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絶対血戦区域  作者: 千路文也
1st ♯4 ぼくらのヒーロー
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 自分の職業は一体なんなのかと問われた時、疑問を感じてしまう自分が此処にいた。本当は祓魔師エクソシストとしてそこそこの稼ぎとそこそこの暮らしをしていこうと思っていた矢先に、こうなってしまった。遅かれ速かれ呪いを解く方法を見つけなければいけなかったが、それはまだ先の話しでも良かった。それなのにひょんなことから悪魔と遭遇してしまい、自身の悪魔の血を目覚めさせる引き金となったのだから悲しくても仕方がない。家に帰った時には意気消沈になってこれから先の未来に絶望感を抱くのも無理は無かった。そもそもそれもあれが原因が起こってしまったのだから、それをどうにかしないと旺伝自身の未来も危なくなってくる。今でこそ何とか命は保っているが、この戦いに敗れて命を落とす危険性も無くは無い。そんなネガティブな言葉が脳に浮かんでいる状態は何も良い状態では無いので、旺伝もマンネリを感じていた。いつ、死んでも分からない状況が長期間続くと人間はその状態にもマンネリを覚えて「変わりたい」と思いがちだ。しかし人間は変わろうと思えばいますぐにでも変われる力を持っているのだからそれを実行するべきだ。


 それとは勿論、行動だ。たとえば出勤する時に電車では無く、車を使って見たり、自転車を使って変化を脳に刻む。すると脳は「新しい事をやっているぞ!」と唾を撒き散らしながら喜び、涙を流して感謝する。体感的には左程ではないかもしれないが、本当に脳はこれだけで相当喜んでいるので、自分を変えたければいつもと違う事を積極的にすればいい話しだ。普段は小説ばかり読んでいる人間もたまに漫画を読んでみたりすれば、それだけでもう脳は発狂している。新しい情報を与えてやれば脳は十分に働いてくれるので、心も体も新鮮な酸素が行き渡ってくれるだろう。もはやこの世界は行動力の高い人間が生き残るようになっているのだから、行動力を増やそうと思えば新しい事にドンドンと挑戦すべきだ。山登りやスキーなどのアウトドアに感心を抱くのもよし、ピアノやギターなどの楽器に興味を持つのも良い。とにかく自分を変えたいと思えば、趣味を増やしていけばいい。それだけでマンネリが解消されるのだからやってみて損は無い筈だ。そんな事を、旺伝は戦地で感じていた。戦いなど今となっては滅多に起こらないので、日々をマンネリを打破するだけの結果は伴っていた訳である。とはいうものの、死んでしまっては意味が無いので、集中力を失わない限りに思考をしていたのだが。



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