89 選択の自由
膨れていない耳朶に結合した石を持つ以外獣相もなく、某国特有の白い肌をしたその若い男は、森人族と人族を両親として生まれてきた。
両親にしてみれば短命種以外の混血が生まれないこの世界において奇跡であっただろうが、通常の妊娠・出産過程を経て生まれて来たのではない存在は、同族異種族関係なく混血を嫌悪する純血の者達にとって、もはや悍ましい怪物でしかなかった。
村の男達による集団暴行から逃れた男は、追われるままに森へ逃げ込み、奥深く分け入って繁茂する藪の中へ飛び込んだ。
鋭い枝や棘が皮膚を裂くのも構わず地表近くを這って進み、明らかに埋め戻した跡のある、しかしその場所を知っている者でなければ気付かないだろう小さな土の盛り上がりを両手で一気に掘り返した。
さほど深く埋めていなかったのか、目的の物は直ぐにも男の目の前に現れた。宝石はないが複雑な文様装飾の施された、男にとっては素材不明の指輪だった。
小型のそれは男の手ではせいぜい小指に嵌めるのがやっとだろう。
元は女魔術師のものだった。
この森で怪我をして難儀しているところを男が助けた。
女は村へ来たがらず、男は暫く森へ通って世話をした。
そうして動けるまで回復した時、女は情が移ったのか、男の現状を憂いて共に行かないかと誘ってきた。
だが男は断った。臆病で、不遇でも村以外での生活に恐れを抱いたのに加え、女から与えられる情が自分のものとは違うことに気付いたからだった。
女は無理強いせず、代わりではないが、と言ってこの指輪を男に与えた。この先、命の危険を感じた時は消えろと念じながらこの指輪を脅威に向けて投げつけろと。
女が去った後、持ち歩いたのでは落としたり村の者に奪われるかもしれず、男はこの藪に隠していた。
暴力を受けるのは日常的でも、今まではやらせるだけやらせれば適当なところで飽きて捨て置かれる、と深刻に考えることもなかった。それだけ虐げられることに慣れていた。
だが、今回ばかりはもう駄目だ、と逃げ出した。
切っ掛けが何だったのかは男には分からない。いつもの理由のない理不尽だったかもしれないし、男の落ち度かどうかの判断はともかく、何かしら理由があったのかもしれない。しかし、そんなものは逃げ出すのに関係はなかった。ただ、殺される、と全身を駆け抜けた恐怖が、本能が、男をがむしゃらにさせた。
指輪を拾い上げ、強く握り締めた男は、思い切るように顔を上げて立ち上がった。
この指輪を使うことで何が起きるのかまでは知らない。女も詳細は語らなかった。ただ、指輪が使用されたことは自分には分かる。その時は迎えに来ても良いか、とだけ請われた。
頷かなかったことを今更に後悔しながら、男は藪を抜け出し、追って来ている村の男達の声のする方向へ足早に進んだ。この場に留まってもいずれ追いつかれるだろうが、早くけりをつけたいと逸る気持ちが男の足を動かした。
ほどなく悪鬼羅刹の形相で迫り来る村の者達の姿をその目に捉えた男は、迷わず握り締めていた指輪をあらん限りの力で投げつけた。
精霊の囀りに耳を傾けながら森の上空で一部始終を見届けていたアウレリウスは、男が指輪を掘り起こした段階で既に術を施していた。
指輪の効果を見極めるのはアウレリウスには容易い。魔法を発動させるまでもなく魔眼があっさり看破した。彼にはその程度の稚拙な術だったが、稚拙だからこそ大雑把で、単純だった。その癖、威力だけはそれなりにあるのだから始末が悪い。
指輪の体裁をとった魔道具の影響を辜負族限定にしたのはいつも通りだ。
〔千里眼〕は外傷もなく、ただ失神しただけのように倒れ伏している複数の死体を映し出した。
看破した時、アウレリウスは少しばかり意外に思ったものだが、珍しく派手に肉片をぶちまける系統の殺傷魔法ではなかった。森が無駄に汚されないのは願ってもないことで、効果そのものをいじることはしなかった。
