空を飛ぶ船
本日より新連載!!祝!!
読んで~読んで~
大空。
凍り付くような青。
それはいつも近くにあって遠い夢でもあった。
「手が届きそう…」
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青く大きな海を飛ぶ船。
辺りはまだ凍てつくように寒く、鳥っ子一人いない。
船は白波を立てて進んでいる。
一体、この船はどこに向かうのか。
それは彼女の気分次第だ。
朝露に濡れた虫の羽は黒くつやつやと輝き、花や葉も日が昇り喜んでいる。
空飛ぶ船の一部屋、浅葱色の髪をぐしゃぐしゃにした少女が眠っている。
「今日は早く起きれたな~」
薄いタオルケットをたたむ。
腰まである髪にはグチャグチャに寝癖がついている。
洗面所に行き、歯を磨いて顔を洗う。
そして、浅葱色の髪をとかす...かと思ったがめんどくさいので放置っと。
私はこの浅葱色が大好き。
母の髪は翡翠色。
父の髪は水浅葱色。
隠語ではない!断じてない!ないったらない!
父は仕事に情熱を持った真面目な人だ!
...あんまり強調すると逆に怪しいかな?
「どこが隠語なんだ!?」って?
.....。
うん、まあ、調べてくれ!
説明するべきか?
...。
朝日見にいこ~。
...私は朝日を見に行くんだ!これ以上は言及しないでくれ!
そんな大した理由じゃないから!
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甲板!
ちょうど日が昇り始めたところだ。
ここから見る朝日は世界一!
「これを独り占めできるなんて最高~」
んっん~、と伸びをする。
起きてすぐしろよ...。
「ねえ、僕もいるんだけど」
(。´・ω・)ん?
檸檬色の小さな龍。
この子の紹介もしないとね。
彼は私のペッ...「ん?」
凄い圧を感じる。
私はそんな、ペットなんて考えてませんとも。
...ええ。
本当に...。
まあ、見た目はペッだけどね~...。
キュート!
「ごめんなさい!ごめんなさい!落ち着いて〜!そのバチバチしたものしまって!お願いしまずぅ~」
「ペットって言わない?」
「...」
「い・わ・な・い?」
「もちろん!言いませんとも!」
笑顔!
怖い!
きっとこやつは人を殺している!
人殺しの目をしている!
「ん?(圧)」
「ひっ!」
彼は相棒です、龍です。以上!
「ねえ、それはそれで雑すぎない?」
「そんなことより朝ごはんだよ~」
にぃーげろー!!
「...はぁ~」
これから頑張っていきますので高評価とブックマークよろしく!