1-3
「おめでとう、新たな同族さん。そしてさようなら人間。」
…は?
えっとなにを言ってるんだ?
さよなら人間?俺は正真正銘の人間だぞ?
そう思っていると青年は何かを思い出したかのように舌打ちをした。
「ああ、同族が新しく適応するところが久しぶりすぎて忘れていたな。」
また舌打ち1つして青年はどこからか奇妙な刀を取り出して自分の腕に振りかざした(!?)
思わず目を瞑ったら蹴りがとんできた。(泣)
ドンッ!
「イッタ!」
思わず青年を睨もうとしたら。衝撃の光景がはいりこんできた。
青年の腕が切れている。どうやって切ったのかは考えるまでもない。
「オエェッ」
思わず吐いたが、近づいてきた手によって顔を上げさせられた。
「!?」
切ったはずの青年の手が何もなかったかのようにくっついていたのだ。
「な、なんで…」
呆然自失としていると青年に頭を掴まれ立たされた。(!?)
嘘だろ…これでも重い方だぞ。
だが、いともあっさりと言った。
「俺、人間じゃないから。」
…人間じゃない?なにを言っているのかわからない。いや、わかりたくない。
だが青年いや、人間じゃないと自称している者が何回も繰り返したかのようにめんどくさそうに言った。
「そして人間じゃないのはお前も一緒だ」
PM:10:00
俺は自称人間じゃない者が狩ってきた鹿を食べていた。
「食わねぇのか?」
と聞いてくる自称人間じゃない者、いや生物史上最強。
名前はだいぶ前に忘れたらしい(忘れるほど名前を使わないなんて)
そして俺は、生物史上最強から聞かされた話を思い出す。
PM 1:45
俺がトラックに撥ねられてから5分ぐらいたっていた頃。
当然、5分もたてば「人間」は死ぬ。
だが、脳が全て子にきる前に生物史上最強が俺を見つけたらしい。
突然話が変わるが、生物史上最強が言うには俺らは「化物族」と言うらしい。らしいというには本人?が誕生する前から言われていたらしい。
そして、「化物族」の特徴として「難死遅老」というのが「共通」の特徴らしい。
「難死遅老」とは何なのかというと、いたってシンプルだ。
死ににくく、老いにくい。
これのおかげ(責任ともいう)で俺は生きているらしい。
生物史上最強が体の一部(例:血)を俺に与えたせいでこうなったらしい。
さて、なぜ生き延べられたのに不満ばかり言っているかというと化物族になるためには先述したとうり体の一部をもらわなければならない。
ただ、失敗もあり、化物族になれるのは運がよくないと駄目であるからだ。
運がいいとゆうのは失敗、つまり適応できなかったものは…
死ぬ。