更に意表だったのは、効果対象に件の男も含まれていたことだった。物言わぬ死体の中には指輪を投げた男も含まれていた。
女魔術師は元より邪心ある者だったのか、好意を無碍にされて苛烈な報復に出るほどの高い自尊心の持ち主だったのか、好意が男の思う親切心ではなく恋情だったが故に歪んだ独占欲を発露させたのか――もしくは、思い通りにならない己の "極めて稀な成功作品" を効率良く回収する為だったのか。
女を捜せばその内面を探るのもまたアウレリウスには容易いが、ひたすらにどうでもよいその手間をするつもりは当然なかった。
指輪の効果範囲はさほど広くはなかったらしく、後続の難を逃れた村人達が死体の元まで辿り着き、ひと騒動起きていた。
「半々くらいならかわいいもんなのになあ」
面倒以外の何を思うこともなくその様子を眺めていたアウレリウスは、不意に隣から聞こえてきた気の抜けるぼやきに、しかし、何の反応も示さなかった。
そう、仮令その声の操った言語が日本語だろうと、無視である。
「国際結婚で盛り上がってる親は子供のことなんて考えないからなー。子供を作ること自体、百パーセント親のエゴだし。子供は親を選べないってよく言うけど、それ以前に生まれてこない自由がないからなあ。まあ当たり前だけど」
以前同様、眼下の騒ぎに惹かれてきたのか、残留思念が再現している状況――言葉には合致する部分がないでもない。少なくとも件の男の出生には類似するのだろう。
「故意に混ぜたっていっても、混ぜること自体が目的じゃないだけ、まだマシだよ。俺からしたら」
しかし、次いだ言葉を耳に入れたアウレリウスは引っ掛かりを感じて眉を顰めた。
「あーでも、純血じゃないのが嫌な奴らには、混ぜた目的が "自分の子供" か "混血の子供そのもの" かなんて、どっちでもおんなじか」
違和感があるようなないような、何とも判断に困る言い様である。
残留思念の記憶の中だけで完結していると言えなくもないが、そこはかとなく眼下の者達に向けて愚痴を零しているように思えるのは気のせいか。
「獣人とか魔族とかいるこの世界のが難儀なのかあ? それか、人間オンリーで混ざってる!とか発狂しちゃってる地球人がアホなのかな。……あー、違うか。他に攻撃出来る異質がいないから人間同士で区別し合ってたのか」
内容にそぐわない、明らかに面白がっている軽快な口調で語られた決定的な単語に、アウレリウスは隣の男の思惑通りに振る舞う自身に憤りながらもそちらへ視線を向けずにはいられなかった。
光の加減で金にも見える茶髪に青紫の瞳、白よりやや濃い肌の色に彫りのはっきりした目鼻立ち。
服装は過去二回の遭遇時とも違う、相変わらずの見慣れない奇妙な造型だ。スリーピース・スーツで呼称される大振りのチェックのチャコールグレージャケットはボタンを全て外してベストを露わにし、ライトブルーのシャツも首元をはだけさせている。ノーネクタイではなく、濃藍地に黒とチャコールとベージュのストライプ柄のものを解いて襟に引っかけており、正装を必要とする場から解放された直後なのか、カナンが見たなら好意的な呆れでも見せただろうが、アウレリウスには奇妙以外の感想は何もなかった。
アウレリウスの視線に気付いた残留思念の男は、とぼけた表情で眼下を見ていた顔を上げて体ごと隣へ向き直った。
その全身は以前とは違い妙に実体感があって、透けているのは足の先、髪の端くらいだった。
冷え切ったアウレリウスの横目にも怯まず、にいいぃ、と実に癇に触る笑みを浮かべている。
「お前…………自我があるのか」
もはや疑いようもない男の反応に、アウレリウスは面倒な事態になったと言わんばかりの重い溜息と共に確認の言葉を吐き出した。
「いやあ、流石、荒唐無稽世界! 凄いな! まさか死んだ後でも思考出来るなんて! ……って、あれ? この場合ホラー?」
