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実体験

中学生以上対象です

僕はその後について行きながら何するのと聞いた。

君が知らないこと教えてあげる

僕の手を引いてトイレの一番奥にある和式トイレに入っていった。


ドアが閉められると僕は息が詰まった。まーちゃんの肩と腰が僕に当たっている。まーちゃんの汗と熱が僕に当たる。ショートカットの髪からはローズの香り。いつもはサラサラなのに、汗で髪がまとまっていて、汗でおくれ毛が顔やうなじに付いている。白いTシャツから見える鎖骨に汗が落ちるのがゆっくりと見えた。

まーちゃんのプテッと柔らかそうに膨らんで少し赤くなった頬が僕のすぐ横にある。僕は勃っていた。

まーちゃんは、しゃがんで僕のズボンをずらそうとしたので、やめてと手で押さえると、まーちゃんの声は冷たく、僕を睨めながら手をどけと言った。


次の瞬間まーちゃんは僕のおしっこを出すところを舐めていた。僕は悲鳴に近い情けない声を出していた。シーッとまーちゃんは言う。やめてよ、汚いからというと、チビにはわからんと言われた。先を舐められると僕の脚はくねくねと変に動き、脚の指先はじっと黙って居座ってくれなかった。僕は何もわからぬままそれを受け入れるしかなかった。頭の中がチリチリとしておしっこじゃない何かが先から飛び出す。まーちゃんの顔と髪に、ところどころ白いヌメッとしたものが散っていた。


僕はすごく混乱していた。おしっこが白く濁るのは病気かもしれないというと、顔を洗ったまーちゃんは笑っていた。まーちゃんはどうだった?と聞いてきたので

僕は、なんか変な感じ、やっぱり病院に行ったほうがいいのかもしれない、といった。その瞬間まーちゃんの顔は急に硬くなり、絶対に他の人に言っちゃだめ!秘密だからと何度も念を押された。

僕には何かわからないけど強い罪悪感だけが残った。


次の日学校で、僕は体がだるくて何を考えてもボーッとしていた。

「おーい カジカワくん 花子さんは何メートル歩きましたか?

目ー開けて寝てるのかー」(言い忘れてたが僕の名前はカジカワ ケントだ)

僕はハッとした。担任の河原先生が僕に向かって質問していた。算数の時間だった。

カジカワワールド入っちゃった?といっちゃんがいうとクラスのみんなが笑った。

河原先生は、先生が美人でも見とれとったらだめだよー、と言い笑いを締めたあと、授業に戻った。


次の授業は理科だった。僕は理科が大好きだった。理科室の前にはメダカの水槽があり、僕は受精卵を見つけては先生に報告していた。先生はよく見つけたねー、カジカワくんは目がいいからいいね!と言ってくれてからこれが習慣になっていた。見つけた受精卵はスポイトで水槽からとり、シャーレに移して下学年の授業で利用するのだ。

今日は見つけられなかった。


学校が終わり、いつものように坂を降りて学童保育に向かう。今日もいっちゃんと計算ドリルの勝負をする。ふと顔をあげるといっちゃんの汗ばんだシャツが見える鎖骨に汗がゆっくりと流れていく…

ねぇ、やっぱり今日ケント変だよ。大丈夫?といっちゃんが僕の顔をのぞき込む。

ハッと意識が戻る。ダメだ気が散って全く集中できない。


17時30分になるのがすごく遅い。向こうの机でまーちゃんは日記を書いている。宿題の日記帳は学年が上がるにつれマスが小さくなるそうだ。来年は地獄だと身震いした。


今日はいっちゃんとの勝負は惨敗だったが全くどうでもよかった。そして17時30分になり、いっちゃんが帰っていった。


僕はまーちゃんのところに行った。

昨日の白いのは何?教えてよ。というと、まーちゃんは、

おまえメダカの受精卵よく探してるよね。受精卵ってランシとセーシが結びついたものでしょ。昨日のはセーシなの。


僕はさっぱりよくわからなかった。おしっこの出るところからでてきたのがおしっこではなく精子だというのだから混乱である。


僕は納得いかないのが悔しくて、なら卵子を出してみろ。どこにあるのさ。といった


まーちゃんは手を見せろと僕に言い、その後学童保育の先生の机から爪切りを取ってきた。

勝手に先生の机開けたらだめだって、と僕は注意したが、まーちゃんはお前のためだと言って聞かなかった。その後理由もわからず深爪を強要されて僕は言われたままそうした。深爪した指の先は触るとこそばゆくて変な感じだ。

まーちゃんは僕を階段下に連れてきた。階段下はパイプ椅子や折りたたみ机がおいてある。まーちゃんが壁に寄りかかって座ったので僕はその左隣に同じように座った。ホコリにくしゃみが出る。

まーちゃんは絶対に目を開けないでと念を押した。僕は言われるままにそうする。まーちゃんの手が僕の手を掴んだ。ドキッとする。心臓はバクバクと動いた。ジーンズ生地の感触が指に伝わる。人差し指伸ばして…力入れすぎ、僕は言われるがままそうした。指先が熱くてヌメッとしたものに当たる。指先が熱いものに包まれる。ヌルヌルしてる何だか気持ち悪いかも。最も力抜いて、と近くで息が聞こえる。僕はどこに卵子があるの?どこにもないじゃん、もういいや十分。というとまーちゃんは、ここより先にあるのといった。まーちゃんは僕の手を引っ張った。ヌルヌルと指の根元まで熱いものに包まれる。耳元で、あっ、ンッ、と声がした。僕の心臓はまたバクバクと脈打ち始めた。指先を曲げて…ゆっくり!手のひらにプシュッとお湯が当たった。耳元でまーちゃんが、もー、ゆっくりって言ったのにと、怒っている。


まだ目を瞑っててと言われ、慌てて手で目を隠した。幸い元々薄暗かったし、何も見えなかった。


ゴソゴソとまーちゃんが、身動きをとる気配がした。チャックを下ろす音が聞こえる。これポケットに入れて、と言われて濡れてまだ暖かく湿っている布を渡された。

僕は先に部屋に戻った。10分後くらいにまーちゃんは石鹸の匂いのする濡れたジーパンを履いて帰ってきた。


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