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言吹祈の日記帳  作者: 言吹祈


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15/28

2025/08/15(金)-2025/08/22(金)

2025/08/15(金)


日本に到着した。帰る連絡をしていたので、空港に迎えの車が来ていた。


帰ってすぐに人と会う予定が沢山組まれていてしんどい。


家の大人たちからどんどん跡継ぎとしてのタスクを押し付けられている。


早く神事の日になれ。早くやって、ロスサントスに帰りたい。


舞姉さんが、随分と僕を心配していた。


姉さんの想像よりも遥かに顔色の悪い状態で帰ってきてしまったようだ。


しまったな。心配させたくはなかった。



2025/08/16(土)


今日は、明日の神事の準備に潰れた一日だった。


半年何も稽古をしていないと、体が鈍って仕方がない。


日が暮れるまで舞って、祭具の準備をし終わる頃には夜がとうに更けていた。


体にかかる負担がありありと分かる。


どうか明日まで、体調を保っていたい。



2025/08/17(日)


今日は神事の日だった。


夏場の神楽は本当に暑くて、舞っている最中に意識がぼーっとした。


もしかしたら、トランス状態だったのかもしれないけど。


舞台からはけたあと、疲れ果てて指一本も動かせなかった。


また一日かそこら熱を出すだろう。


日記を書いてる今でも頭がぼやけて思考がまとまらない。


これだからぼくはできそこないなんだ



2025/08/18(月)


熱を出した。


ルパンが心配してずっと僕のベッドに居る。


いつもは姉さんの部屋に居るのに、こういう時は居てくれるのは猫の気質だろうか。


心臓がずっと強く拍動している。これが動いていることが分かるうちは僕は生きているのだろう。


もう少し頑張れば飛行機のチケットを取った日になる。


ロスサントスに帰れる。帰りたい。



2025/08/19(火)


(何かを書こうとして邪魔をされたかのようなぐちゃぐちゃしたペンの線が引かれており、何か爪で引っかかれたような跡とよれたページの端が残っている。猫に邪魔されたようだ)



2025/08/20(水)


今日はロスサントス行きの飛行機に乗る日だ。


なんとか体調は普段通りに戻せた。ルパンが何もさせてくれなかったのが大きいだろう。


姉さんとルパンをこの家に置いていくのは心残りだ。


だが、僕はあの街に帰りたい。


僕の住む場所は、あのロスサントスだ。


皆が僕の帰りを待っている、はずだから。



2025/08/22(金)


長時間フライトの疲れを一日休むことで癒すことにした。


ベッドに入ってルパンが居ないことに違和感を感じる。


猫ってすごいなあ。


この街でも猫を買おうかと思うこともあるけど、僕以外に世話をする人が居ない状況で飼うのは無責任だ。


いつ、僕が家に帰れなくなるか分からないから。

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