!」
「力がついたんだね」
拓海へとボールを投げる。
しっかりとキャッチをして、真上に投げて。
どんどんと高く上がり……。
涙で視界がぼやけ、輪郭が失われかと思うと空に溶けた。
拓海に目を移すと、また大きくなっていた。
「お母さん、小学生になったんだから、これからお母さんって呼ぶね」
「そうだね、もうお兄ちゃんだもんね」
一緒にたくさんの時を過ごした。
できることが増えていくのを、一緒に泣いて喜んだ。
自転車の練習に、励ましながら付き合った。
逆上がりができるように、毎日公園に通った。
できるまで帰らないと言う拓海のために、お弁当と水筒を持って、どれだけでも側にいた。
真新しいランドセル。
それはいつの間にか、傷がついて古びていって……。
「お母さん、今日の家庭科実習、上手くいったよ。少し薄くなったけどね。一口味見をした先生にも、優しい味ですねって言われたんだ。お母さんと特訓したお陰だよ」
「そう、優しい拓海だから出せた味かもしれないわよ。将来はコックさんなんてどうかしら」
「お母さん、気が早すぎるよ」
味噌汁の家庭科実習。
あれは小学五年生だった。
終わってしまう。
もうすぐ終わってしまう。
優しい、優しい夢が。
「お願い、行かないで……」
追いたてられるように、拓海の元へ走る。
途中で転びそうになったけれど、そんなの気にしていられない。
「行かないで……」
ずっと、どれだけ望んでも届かなかった拓海に……手を伸ばす。
もう離さないと、必死で拓海をかき抱いた。
最後に抱きしめたのは、いつだっただろう。
ふわふわだった体は少年らしくなっていて……。
「あの日はね、図工があったんだよ」
「……そうだったの」
「墨で絵を描いたんだけど、俺にしては上手くいったかなって思ってさ」
「……やったわね」
「他の皆も上手かったから、かすんじゃってる気がしたけど、お母さんなら褒めてくれるかなって」
「……うん、絶対に褒めたわ」
墨で描く絵画。
その記憶はない。
私にだけ、ない。
……その絵を見ることができたのなら……絶対に褒めたのに。
「完成したら持って帰るから、楽しみにしといてって……言うつもりだったんだよ……」
「……うん」
「あの日はバスケ部があったからさ、体育館にいて……そうしたら、先生から呼び出された」
「……うん」
「お父さんが迎えに来て……病院に行って……っ……お母さんはもう、この世界からいなくなっていたんだよ……っ」
私たちの泣き声が、潮騒の音と混じりあう。
震える拓海の身体が温かい。
夢のはずなのに、大好きな拓海の温かさだ。
「……ごめんなさい。大きすぎる悲しみを背負わせてしまった。まだ、こんなに小さかったあなたに……」
「……大きいよ。すぐお母さんは、そうやって言う」
「そうね、大きかったわね」
「そうだよ。小学校だって卒業したんだよ」
「ええ、見たかったわ」
「皆はさ、卒業式でたくさんの楽しい思い出を頭の中に浮かべて泣いているのにさ、俺だけは……そこにお母さんがいないことに、泣いていたんだ」
「行きたかった、当たり前のように見られると思っていた……ごめんなさい、拓海。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
何度も何度も繰り返してしまう。
屈託のない笑顔で学校の出来事を話してくれる拓海。永遠に失わせてしまった時間。
「謝ってほしいわけじゃない。でもさ、こんな時って、どうしたらいいんだよ。別れを言いに来てくれて、会いに来てくれてありがとうなんて言いたくない。だって俺は……」
身体を少し離して、涙と鼻水を流したまま私を揺さぶる。
「生きていてほしかった! お母さんに、生きていてほしかった! 笑っていたって写真に向かってしゃべるなんて、俺はしたくなかった! 叱られても文句とか言われてもいいから……生きていてほしかったよ……っ」
ずっと思い出していた。
ずっと祈っていた。
どうか、幸せに……と。
「私も生きていたかった。成長を見守りたかった。お母さんのいない人生を大好きな拓海に与えてしまった……っ」
「責めないでなんて、いられなかった。なんでそこにいたの。なんで、その時間にそこに……っ。俺はまだたくさん、お母さんと話をしたかったのに…………」
