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第一王子のロイヤルサバイブ 乙女ゲーは情報過多  作者: まるいのあっと


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20/26

◎不夜城 未だ夜明け前① 問題と爆弾発言

本編戻りましたー!

アイン殿下10歳、公務歴五年のベテラン上司です(笑)

国王陛下のアンテッド化のカウントダウンは?

自分からリセットしちゃったヒロイン(仮)は?

元国王陛下やら元王弟が一箇所に集まったらヤバくね?

謎と闇は深まるばかり…。


◎そして襲撃


 爆弾発言 投下。 

 

 「…ノイエクラッセ王国の行政を昼と夜とで分ける、これは知略遊戯(ゲーム)のつもりでそこの宰相と考えた…」

 

 その場にいた全員沈黙… 宰相は下向いてため息、王弟は上向きで大袈裟に顔を手で覆っている。護衛騎士達、アイル、魔導士、神官達は微動だに出来ないでいる。

 

 動いたら負けな気がすると皆思っているのだろうか。

 

 俺も固まっている。

 前国王の発言に。

 

 遊戯(ゲーム)

 

 ニコライ陛下が乙女ゲームの原案者犯人?

 共犯、宰相。

 

 宰相は前国王の時代から宰相を務めていた。

 

 まじっすか?。

 大の男二人でヒザ突き合わせてうふふあはは恋愛シナリオを考え……。

 

 想像力が絵面の破壊力に負けて拒否った…。

 そんな訳はないだろうとセルフツッコミを入れて平常心を取り戻す。

 俺、メンタル強いな(笑)。

 

 「毎夜、宰相と遊戯盤になぞってこの国の公務を昼白と夜黒に分け、攻略を考えたのは息子ゼクスを国王にするには不安があったから」

 というか当たりです。

 「ただバカ息子の下に仕事のできる人間をつけたら多分手柄をしぼり取られるだけの存在にされそうだった、それは回避したかった…」


 裏で搾取される対象にされたらブラック企業以上の奴隷扱いで働かされて使えなくなったらモノのように処分される。


 実際、宰相がアイン殿下と弟のツヴァイ殿下を保護しなかったら二人はあの後宮の隅で誰にも顧みられず密にその存在を消されていただろう。

 不用()として。

 …暗殺者、毒殺、暴力、謀略を防いで生き残ったのは宰相が公務を昼と夜で分け行うことを王城内で周知させて殿下を公然の秘密としたことと殿下の魔眼の能力が高かったからだと言える。


 そんなバカ息子をどうして王位につけた?


 近隣諸国で噂されてる〈ノイエクラッセ王国の七不思議〉何故現王が王位につけたか、と、夜の行政を纏めている〈夜の王子〉の正体 と言うものがある。

 その微妙な秘密の謎が今、明かされた(笑)

 …笑うしかない、前国王が倒れ現王が即位して行政が荒れた時 考えたんだろうな…あのゲーム設定を使うなら今だと。

  

 つらつらと言い訳のように宰相は語る。

 あの国王と側妃、周りで諂うへつらう貴族達は今も国を国民を自分たちの都合のいいように食い潰し、都合の悪いものを消している。

 そのことに罪悪感も危機感もない。

 貴族と絶対王制という身分制度にあぐらをかいて。

 それを辛うじて防いでいるのは宰相が見出した国と国民の為に仕事が出来る者達。

 殿下を含め、夜の公務を担当している者達の手腕。

 手を変え品を変え、追い詰められているように見せかけ、その実相手を追い詰め盤面をひっくり返す。

 それが出来る実力があるもの、身分制度に溺れないもの

 勝負は五年かけて半分程、油断した相手の駒を削り、これから勝負を賭ける()だった。


 大番狂せ〈国王陛下、崩御〉が起きなければ。


 いても居なくとも問題多数だよ、あの国王は、亡くなった今も呪術対象として脅威を撒いている。


 「孫である君のことを聞いた時、本当に申し訳ないと思った。」

 ニコラス殿下は病み上がりで疲れているのだろうか、しきりに眉間をもんでいる。

 「年端もいかない子供を()()として夜も働かせるなど…」

 

 ()()という言葉を聞いたアイン殿下がピクリとした。

 

 あ?

 

 殿下のニコラス殿下を見つめるガラスのような感情のない赤が深くなる、金が流れる川のように散っている。

 「昼が明るい」と空を見入っていた時の瞳と違う熱のない…瞳。

 

 殿下(おこ)

 ()()と言われておこ

 

 アイン殿下の魔力が高まる。

 

 やっぱ殿下()()(おこ)


 いや、違う!

