ダンジョン創世記0007
コボルトの大量虐殺という【ツィーイック・ツィーツェ】レベリングの副作用的な現象を確認するには、同様のことを行えば良いのだが…流石に醜いとは言えゴブリンを生贄にするには忍びない。
いや…俺の精神的に止めておいた方が良いだろうな。
そう考えると…獣などの狼なども創り出せるが…止めておくとしてだ、矢張りスケルトンが良いと思われるんだが…どうだろう?
流石に骨を大量虐殺って言うのはないと思うんだよね。
まぁ、既に死んでいるアンデッドな訳だし…そう言う事で、スケルトン君…逝ってみるかね?
ってことで、【ツィーイック・ツィーツェ】の内部へと大量のスケルトンをば創り出してみたのだが…
うん、リアクションは少なく見苦しくもない、それに罪悪感を抱かないのが一番良いと言えるよね。
初めからスケルトンにしておけば良かったよぉ…
こうして【ツィーイック・ツィーツェ】の強制レベリングと言うスケルトン軍団の強制破棄を行ったのだが…うん、アンデッドの選択が増えているな。
コボルトは亜人としての括りだったのか、亜人系が創れるようになっていた。
エルフやドワーフにグラスランナーやホビットなどなどだな。
獣人もこの括りとなっていたようだが…人魚や魚人なども創れるようになっているのは良いのか?
いや…リザードマンもだが…ドラゴニュートまで対象なんだが…
流石にドラゴンは無理みたいだけどドラゴニュートって…
アンデッドの方はバンパイアやリッチにデュラハンなどやドラウグルなどだな。
ゴースト系のスペクターやワイトにファントムなども対象なのだが…何故に精霊系までも含まれている?
不思議に思いコアにてログ履歴を抜粋検索すると…いや、【ツィーイック・ツィーツェ】殿…それはぁ、あかん系やろ!?
何故に妖精や精霊が捕食されとるんやねんっ!
それによりコアにて創生可能にって…マジでかぁぁぁっ!
精霊や妖精に敵視されでもしたら…って思っていたのだが、説明文に自然界では当たり前にある話なので問題はないとのこと。
本当にかぁ?信用して良いのだろうか…
ただ…この作成範囲が広がったことにより、呼び出せる選択肢が大幅に改善されることにな。
ある意味、裏技的な遣り方なので、普通は気付かないだろう…いや、気付いたとしてもダヌ費用が掛かり過ぎて普通は無理か。
現在の俺は大量のダヌを得ている状態だ。
そんな俺だからこそ、気兼ね無く創り出せるというもの。
こうなると、本格的にダンジョン構築へと進みたいところだが…所詮は俺、素人なのよねぇ。
どうやって造って良いのか皆目検討が、ねぇっ。
なので頭が良さそうなヤツを選ぶとしてだ、ドラゴニュートはロマンとして外せないだろ、うん。
ドワーフは武具を造り出すのに創り出しておきたい。
そうなるとだ、双璧となる有名所のエルフさんも創生しておきたい所だな。
バンパイアは知的なイメージがあるので参謀には良いかと思う。
取り合えず、この4人とするとして…ドワーフは矢張り髭もじゃの屈強たる筋肉達磨てぇ感じだろうから男性で。
残りは、取り合えずは女性としようか。
先ずは生活環境の構築を進めたいのが切実な所。
野郎ばかりが集まったところ、食生活などが向上するとは到底思えない。
そこら辺も踏まえて相談するためにも女性を増やした方が良いとの判断なのだが…どうだろう?
そうして呼び出した4人なのだが…転移召喚したかの如く、行き成り目の前へと現れた!?
いや、近くへ呼び出したのは初めてだったのでビックリしたよ、流石になぁっ。
「君主様にあられましては、某のような下僕を創生頂き恐悦至極に存じまする。
粉骨砕身にて邁進いたしますれば、どのような御下知にも従いましょうぞ!」
そう、ドラゴニュートの女性が口火を切る訳でぇ…残りの3人も同様に口上をな。
いや、固いっと言うか堅苦しいて言うか…息が詰まりそうなんですけど…
「いやいや、もっとフレンドリーに接して貰えないかなぁ。
俺も所詮は新米ダンジョンマスターだからさ、これからのことを君達と相談して進めたい訳だよ、うん。
だから四角四面に畏まられても話辛いんだよね、頼むよ」
そう告げたのだが…
「いえ、君主様は某らを創り出されたお方にて、某らにとっては神にも等しきお方に御座いまする。
そのようなお上様と親しく接するなど…とてもとてもっ!」
っと、恐れ慄くドラゴニュートさん。
いや、残りの全員も同様か…こりぁ困ったぞっ。
「いや、だからな…相談し難いからさぁ、なんとかならないかなぁ?」
俺が心底困ったように告げると、流石に俺が本気で困っていると気付いたようで…4人で顔を見合わせ思案し始めた。
さて、どうなるやら…
暫くは4人で相談しつつ話し合っていたのだが…ドラゴニュートの女性が代表して俺へと告げて来た。
「取り合えず、某が代表してお話を伺い、皆で再度検討いたそうかと」
そのような結論へと達したようだな。
いや…創生した生き物に敬われるっと言うのは良いことかと思っていたんだけど…案外と面倒なことになりそうだ。
そう思いつつ、それを承認して話を進めることに。
さて、色々と取り決めダンジョン構築を進めないとなぁっ。