もう一度、強く強く抱きしめる。
ありったけの想いを込めて。
当たり前にあった日常を失って、拓海が笑えるようになるまで、どれほどの時間がかかったのだろう。
「あれからお父さんも後悔していたよ。少しずつ再構築しようなんて、甘えたことを考えていたって。お母さんとの新婚旅行の時の写真まで飾っちゃってたよ。お母さんがいる時に、そうすればよかったのに」
「た……く、み………………?」
胸板が突然大きくなって、私の知らない……でも、大好きな拓海の面影が残る男性になった。
「し……あわせ、に暮らして、いる……? それだけを……それだけを望んでいたの」
「すぐには無理だったよ。お母さんの声がしない部屋は、暗く澱んでいた。俺は家で言葉を発するのすら億劫になって、お父さんともずっと仲よくはいられなかった。喧嘩もした。でも、頑張ってくれたよ。色々とあったけど、お父さんにも感謝しているんだ」
「……そう」
あれから反抗期もあったのだろう。
受け止めたいと思っていた、反抗期が。
「大学受験の時なんてさ、俺、受験票忘れちゃってさ」
「それは、おっちょこちょいね」
「お父さんが慌てて車で持ってきてくれたんだ」
「お父さんは生きていてくれて、よかったわ」
「でも、俺はそんなこともあるかなと思いながら、仮受験票の申請をすぐにしてさ」
「……さすが拓海。大物ね」
「うん、お母さんならそう言ってくれるかと思ったんだけど、それを見ていた女の子も俺のことを覚えていてさ。合格して大学で会った時に、大物ねって言ってくれたんだ」
「あら、すぐに女の子の友達ができるなんて、やるじゃない」
「ああ、その子と結婚したんだ」
「え……」
気付くと、拓海の顎に髭の剃り跡が見えた。包容力のある瞳で、力強くこちらを見つめる。
「話していて楽しくてさ。お母さんみたいに面白いことばっかり言うんだ。懐かしい時間で、なぜか話していたら俺、泣き出しちゃって。支えてくれたよ、ずっと」
海に足をわずかにつけるようにして、優しそうな女性と子供が二人見えた。
男の子と、女の子。
男の子は五歳くらいかな。
女の子は三歳くらいかもしれない。
三人がこちらに向かって手を振るので、私たちも振り返した。
「妻が妊娠した時なんてお父さん、出産後の女性について調べに調べてさ。つわりはこれくらいに大変なんだ、お前は間違えるな、なんて言って、本に付箋を貼ってマーカーであちこち線を引いて渡してきてさ、俺をお父さんとして教育しようとしたんだよ?」
「あー……」
「そんなこと、知ってるってね。お母さんも言ってたもんね。その時に仲が冷えこんじゃったから、今から理解しておいてって」
「……言ったわね」
「後悔していたよ、お父さん。俺を大きくなるまで育ててくれたから、許してやってほしいって思っちゃうけど。出産後の恨みって一生ものらしいから、ただの俺の希望」
「感謝しているわ。今の拓海、幸せそうだから。頑張ってくれたのね、あの人も。結婚おめでとう。見たかったわ。黒留袖を着て、嬉し涙を流したかった。幸せ、なのよね……?」
「うん、幸せだ。俺も、お母さんに見せてあげたかった。俺の家族を」
目の前の拓海の家族が、ふっと消えて……。
突然、また増えた。
隣にいる拓海は、今ここにいる私よりも老いている。
白髪の、優しい眼差しのおじいさんだ。
「お父さんなんて孫を溺愛しちゃって。会うたびに玩具を買っちゃうんだよ。好きだと聞いたお菓子も、いつも持ってきていた。……俺にも孫ができたんだ。家族が増えた。血は争えないのかな、俺も溺愛しちゃったよ」
「よかった、ずっと心配していたの。これで安心して旅立てるわ」
最後に会えてよかった。
こんな奇跡があるのなら、終わりを迎えるのも悪くないわね。
「お母さんは、どうしていたの?」
「……ごめん。拓海の幸せを祈りながら、あの世みたいなところで一世一代の恋愛をして、子供と孫をもうけてしまったわ……」
「なんだ、お母さんも幸せに暮らしていたのか」
「時間も空間も超越しているところよ。拓海も寿命を迎えたら、そこに行くかもね」
「そっか、それならもう一度、お母さんの子供になりに行こうかな」
