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最凶の化物族  作者: アリのキリギリスっぽいやつ
prologue
2/21

1-1

PM1:20


「はあ…」


化賀魔(かがま) 終物(しゅうぶつ)こと俺は、自宅のベットで寝転んでた。

俺たちの世話をしてくれた優しい爺ちゃんも死んじまったから残った親族は遺産目当てのヤツラばっかだ。

俺と妹を愛そうなんてヤツはいないだろう…しかも妹と絶交状態ときた。


「父さんと約束した願いも叶えられなかったな」


しかしいつまでもベットに寝転んでいても仕方なく、俺は部屋から出て1階に降りた。


「………」


最悪だ。絶交した妹とバッタリ。

しかし、互いに何も言わず通り過ぎる。

玄関で靴を履き、自分でも誰にもなく


「コア・コルーラ買ってくる」


と言って出た。

まあこれが妹との[人間]として一生関わることがないとは誰も気付かないだろうな。







PM1:40


コア・コルーアを買ってコンビニを出て思わず瞠目した。

クラスメイトの車谷(くるがや) 砂川(さがわ)が不良たちと言い争いをしていたからだ。


「………」


車谷とはクラス1、いや学校1位の美少女と呼ばれる人で黒髪のツインテールが特徴だ。

ただし、非っ常に口が悪くしょっちゅう揉め事を起こしているらしいが先生たちに注意されるような事はしないらしい。

そんな車谷がなぜ不良たちと言い争っているのか理由がわからないがとりあえず巻き込まれないようにした方がいいだろう。

そう思ってその場を離れようとした時、ふと言い争っている車谷たちの後ろにトラックが走ってくるのが見えた。

それを最初に気づいた不良がニヤッと笑った。


「チッ!」


恐ろしい予感がして車谷の方へ走ったがもうすでに遅かった。


「キャッ!」


車谷が道路へ突き飛ばされたのだ。


「あいつ正気か!?」


大急ぎで車谷に逃げるように言うが車谷は恐怖のためか動けなかった。


「クソッ!」


結果的に言えば助かった。 車谷は。

恐怖で動けない車谷を蹴とばした俺は当然その場にとどまってしまい…


ゴキャァ!


それが「人間]として聞いた最後の音だった。

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