アウレリウスの渋面が愉快で仕方がないのか、一変して無邪気な満面の笑みでそう戯けたように叫んだ残留思念は、不意に皮肉満載の表情で肩を竦めた。全くもって忙しない。
「まあ、意識がはっきりしたのはつい最近なんだけど。前はぼぉっとして操り人形状態? 本家本元の記憶限定の複製みたいなもんで、オリジナルじゃないしな。脳味噌もうないし」
「…………そこまで自覚しているのか」
千年以上生きていても、ここまで明瞭に自覚している残留思念に遭遇したのは初めてで、アウレリウスは思わず不快を脇へ押しやり、純粋な驚愕で目を見開いた。これはまともに対峙すべきかと、諦めて体の向きも変える。
「してるんだよなーこれが。面白いよー。唯一無二の人間だって自己認識してるオリジナルの記憶もあるのに、ただのコピーだって、それを俯瞰してるこの自我も並列して存在してんだよー」
あっけらかんと自己分析する男は自身の現状さえ愉しんでいるようだった。悲観も葛藤も欠片も見受けられない。
しかし残留思念であることに変わりはなく、アウレリウスは常套の問いを投げ掛けた。深思の山でも考え至ったが、残留思念を消す方法は二つだ。上位の魔力によって問答無用で消滅させるか、
「…………お前の心残りはなんだ?」
この世に留まった要因を解消することで昇天させるか。
「あ、それ聞いちゃう? てか、残留思念て未練必須なの?」
くそ真面目に対応するアウレリウスを嘲笑うように(顔は至って邪気がないのがまた虚仮にされている感を増幅させる)、男は小首まで傾げて質問に質問で返すという煽り行為をしてくる。
「ないのか? お前には」
年の功か、この男に関しては色々悟って達観したか(つき合っていられないと投げたか)、アウレリウスは挑発には乗らず、ただ当然の疑問だけを返した。それもまた質問だが、彼に悪意はない。
思う反応が得られず、男は一瞬、顔全面でつまんなーと言いたげな道化を演じるが、直ぐに意外にもばつの悪そうな面持ちでそっぽを向いた。
「あー…………いやー…………あるなあ…………」
無意識なのか、右掌でしきりに頬を擦る。
その困惑した態は振りには見えず、アウレリウスは軽く片眉を上げた。
「……あいつか?」
敢えてカナンの名は出さない。だが、不思議とそれで通じる気がした。こちらへ来た直後に死んだというこの男がカナンの行方を知っている――この世界にいると承知している確証はなかったが、先の遭遇で男が語った内容はカナンに関係しているように思われた。
その直感が正しいなら、それはこの男の心残りの表れではないのか。そして、この世界にカナンがいるからこそ、残留思念という未練に繋がったのでは。
しかし、それならそれで腑に落ちないこともある。
「何故あいつではなく俺の前に現れる」
その一点に尽きる。
まさか、それさえも以前の推測通り――であって欲しくないとの願望ゆえの問いだった。
だが、それもあっさり潰えさせられる。
「俺だってさぁ、好き好んであんたを選んでるわけじゃないんだよー。寧ろなんであんた?」
こちらも甚だ不本意なのか、不満を隠しもせずにぐるりと顔を戻してクレームをつけてくる。
「俺が知るか」
こっちが聞きたい、とアウレリウスもにべもない。
「あいつと一番縁があるから? 普通、未練相手本人のとこに行くもんだよなあ」
アウレリウスの答えは端から期待していなかったのか、男は腕を組んで独り言に没頭する。
「未練……未練かあ…………。一応、心当たりはあるけど、こいつ経由で又聞きさせるようなことじゃないしなあ……どーすっかなー……」
アウレリウスそっちのけでうんうんと俯き加減に唸る男は、隣からの視線が辟易を滲ませて漸く顔を上げた。
「あー……うーん……まあ……あいつに遭遇するまで気長に待つよ。見方を変えればそれまでこの俺は存在出来るってことだし!」
「待て」
