三話~噛みまくり第二皇女~
これから先、まだ「ダーク」の部分は出てきません。
「ドラゴンだ、、、」
「っ!君たち、こっちに来ちゃ駄目だ!姫と一緒に走って逃げろ!」
そうしてその槍を持った兵士が、庇うようにして降ろしたのは、一人の女性だった
「すみませんアルバート。必ず生きて王国に、、、帰ってきてくださいね」
そんなことをしている内にもドラゴンの第一撃が下された。
「そんな、、、アルバート、はやく逃げて!」
「もうここまでなのか、、、」
『最初で最後の一撃が』
「『空刃』!」
スパンッ
刹那、ドラゴンの腕が吹き飛んだ。
「え、、、飛竜の手を一撃で、、、?」
「グアアアアアアアア」
「あれ?案外あっさり切れちゃった。」
「すごいよ穂村くん!格好良かったよ今の!」
「ありがとう。でも、それより今ははやくコイツを倒さなきゃ」
「うん!」
突如、ドラゴンの口が発光し始めた。
(不味い、きっとあれはブレスだ。)
「吹雪、一気に叩くよ。」
「分かった。『アイシグルアロー』!」
ドスドスドスドス
(想像以上にえげつないな、、、)
「食らえぇぇぇぇ!」
ザクッ
そして、飛竜は生命活動を停止した。
「そんな、、、あの飛竜を一撃で、、、しかもブレスを使おうとしていたから、恐らくS-はあるぞ、、、」
(まあ、正確には二発なんだけどね。)
「危ない所を助けて頂きありがとうございます。私はアルバートと申します。このお方はエルギメヌス王国の第二皇女、カステイル・エリュシアです。」
そして紹介された皇女、カステイル・エリュシアは前に出てきて、話しかけてきた。
「ど、どうむっ!」
(舌、噛んだぞ、、、)
(舌、噛んだ、、、)
(また舌を噛まれましたか、、、)
「しゅみましぇんっ!」
(((またかよ!!!)))
「し、失礼しました!わ、私はエルギメヌス王国の第二皇女、カステイル・エリュシアです!危ないところをお助けいただきありがとうございます!あの飛竜を一撃で倒してしまうなんて、、、とても格好良かったです!」
「は、はい。ありがとうございます。でもそこまでテンパらなくても大丈夫ですよ。」
「では、敬語も止めていただけるとありがたいです」
「は、、、うん、分かった。」
「それで、あなた達のお名前は?」
「僕は、ホムラ・シグサメです。魔王を倒すために異世界からやって来ました。」
「私は、フブキ・ビャクヤです。同じく魔王を倒すために異世界からやって来ました。」
「あなた達は異世界召喚者なんですか!」
隣で静かに会話を見守っていたアルバートもかなり動揺しているようだった。
「ようやく見つけ出した!異世界召喚者ですよ!アルバート!」
「そ、そのようですね。あの伝説は本当だったんですね、、、」
「まあ、長話を外でするのも尺なので馬車の中で話をしましょうか。」