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ダンジョン創世記0008

っと、話し合いの前に…呼び出した4人の容姿などにも触れておこうか。


先ずはドラゴニュートの女性だが…うん、見事な姫騎士さんですね、有難う御座います。


顔は人のそれであり、色白の美人さんである。

目はサファイアンブルーの瞳が神秘的な光を宿しているように見える。

髪は腰まである金髪のウエーブロングが艶やかに光を反射しているな。


出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいる、非常にグラマラスな体型を誇っておられるのだけど…その身は甲冑に纏わられているぞっ。

顳顬(こめかみ)より後方へと流れるように左右から白銀の角が生えているのが神秘的とも言える。

鉢金のような物を頭へと巻き付けているのが少し不思議な印象を与えていると言えよう。


こんな彼女は如何にも騎士っと言った固い印象なのだが…うん、印象通りのようだ。

融通は利き難いと思われるな。


次にエルフさんだが…うん、凄く…綺麗です。

エメラルドグリーンな瞳と同様の色となっている髪が不思議だ。

緑色の髪なんて初めて見たけど…純白の肌と相俟って、非常に美しいと言えるだろうね。


ただ…非常にスレンダーな身姿(みすがた)はデフォルトなのだろうか?

腰の括れは素晴らしいの一言だが、胸部装甲は…お察しっと言うことで。


っか…ドラゴニュートさん?あまり隣へと立ってしまうと…ねぇっ。


次にバンパイアの少女…十代の後半だとは思われる容姿なのだが…貴族の令嬢と言った感じの女性である。

先の2人が20代前半と思われる容姿からすると、少々幼い感じだろうか?


瞳と髪はシルバーにて肌は青い程に色白となっている。

容姿は可愛い系なのに妖艶さを秘めた感じで複雑な色香を漂わせているが…捕食者っぽい雰囲気が…あばばばばっ!


そんな彼女もスタイルは良く、ドラゴニュートな騎士さんには及ばないにしても十分過ぎると言えるだろうな。

うん、エルフ…えー…


最後にドワーフだが…茶髪の茶色目の浅黒い肌を持つ筋肉達磨さんですね。

有難う御座います。


背は俺の胸辺りだが…横幅は遥かに超えているし、筋肉は比較にならんだろうなぁ…流石の一言だろう。


そんな4人で暫し話し合っていたのだけれども…矢張り上位種族と言うことで、ドラゴニュートな騎士さんが俺と話すことと決まったようだな。


そして今、俺は彼女と話している訳だが…固い、固いよ…そんなにガチガチにならなくても…


「あ~、そのだね」言い難いのですが…どうしよう?


「先ずは、ダンジョンを構築する前にだね、俺達の生活基盤と言う物を整えて行きたい訳だよ」


俺が告げると…4人がキョトンとした顔を。

なんだろね?


「いやマスタ殿…今更、生活基盤の整備ですかな?」っとドワーフさんがね。

今更も何も…これからなのだが、はて?

そう思っているとエルフさんが続いて告げるんだ。


「私や彼ならばいざ知らず、バンパイアやドラゴニュートを創生可能な程のダンジョンマスターともなれば、数年…いえ、数十年は永らえた古参で御座いましょう?

 今迄の生活にて改善なされなかったのでしょうか?」

そんなことを言って来るんだけど…


そんな彼女の言葉を擁護するかのようにドラゴニュートの姫騎士さんがね。

「いやいや、ドワーフ殿もエルフ殿もエルダー種にてハイクラスでありましょうに…

 エルダー・ハイ・ドワーフやエルダー・ハイ・エルフなどを創生するなど高位のダンジョンマスターしか行えませぬ。

 ましてや神祖たるエルダー・バンパイアを創生するなど、生半な力では…とてもとても。

 手前味噌では御座いますが…(それがし)のようなドラゴニュートを創生するのにも更なる力量を問われましょうぞ。

 大規模な攻略を凌がれたとかなされたのでしょうや?」


そのように告げて来る彼らの眼差しが尊敬の光を宿しているような…あれ?何か勘違いされてるような…

っと言うか…


「ちょっと待って!

 君達って、普通のエルフやドワーフ、バンパイアじゃ、ない…っと?」


思わず確認を…ってぇ、冗談だよね?

だけど…そんな願いは虚しくも破れ…素で頷いていますよ、彼ら…いや、マジでぇ?


慌てた俺は、此処までの経緯を説明すると…呆れられてしまいましたとさ。


「いやはや…此処までイレギュラーなことをなされるとは…流石と言えますなぁ」っと言いながら納得しつつ頷くドワーフ氏。

「斬新なアプローチが素敵で御座いますぅ」っとね顔の前で手を合わせて組み祈るような仕種の侭で俺をキラキラした瞳で憧れの視線を送り付けて来るエルフさん。

「うむ、流石は(わらわ)を創生なされたお方ですわっ!」っと、優しく微笑みを浮かべ俺を見ているバンパイアさん。

(それがし)主君(しゅくん)は、中々の御慧眼(ごけいがん)をお持ちで御座るなぁ、他のマスターなんぞ追随を許さぬ高貴たる御高察にて感服の極み!

 流石は我が主君に御座いまする」


姫騎士さんは感極まったような…

って、アレっ?反応がおかしくね?


その後、暫くは4人に持ち上げられてながらチヤホヤと…いや、これ…ダメ人間への道つてヤツだね。

気を引き締めて行かなくっちゃ。


そう言うことで、話を切り替えさせることにした訳だけど…頬が緩んでニヤケてしまうのは許して下さいっ!

褒められ慣れてないんですぅっ!

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