さも名案!とばかりに向日葵さながらの朗らかな笑み(アウレリウスの主観ではなく汎用的な客観表現)を浮かべて宣う残留思念に、即行で突っ込みが入る。
「それは同時に、俺につき纏い続けるということではないのか」
ぐう、と低く唸るように危惧を口にするアウレリウスに、男はからっと腹が立つほど晴れやかな顔で更に笑った。
「しょーがないじゃん! 俺、選べないし!」
「…………!!」
達観も何処へやら、もはや怒りが言葉にならない、とアウレリウスは無言で激烈な威圧を男に向けるが、相手は平然と、にやにやともへらへらとも取れる、実に神経を逆撫でる笑みを浮かべ続けた。
ここにカナンがいたなら、先の台詞といい、なんでそんなにハイテンションなの、と突っ込まずにはいられないだろう燥ぎっぷりだ。バックアップに不具合でもあったのか、これがオリジナルの男の素だったのか。
「あ、"俺" を残留してるオリジナルの魔力はふらふらしてるけど、何だっけ? 魔力バランス? には影響しないようにしてるから。好きにさせといてよ」
「……無駄に高性能なのはあいつと同じなのか」
予測はついていたが改めて当人に確約され、うんざりとアウレリウスは零す。
好きにさせろも何も、この男の規模になると、残留思念だけならともかく、魔力そのものにはムオニネアの犠牲になった異世界人同様、アウレリウスと言えど迂闊には手が出せない。
同郷のカナンならば可能かもしれないが、彼女が直接対峙するなら何事かを処置しなくとも、この男の口振りでは未練が解消され、自然消滅する可能性が高い。
その辺りの事情は魔力バランスに絡んで男が知っているものとしてアウレリウスは言及したが、
「そうなんだ?」
似非臭い無垢な表情で問い返され、まずかったかと眉根を寄せた。
「知らないのか?」
「だって会ってないし」
「そもそも魔力均衡の話は誰に聞いた?」
先にその件に触れてきたのは男の方だ。アウレリウスは過去も今も一言たりとも男の前では口にしていない。
「あー……精霊、だっけ? なんか日本語話すちっこいのに捲し立てられたことがあったんだよなあ」
種明かしをされてみれば何ということもない。アウレリウスが遭遇した二回だけがこの残留思念の発現回数ではなかったのだ(一回、ニアミスをしているがアウレリウスはそれを認識していない。そしてその時の発現時間は僅かで、精霊も接触していなかった。つまり最低四回は発現していることになる。積極的に探ろうとしない内はアウレリウスがそれを知ることもないだろうが。もしくは、この残留思念が積極的に語るか、口の滑らかな精霊に遭遇するまでは)。
「あれってやっぱりあいつの関係者? そういえばあんたも日本語話してるよな」
藪蛇か。
既に何かを察している表情で、男は探るようにアウレリウスの瞳を覗き込む。
「…………公平を期しただけだ」
近付いた頭を鬱陶しげに右手で押し戻しながらアウレリウスは苦り切った声で弁解する。
弁解にしか聞こえない己の言い草が更に自己ダメージになる。
「へええ? もしかしてあいつがこっちの言葉を覚えたからとか? 律儀だなー。そういやあ、前に俺の告白ってか回想を一から十まで全部聞いてたっけ」
揶揄いのネタを得たとばかりに嬉々として男は追求してくる。
しかし、カナンに対しても、深思の山での遭遇にしても、男の言は少々的外れであり、逆にアウレリウスは冷静になった。
「あれはあいつへの義理じゃない」
ただ自身の興味を満たしただけだった。カナンが実用ではなく興味で辜負族の言葉を覚えたように。
後者も勿論、この残留思念を気遣ったのではない。強制排除ではなく昇天を目指し掛けたのは後々の面倒を減らす為だった。結局無駄に終わったが。
「じゃあ何?」
「言うか」
男の執拗さは照れを邪推してのことかもしれないが、それこそ、その勘違いを訂正し、律儀に答えてやる人の好さはアウレリウスにはない。
「えー」
今更だが、この残留思念はほとほと外見年齢に見合わない幼稚な言動をする。