 俺にも分かるレベルで強力な魔力が動いている気配。


 詠唱途中の高位遠距離攻撃魔法。


 大気中の魔素が志向性を持ち、図書館棟の上空にかき集められている。


 高位遠距離攻撃魔法を止めるのは割と簡単だ、詠唱途中で術師を殺ればいい。

 高位遠距離攻撃魔法を放つ条件。

 射程範囲内での詠唱。

 複数人での魔力供給。

 オマケに詠唱がクソ長い(笑)。


 距離があれば気付かれても阻止される危険性は減る。


 やべっと思う前に身体が動いた。

 止める為ではなく、制御するため。


 標的が誰でも守るべきは一人。


 立ち上がって左目を眼帯ごと手で押さえる殿下。

 足元から金の粉が舞い上がる。

 殿下の魔眼の魔力。

 二人の護衛騎士と宰相が同時にテーブルやソファを蹴散らし三角形のカタチに殿下を囲いそれぞれが頂点に立つ。

 

 三人同時に剣を床に突き立てた。

 拡散しかけた金の魔力が志向性を持って立ち上がる。

 

 同時に図書館棟全ての魔力灯が消える。

 殿下を中心にした光の柱が天井を貫く。

 

 「魔法解除(マジックキャンセル)

 

 何かがビリビリと吹き荒れ、 数秒後元通り魔道灯の光が戻る。

 

 「反転」

 遠くで何かが弾ける音が聞こえる。

 

 呟いた殿下が左目から手を離す。

 やったか?


 「殿下の…魔法?」

 いつの間にか壁際で腰を抜かしていたおっさん魔法使いが呟く。

 惜しいな。

 なんで腰抜かしながらも嬉しそうなん?。

 今回は拡散させてないから魔力酔いしてないよな?

 「詠唱短縮?」

 やはり同じように腰を抜かした神官が四つん這いで殿下を見上げる。

 違う てか目がキラキラしてませんか? 儚げなイケメン台無し!。

 

 詠唱も何もない、殿下のは《自動反撃》一種の魔力暴走のようなモノ。

 

 魔眼が自己判断で危険を察知すると自動で魔法攻撃を解除して攻撃者に反撃する。

 殿下が呟いたのは俺たちに対しての現状報告。

 俺たちが護衛しやすいよう、動くための最低限の情報公開。

 

 眼玉が防衛のため自立志向するってちょっと考えると怖い。

 

 いつの間にか受付の女史と衛兵が一人ずつ殿下の元にはせ参じ、アイン殿下の御前に膝をつく。

 「…北の…湖に繋がる池の中州に3人、魔術師がいる 生きてはいると思う、その場に…周辺にいるもの全員捕縛しろ」

「はっ!」

 二人が同時に立ち上がり、捕縛に向けて駆け出した。

 ちょっとよろよろしてるアイン殿下を戻したソファに座らせる。

 デコこつんと熱を測る、うん熱はない 少し疲れている?

 不服そうにちょっとふくれているアイン殿下が俺を見上げる。

 「不敬!」

 いただきましたー不敬。

 ほっこり、ふくれたアイン殿下、年相応で可愛いです。

 キュン。

 

 良かった、練習した甲斐があった。

 殿下の魔力が無駄に放出されないよう、三角に囲んで魔力誘導した。

 誘導しないと魔力低下で倒れるんだよ殿下、10歳の子供の体だと魔力量が豊富でも体自体が魔力についていけない。

 子供の魔法乱用による魔力低下は深刻な身体損傷に繋がることがある、と論文が出ている。

 本来なら12歳以上でないと魔力の使用は禁じられるはずなのに殿下は()()ために自分の身を削って魔眼を使う。

 使わないと有象無象の跋扈する王宮で10歳の子供は生き残れないとは。

 せめて最低限の魔力消費で済むよう、三人の護衛騎士の剣に魔力誘導の魔石を組み込んで囲う事を殿下に秘密で画策した。

 サプライズというヤツ(笑)。

 宰相の剣は護衛が三人揃わなかった時の予備に無理矢理宰相を巻き込んでおいてよかった。


 「今のは何かな?」

 事情がわからないせいか、瞳に剣呑な光を放つニコライ前国王陛下が護衛の第一騎士団に囲まれて俺たちに尋ねる。 やべっ…。

 気が付けば俺たち第一王子の護衛騎士と前皇帝陛下の第一騎士隊が対峙していた。

 

ミネルバ卿:今日は

 前世でもあった《やることタスク》を作ってみる。

 まず重要

 【アイン殿下の正喪服の調達】

 【国王陛下のアンデット化阻止】

 【王位継承権】

 「………」

 バリエ:【国王陛下の葬式】が抜けているぞ?

 ミネルバ卿:バリエ:【国葬】……

 ミネルバ卿:「頭いてぇ」

 バルト:「頑張ってください」

 イラッ

 ミネルバ卿:「おめぇもやるんだよ!」ぐりぐりぐり

 バルト:「ひぃいいいぃい!」ぐりぐりぐり……。


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