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大好きだよ☆★☆

作者: なかこ

高2の夏。私は、たっちゃんと出会った。

出会いは、友達に誘われたライブ。

たっちゃんは、ギターしててそれを見た私は、スグ一目惚れ。友達のユキに、たっちゃんのアドを聞いて即メール。

《初めまして☆まいってぃぃます(*^-^)bユキからァド聞ぃてメールしました↑↑ょかったら、メールしてください♪》

ブーブーブーブー

携帯のバイブ音が鳴った。恐る恐るメールを見ると…たっちゃんだ!!

《初めまして☆達也っていいます。よろしくね(^-^)ノ~~》

やった!!たっちゃんとメール出来る。そう思うとスゴく嬉しくて、ユキに報告した。ユキはよかったじゃん♪いっぱいメールして仲良くなんな!!と言ってくれた。それからは、たっちゃんといっぱいメールした。たっちゃんと遊びにも行った。私の中で、日に日にたっちゃんへの気持ちが増していった。


「ユキぃ〜、私たっちゃんの事ヤバイ好きだ…。」

「そんなに好きなら告っちゃえよ!!」

「えっ…」

「好きなんでしょ?他の女に取られてもいいの??」

他の女に取られるのは嫌だ!けど、告ってフラれてもし避けられたり、今までの関係より悪くなったら…。そう考えると、なかなか告れない。

考え過ぎ。

それが私の悪い癖。

こんな事言ってたら、いつまで経っても告れないって、わかってるのにどうしても踏み切れない。

「まいさぁ、この前も結局告れなくて泣いてたじゃん?泣くんだったら、いっその事告っちゃいなって!で、もしフラれたらァタシの胸でドーンと泣けって!!」

ユキは笑いながらそう言ってくれた。だから、私はフラれる覚悟でたっちゃんに告る事に決めた。


その日の夜、たっちゃんに電話した。

「もしもし、たっちゃん?」

「おう。どうした?」

「ちょっと話があって…。今大丈夫?」

「大丈夫だよ。なに?」



「あのね、ユキとたっちゃんのライブ見に行ったぢゃん?その時、たっちゃんがギター弾いてるとこ見て、カッコいいって思ったの。それで、たっちゃんとメールしたりするうちにどんどん好きになっていって……。よかったら付き合ってください!!」

「えっ……あ、え〜っと…実は俺も、まいの事好きだったんだ。本当は、次遊んだ時に告ろうと思ってたんだけど…先こされちゃった。」

たっちゃんは、笑いながら言っていた。「本当?!フラれるかと思ってたから、今泣きそうなくらい嬉しいよぉ!!」

その後少し話して電話を切った。


次の日、少しニヤけながらユキの家へ行った。

「何だよ〜そのニヤけた顔!!アタシの胸で泣く必要なくなった?」

「…うん。たっちゃんもね、本当は次遊んだ時に告ろうと思ってたんだって!!」

「よかったじゃん!!!じゃ、今日はアタシがおごってやるからご飯食べ行こっ☆」

こういう時のユキは超好き♪(笑)それから1ヶ月。

私とたっちゃんは、メールは毎日してるし電話もたまにしていた。学校帰りも、よくデートしていた。

ある日、いつものように学校帰りにデートをしていた時の事だった。たっちゃんは急に

「あのさ、実は明日から忙しくてデートもあんまりできないんだ。」

と言ってきた。

「そっか…。わかった。でも、明後日はうちらの1ヶ月記念だからデートしようね。」

「じゃ、明後日ウチで過ごそっか!!」

「うん!そうしよ。」

たっちゃんの家に行ける!!そう思うと嬉しくて、デートにあまり行けない。と言われた事なんて、その時は気にしていなかった。

私って単純だなぁ…


今日は、私とたっちゃんの1ヶ月記念日☆学校帰りに、2人でケーキを買ってたっちゃんの家へ行った。

初めてのたっちゃんの家。

たっちゃんの部屋は、ギターや楽譜が沢山あった。汚くてごめん。って言ってた割に、部屋は綺麗だった。「適当に座ってて。「今皿持ってくるから。」

たっちゃんが皿を持ってきて、2人でケーキを食べた。

その後、私はたっちゃんに香水をプレゼントした。スゴい喜んでくれて、私も嬉しかった。

「俺もプレゼントあるんだ。」

そう言って、小さな箱を出してきた。そこには、ピアスが入っていた。そのピアスは、前に私が気になっていた物だった。

「これって、私が前欲しいって言ってたヤツじゃん!!覚えててくれたの?」

「うん。覚えてたよ。」私は思わず抱きついてしまった。そして、キスをした。ケーキを食べたせいか、キスしたら甘い味がした。


2ヶ月後。私とたっちゃんは、メールや電話をあまりしなくなった。放課後にデートする事も…。でも、記念日にはちゃんとデートしてくれる。だけど、3時間くらいしか一緒にいられなかった。