やや唇を突き出して単語にすらなっていない短い発声で不満を訴える様は、幼い子供が行うのであれば稚けなく可愛らしいで済ませられても、いい年の男がやるのでは見苦しいだけだ。
「…………」
そろそろ堪忍袋の緒が限界にきているのか(威圧時にはまだ切れていなかったらしい)、アウレリウスは言葉を封じて無言で返した。
「ありゃ……」
流石にやり過ぎたと自覚したのか、或いは身の危険を感じたのか(しかしこの思念を消してもまた発生しそうだ)、男は殊更に情けない表情を作って上体を引いた。
「まあ、いいか」
攻め口を見出せず自己完結した男は、懲りずに譲歩してやったのだとでも言いたげな太い笑みを浮かべて肩を竦めた。
その不遜にアウレリウスが眉間の皺を深めると、
「あ、時間みたいだわー」
今度はへらりとふざけた笑いに切り替え、ひらひらと右手を左右に振った。
途端。
「!」
足元から刷毛でひと撫でしたように、残留思念の姿はあっけなく掻き消された。
「……」
柄の悪い舌打ちをしかけるのを堪えて、アウレリウスは代わりに深い吐息をついた。
気を使う必要は欠片もない相手だが、神経は無駄に使う――すり減らされる厄難だった。
まともに受け答えず適当に流しておけば楽だったのだろう。しかし、それをするにはあの男の素性が問題だった。今のアウレリウスにとっては。
「あいつに会う前に処理出来ていれば良かったんだがな……」
カナンに会っていなければ、憑き纏われること自体なかったかもしれないが。
過ぎた事象に対する仮定には意味がない。
毎回魔力持ちで残留思念が出現する以上、その源は未だこの世界に存在し続けている筈だが、思念の現れていない時――今なども隠蔽されているのかアウレリウスに感知出来なくなっている。
単純な魔力量はアウレリウスの方が上位でも、その点ではあの男に軍配が上がっているのだとすれば、この先、魔力を頼りに出現を事前に察知することも困難に思えて、溜息のストックが幾らあっても足りない気がした。
* * *
アウレリウスにも残留思念の男にもすっかり関心外に追い遣られてしまったエルフと人間のハーフの男は、その遺体を散々に暴行された後、村の中央に吊され晒し者にされた(被害経験のある者達にしてみれば信じ難い暴挙だが、治世下にあって国策が行き届いているが為に幸運にも、また不幸にもアンデッド化と無縁で、火葬を軽視し遺骸をぞんざいに扱う辺境の村落はさほど珍しくなかった)。
ところが、大して日を置かずにその死体は忽然と消え失せた。
持ち去ったのは男に指輪を贈った女魔術師だ。
何を思うことがあったのやら、去り際、呪詛による村の殲滅を謀ったが、無差別に仕掛けられたその魔法はまたしても村人の息の根だけを止めた。
ハーフの男に関心はなくとも女の動向には危惧のあったアウレリウスが、予め村とその周辺一帯を結界で覆い、人以外を守っていたからだった。
ただ。
遙か昔の、城に所有されていた者達と同じにはならず、村外へ出掛けていて生き延びた者がタイミング良く帰村し、村の家畜達は他所へ移された。
それもまた成り行きだ、と特に企図していたのではないアウレリウスは、不満や無念を感じることもなくそのまま受け入れた。
覚書
人族とエルフ族を両親に持つ男 ラカラセーグ(・セラハオヒ)
女魔術師 セフェヤールーネ
残留思念 ジョシュア・ユースフ・シロー・ウィロック・アルカイツ・シブシソ・アンラ・ゴヤスレイ・カウイ・アリヒ・リュース・バハドゥウル・ガリー・グリフィズ・アオ・ディエス・リンド・イフェル・ネリ・イーディン・モラン・(省略)・アルットゥ・アルテゥル・明海・白木・モーガン
関連
39 過不足なく、が大事
47 過ぎし日
48 適材適所
50 刷り込み
67 代わりはいない
70 遺されるものは様々
72 過剰防衛
77 不可解
80 繰り返し
86 甲斐




