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Ciel Aventure(シエル アボンチオ)  作者: 白井音
水の都 ヴァンドゥ
5/5

それ、セクハラですよ?

皆さんに見ていただく初めの物語です。彼女の秘密、探っていきましょう!

今から向かうはヴィンドウ川。

昔は湖だった所を干拓によって陸地化した土地らしい。

何もないらしい。...らしい。


まあ、全部聞いた話だけどね~。

なんせ泥炭地らしく、農業や泥炭採掘が目的で居住者が少ない。

ほとんどの人が泥炭採掘のために雇われた人だったり、奴隷だったり……やなこと聞いた。

労働者がほとんど。

観光客なんてまずいないだろう。

でも、なんか面白そうだから行く。

とりあえず私も泥炭採掘でもしようかな。

なんちゃって。


まあ、やることはあるんだけどね。

仕事仕事〜。

さ~て、どこか船を止められそうなところは...。


あの湖がいいかな。

ソリュミャー湖っていうのか。

メモメモ。



思ったより遠いな…。

(ほうき)に乗って行こう。





それにしても何もない。

この国がこのままなのはやはりもったいない。

ワクワク。

楽しみだ!




草原がどこまでも続き、陸地の真ん中は大きな川が流れていてここを二つに分けている。

泥炭採掘をしている人がひらほらといる。

奴隷の人もいるのだろうか……考えないでおこう。

やっぱり、後で泥炭採掘やろう!

もしかしたら何かに使えるかも。


さて、川に糸でもたらそうかな。

今夜は焼き魚かな?なんて…。


おっ、きたきた。

魚じゃないけどお目当ての人が来た。

魚釣れなかったな…。

私才能ないのかな。


川の上流のほうから小舟が一隻おりてくる。

男が二人と犬が一匹乗っている。

可愛いわんこだ。


「よし、今日はここで一泊するか」

「わかりゃした」

この二人はどういう関係だろう?

髭の人が上司かな?もしくは親分?

話し方的に。

オーバーオールの男の方が下なのはわかる。

まっ、今はどうでもいいけど。


「ちょっとあなたたち?かわいい犬を連れてるね。触っても?」

話し方が変?こうやって喋らないと逆に変なんだよ?

この辺りではね、

「ああ、いいとも」

髭の男とオーバーオールの男。

ふむふむ。


「よーし、よしよし。かわいいね~」

ゴールデンレトリバーみたいだけどなんかちょっと違う。

雑種かな?

「嬢ちゃん、こんなところで何してるんだ?泥炭採掘か?それとも…」

「………いいえ、私はちょっと…仕事!」

「へ~、そうかい、なら良かった」

「優しいのね」

うんうん。犬、かわいい。


「泊っていくの?」

「ああ、俺たちゃ旅人なもんでな」

「奇遇ね、私もよ」


そのあとも私は犬をかわいがりながら、お二人……ほとんど髭さんだが、と、談笑した。

相手とのコミュニケーションは大事!

ふっふっふ。





次の日。

朝一、朝日、最高。

眠い( ´・ω⊂ヽ゛。

仕事しなきゃ。

「あっ!昨日のお二人さん、おはようございます」

「おっ!昨日の嬢ちゃんじゃないか。今から飯にするところだが嬢ちゃんもどうだ?いいのが釣れたぞ!」

そうですね~、あっ!ワンちゃん!行こう。

いや、ワンちゃんいなくても行くけどね。

「はい!いいんですか?」

「もちろん大歓迎だ!こんなに可愛い子と食事できるなんてな!」

「それ、セクハラですよ?」

「?」

あ〜、意味伝わらないか……

いかがでしょうか?まだまだ謎が深い……。

次話、できるだけ早く上げます。待っててください。

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