入学式の前
超有名進学校姫島女子学園。都内でも有名な女子校であり系列校には男女共学の墨田姫島学園が存在する。記念受験。そう記念受験で私はこの姫島女子学園を受験したんだ。
なんで私は今、ここに立っているのだろう。成績は普通。身体能力は普通。そんな私が何故姫島学園高等部の入学式に来てしかも姫島学園の制服を着ているのか…。
そもそも私の第一志望は都立の普通の共学だった、だけど姫島女子学園出身の母が「秋菜も受けなさい」と言われ姫島学園にどうせ落ちると記念受験をしたところ入試でなぜか私ができる問題ばかりでてきてギリギリで合格。過去問はほとんど解けなかったのに何があったんだ…私…。女子校じゃ彼氏は作れない。私は彼氏が欲しいのに何故!私柊秋菜こんな女子校にいるんだろう…
そんなことを考えているととなりから長い髪の女子生徒が私のとなりを通った。彼女は綺麗な黒い髪に青い眼柔らかそうな長い髪に校則の規定をしっかりと守った制服の着こなし。なんだか女の子の中の女の子のような顔立ちをした少女だった。「綺麗…」思わず見とれてしまた。いけないと思い私も姫島学園の敷地の中に一歩足を踏み入れた。