サンタさんの さがしもの
冬童話2021投稿作品です。ま、間に合った……。
クリスマスの童話って、読める時期が一月位しか無いのに、いっぱいありますよね。
お気に入りはジョン・バーニンガムの『クリスマスのおくりもの』。たった一つのプレゼントのために大冒険を繰り広げるサンタさんが素敵!
そんな名作の足元にも及びませんが、クリスマスの幸せの一助になれば幸いです。
「こっちかな いや でも こっちのほうが……」
サンタさんが たくさんの プレゼントの まえで なやんでいます。
「これは かたちは いいけど いろが いまいち。こっちは いろはいいんだけど かたちがなぁ……」
こんなことは めずらしいのです。
しんまいの サンタさんは プレゼントを じょうずに えらべず こどもから
「これじゃないのおおおぉぉぉ!」
と なかれて しまうことも ありますが このサンタさんは ベテランです。
「カッコイイのがほしい!」
「カワイイのちょうだい」
そんな はっきりしない おねがいでも ピッタリの プレゼントを みつけられる はずなのです。
「これだ!」
ようやく サンタさんの プレゼントが きまったようです。
サンタさんは そのプレゼントを みずいろの ほうそうしで ていねいに ラッピング しました。
クリスマスの とうじつ。
サンタさんは おおいそがし。
あいぼうの トナカイが ひくソリにのって せかいじゅうの こどもに プレゼントを わたします。
「いそいでくれ ルドルフ。このままでは まにあわないかも しれない」
ルドルフと よばれた トナカイは あかいはなをふって うなずきました。
「メリークリスマス! メリークリスマス!」
サンタさんは みんなに プレゼントと えがおを くばりながら よるの そらを はしります。
もうすぐ 12じ。
「あとすこしだ。がんばってくれ」
サンタさんの プレゼントの ふくろは ぺったんこに なっていましたが サンタさんの ソリのスピードは おちません。
「よかった! まにあった!」
とびおりるように ソリからおりた サンタさんは めのまえの おうちに とびこみました。
「まぁ あなた! そんなに あわてて どうか なさったの?」
そこは サンタさんの おうちでした。
「クリスマスの うちに プレゼントを わたさないと いけないんだ」
サンタさんが じぶんの へやに はいると そこには あの みずいろの ほうそうしに つつまれた プレゼントが おいてありました。
「まぁ たいへん! ふくろに いれわすれたのね! いまから まにあうかしら?」
あわてる おくさんに サンタさんは おおきく いきをすって
「メリークリスマス」
みずいろの プレゼントを わたしました。
よくじつの あさ。
「ふんふふんふ〜ん♪ ふんふふんふ〜ん♪」
じょうきげんな おくさんの むなもとには サンタさんが いっしょうけんめい さがしてえらんだ こおりの けっしょうを とじこめたような すてきな ブローチが ひかっていました。
読了ありがとうございます。
リア充の方々は、クリスマスの楽しさの中に、お互いへの感謝とか敬意とかを思い出してみてください。プレゼントを質屋にダイレクトアタックするような真似はおやめくださいね。私の心がサンタ色に染まってしまうから……(攻撃色)。
今日はクリスマス。もう一本投稿しても良いよね? 答えは聞いてない!