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言吹祈の日記帳  作者: 言吹祈


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2026/03/09(月)-2026/03/20(金)

2026/03/09(月)


昨日食べ物と飲み物を買い込んでおいてよかった。


少し手を伸ばすくらいしか動くことができない。体温計が38度以下を表示してくれない。


どのくらいの時間海の中に居て、いつ救助されて搬送されたのか分からないけれど、肺に入った海水が体の芯まで冷やして免疫力を根こそぎ奪っていったことだけは分かる。


昨日の夜から今日の朝にかけては、目を閉じたら死ぬんじゃないかって感覚があった。


あの時間よりかは、今はマシになっている。


明日には救急隊に出れるだろうか。早く、記憶が戻ったことを皆に知らせたいのに。



2026/03/09(水)


両手が痛いと、あれこれするのにすべて困る。


物を持った時に響いて、落としそうになることもしばしばある。


今こうして文字を書いているのも少ししんどい。


筋を痛めてしまったのかな。困るな。



2026/03/13(金)


くりかえし ゆめをみる


しあわせで なにもくるしくなくて それで ずっとつづいてほしくて


ずっとゆめがつづいて まわってて ぼくは


(乱れた筆跡で書かれており、文章が途中で止まっている)



2026/03/15(日)


昨日は体力の続く限り遊び尽くして仕事をして、大満足で寝た。


おかげで今日は朝から体力が空っぽでベッドから出られない。


筋トレとかして体力を増やすべきなのかな?でも、筋トレすらできるような体力もないけど。


太陽さんに聞いていい感じのメニューを教えてもらおうかな。



2026/03/16(月)


今日は夕方に起きて救急隊に出勤した。


特に大きな出来事もなく、作業をしながらのんびり過ごすだけの時間だったけれど。


救急隊が一人でもいるということは、街の人にとって安心できることだろうから、待機出来てよかったのかな。


沢山作業も進んだ。やらなきゃいけないことは山もりだけど、一つずつ終わらせていけば済む話だろう。


おーむさんがずっと隣に居てくれて嬉しかった。



2026/03/18(水)


今日は目覚めた時、随分と目が腫れていた。


昨日泣きすぎたせいだろうか。


死を悼むのに一日を費やしたところで、世界には許されるだろう。


死に慣れてはいけない これは医者としての自分だ。



2026/03/20(金)


リバイバル公演のために準備をしなくてはならない。


仮面は塗った。道具も準備した。リバイバル終わりの支払い準備も大丈夫。


大丈夫。大丈夫。大丈夫。まだ、頑張れる。まだ、耐えられる。


関係者の方々の方がよっぽど悲しいだろう。


師匠たちだって、帰ってくるんだから。


だから、大丈夫。


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