皺の刻まれている頬を、両手で包み込む。
どれだけ歳をとっていても、自分の子供は最高に可愛い。
「ええ、全力で育てるから来てちょうだい。今度こそ寿命をまっとうするから。あなたが大人になるまで、必ず見守るから」
もう……育て終わった。
大好きなあの人と子供や孫たちに囲まれて、私は眠るようにここへ来てしまった。
あの中の誰かは拓海だったのかもしれない。彼らが大人になるまで見届けることができた。
誰になっていてくれていたとしても、今度は最後まで……。
「お母さん。俺を産んでくれてありがとう。幸せな人生だった。お母さんがいなくなって、辛い時もあった。でも、お母さんの温かい記憶が俺を支えてくれた。幸せになる道筋を教えてくれた」
拓海と手を合わせる。
皺だらけの手は私よりも大きい。
細く弱ってしまっているけれど、家族を愛してきた手だ。
こんなに立派に、育ってくれた。
「ありがとう、拓海。私のところに産まれてきてくれて……ありがとう。私の子供でさえなかったら悲しい思いはさせずに済んだのにと、思ってしまうこともあったけど」
「お母さんじゃなきゃ駄目だったよ。あんなに楽しい時間は過ごせなかった」
「その時間、短くなってごめんなさい。今のあなたを見て、救われたわ」
私たちは、もう一度抱きしめ合う。
「幸せな日々を、ありがとう」
お互いにそう言って微笑み合い、拓海は私に手を振って家族の元へと歩いていった。
温かく迎え入れられるようにして、もう一度こちらを振り向くと……姿を消した。
あとに残るのは――、潮騒の音だけ。
引き波が砂を巻き込んで戻っていく。
私はベンチに座り直し、また地平線を見る。
空と海の境界線が混じりあう。
ここは、境界線があやふやになる場所なのかもしれない。
「お別れはできた?」
大好きな彼の声が、後ろから聞こえた。
懐かしい声。
若かりし、あの人の声。
気付くと私の黒髪は、紫色に変化していた。
「ええ、見られちゃったわね、昔の私を。綾香だった時の私を。がっかりしたかしら?」
「するわけがないだろう。君が君なら、百歳でも千歳でも姿が変わったって愛している」
最後の最後まで変わらないでいてくれた。
私の最愛の人。
「私も愛しているわ。実はね、学園で私もメルルに言ったのよ。あの世界に来る前のあなたの魂があるのなら、そっちにも惚れる自信があるわって」
「なんで僕に、それを直接言わないんだ……」
彼が私の隣に座る。
一緒に熱くダンスを踊った、その姿で。
「あなたも……ここに来たのね」
「君はすぐ、僕を置いていこうとするからね」
「こうやってすぐに、掴まえてくれるもの」
二人寄り添って海を見る。
彼の左手は、私の背中にまわり。
彼の右手は、私の手に。
世界で一番――、安心できる場所。
「でも……ごめんね。君をしっかりと送り出せなかったんだ。手をつないだまま、僕も本当にすぐにここへ来てしまった」
「あなたらしいわね。でも、よかったわ。私も待ちぼうけしたくないもの」
見つめ合い、私たちのリズムでキスをする。
たくさんの思い出を一緒に紡いできた。
鮮やかな、色褪せない光景が目に浮かぶ。
公爵家で初めて見た、変わってしまった私に怯える――、あなた。
宝石のようなフルーツと果実水を目の前に、私を翻弄しようとする――、あなた。
大好きなあなたと、たくさんの景色を見た。
朝市の喧騒の中、広がる色とりどりのパラソル。
お忍びで歩いた、運河沿いの絵本のような町。
期待に胸ふくらんだ、王立学園。
恥ずかしい思い出だらけの、食堂。
皆と語らった、談話室。
私たちの声の響く、研究棟の最上階の客間。
誰もいない、秘密の花園。
大勢の人に祝福された、結婚式。
大広間での、愛を交わすようなダンス。
共に過ごし、毎日のように愛を語らい、産まれてくれた未来への希望。
私たちの大切な、笑顔が輝く子供たち。
ずっとずっと、側にいてくれた。
「私、あなたとしたいことがあったのよ」
「このタイミングで言うの?」
「このタイミングしかないもの」
オルゴールの優しい音色が、どこからか聞こえてくる。
それは、男の子と女の子の服を来た猫ちゃんが逆立ちをしているオルゴールで。
男の子と女の子が、ベンチで寄り添って座るオルゴールだ。