もしかして、たっちゃんは私の事を嫌いになったのかな?そう考える時もあった。ユキに相談したら、大丈夫だよ。最近、またライブやるみたいだから忙しいだけだよ。と言われた。そうなのかな?と不安になったけど、忙しいだけだと自分に言い聞かせた。


「もうすぐ、まいの誕生日ぢゃん!!もちろん、たっちゃんと一緒に過ごすんでしょ?」

もうすぐ私の誕生日だ…。たっちゃんは、誕生日について何も言ってこない。忘れてる?だんだん、不安な気持ちがこみ上げてきた。

「どうしたの?たっちゃんと上手くいってないの??」

私は、泣きながらユキにたっちゃんの事を話した。誕生日の事や、メールも電話もあまりしなくなってどんどん、不安になってきていること…。ユキは、何も言わず話しを聞きながら、私の頭をずっと撫でてくれていた。

「まいは、たっちゃんが浮気してると思ってるの?それとも、嫌われてると思ってるの??」

「浮気はしてないと思う…。多分、嫌われた。」

「でもさ、たっちゃんがまいの事嫌いになったらもう、まいと別れてると思うよ。」

ユキのその言葉を聞いた時、また涙が溢れてきた。

「たっちゃんに今、アタシに言ったことそのまま言ってみたら?たっちゃんなら、ちゃんと話し聞いてくれるって!!」

「…うん。」


その日の夜、たっちゃんにメールした。

《明日会ぇなぃかな?話したぃ事があるんだけど…。》

1時間くらいして、たっちゃんからメールがきた。

《ごめん(>_<)明日は、予定あるから会えない↓↓電話じゃダメ?》

電話じゃダメなんだよ。会って話したいのに…そう思ったけど、その時は

《会ぇなぃならぃぃゃ(^-^)また今度にする。》

と返信した。たっちゃんからは、本当にごめん(;>_<;)とメールがきた。

次の日、ユキに昨日の夜の事を話した。ユキは、まいよりも優先する予定なんてあんのかよ!!バカ達也!!!と言っていた。けど、最後に『でも、たっちゃんはバカだけど裏切ったりは絶対しない人だから。信じてあげて。』って言われた。

裏切ったりしない。信じてあげて。

ユキに言われて、少しだけど不安が消えた。やっぱ私にとってユキという存在はおっきいなぁ。と思った。


明後日は、私の誕生日。

たっちゃんとは、あれからメールしても2通くらいで終わってしまう。電話は全くしてないし、デートも4・5回しかしていない。

ブーブーブーブー

急に授業中にメールがきた。誰?と思ってメールを開くと、たっちゃんからだった。

《明後日ヒマ?俺らライブやるんだけど、来れないかな(=^▽^=)?》

明後日は私の誕生日だってわかってて、メールしてるの?って思った。けど、たっちゃんと会えると思うと嬉しかった。

《ヒマだょ(*^-^)b何時からゃるの?》

《8時から☆じゃ、待ってるね(*^ー^)ノ》

ユキにその事を話し、一緒に行く事になった。


ライブ当日。初めてたっちゃんを見た場所。ここで、たっちゃんに出会ったんだなぁと思ったら、あの時の気持ちが蘇ってきた気がした。

ライブが始まり、会場も次第に盛り上がってきた。たっちゃんのギターを弾いている姿は、いつにもましてカッコよく見えた。

そして、ライブも終わりに近づいてきた。でも、突然ボーカルの人が

「この中に今日、誕生日を迎えた人がいます!!その人は、達也の大事な人です☆その人のために、これから達也が頑張って歌います。」

たっちゃんは、照れながら前に出てきて

「まい!!誕生日おめでとう。今まで、メールとか電話とかあんまり出来なくてごめん。でも、今日はまいのために頑張って歌うから!!聞いてください。」

そう言って、たっちゃんは私の1番好きな歌を歌ってくれた。歌ってるたっちゃんは、今までで1番カッコ良くてもっと、もっと好きになった。

ライブが終わって、ユキも帰った。その後たっちゃんに会った。

「たっちゃん!ありがとう。スゴい嬉しかったよ!!惚れ直したよ☆」

たっちゃんは、少し照れて下を向いた。

「今まで、会えなくてごめん。実は、まいにプレゼント買おうと思っててバイトとかしてて忙しかったんだ。」

この時、信じてよかった。と思った。「これ、ペアリングなんだけどサイズ合うかな?」

と言って、指輪をはめてくれた。嬉しすぎて涙が出てきた。たっちゃんは、ギュッと抱きしめて

「これからもずっと一緒にいようなッ。」って言ってくれた。私はたっちゃんにキスをして言った。

「ずっと、ず〜っと一緒ね♪大好きだよ!!」

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