同じように子供の姿になって、ベンチに座る。
私たちの選んだそのオルゴールは、同じ曲だ。
――曲名は、「お手をどうぞ、僕の君」
私たちはその言葉を交わすたびに、この曲を思い出していた。
「私たちの愛は、あなたの言うように不滅だったわね。最後の最後まで愛して――、愛されていると感じていたわ」
「ああ。証明することができて、満足だ」
婚約解消を迫ったあの時の姿で、私は彼の手を引いて立ち上がる。
「何をしたいと思う?」
「逆立ちかな」
「ふふっ、惜しいわね」
「それなら、縄跳び?」
「いいえ」
どこまでも続く砂浜に、終わりはないように見える。
「走りましょう! 歳をとってからずっと、うずうずしていたのよ。思いっ切りあなたと、どこまでも走りたいなって」
「確かに、この姿の方が向いているな」
次に私たちが辿り着く世界は、どこだろう。
この手を離さなければ――……、きっと。
履いていた靴を投げ出した。
足の裏で砂を感じて走りたい。
つけていたアクセサリーも放り投げて、もう一度彼と手をつなぐ。
「行くわよ! 私のヨハン」
「ああ、どこまでも! 僕のライラ」
私たちは走る。
びゅんびゅんと風をきって。
境界線のないこの世界の、果てを目指して。
ゆらゆらと遠くの砂浜が、陽炎のように揺れた。
二つの影が現れる。
よく知る、あの頃の姿の二人だ。
私たちよりも先に、旅立ってしまった二人。
私たちは止まり、彼らを見つめる。
「やっぱり、お迎えはあの二人じゃないとね」
「ああ。僕たちの執事とメイドなんだからね」
ゆっくりと、私たちに向かって歩いてくる。
あの時と同じ。
心の準備をさせてくれる、最後の時間。
私たちのこの世界での物語は、これで終わりだ。
「次もまた、一緒に伝説の恋をしましょうか」
「本になるような?」
「私たちが伝説だって思っていれば、それでいいのよ」
「そうだね。次はもっと早く、僕の愛を信じてくれよ?」
「そうね。満たされて、信じられるようになったわ。次は私から口説こうかしら」
「それは楽しみだな」
両手をつないで見つめ合う私たちは、タロットカードの『恋人』の正位置、そのままだ。
私よりも少しだけ背の高い彼と、顔を近づけ合う。
永遠の愛を誓う、最後のキス。
さぁ、一緒に次の世界に行きましょう。
――きっとそこにも、幸せがある。
〈完〉
まだ、番外編カムラとシーナの恋愛話(結ばれるまで)が続きます。書籍には前半3話が掲載済みです。
お楽しみください!
とうとう今日が、書籍発売日(2022.6.10)で、本編完結記念日でもあります(笑)
ここまでお読みいただいて、本当にありがとうございました!
本作は、自分が読みたい話……宝物のようなキラキラの恋の話、懐かしくなるような青春の話、人生を精一杯楽しもうと思えるような人生賛歌の話を書きたいなと思って考えました。
悪人も登場しない、ひたすら優しくて甘い心ときめく物語。私の目指したその世界を、楽しんで読んでもらえていたのなら嬉しいです。
☆の評価やブックマーク、いいねをたくさんいただき、本当に励みになりました。
「今回の話で読むのをやめる人もいるかな……」とつい考えてしまう私に、「大丈夫だよ、自分がいるよ」と言ってもらえたような気持ちになりました。
書籍の表紙は、甘酸っぱい恋心がつまった胸キュンの最高に可愛い二人が描かれているので、ページ下部まで下りてぜひぜひ眺めていってください。
ここまでお読みいただいた読者様一人一人が、私にとって大切な存在です。
本当にありがとうございました!
番外編も楽しんでもらえれば幸いです。
※本作のスピンオフ作品(IFストーリー)も、新作として投稿しました。
二人のイチャイチャと強気ヨハネス様をもっと書きたかったので(笑)
本作の補完にもなっています。
入学前に夢についてヨハンが問い詰めていたらどうなったのか。花園での「いい思い出ができて、よかったじゃないか」と言った彼の真意。ライラの根底にある自信のなさの背景。
そういった部分が分かるような感じで書いているので、よろしくければご覧ください。
タイトル:
王太子様に悩殺宣言したら溺愛されました 〜お手をどうぞ、僕の君〜【スピンオフ】










