鬼教師 襲来 1P
前回までのあらすじ
前回、可愛い女の子に話しかけられた俺、聡は入学早々ひどい目にあった。殴られ、蹴られ、舐められて(物理的に)、もう、とにかく、ただ、とにかく酷い目にあった。酷いのは、この、あらすじだったなー、あっはっは(涙)……間違えた。正しくは(笑) 以下本編
その光景を見知らぬ人が見たら、何と例えるだろう。
納豆? オクラ? とろろ蕎麦?
いや、何で食べ物だけなんだよ……
……ちなみに、今朝のご飯は明太子。
美味しかったなー……いや、食べ物の事は今は忘れよう。
お腹すいたなー……ほら、言ったそばから。
とにかく、俺はもみくちゃにされていた。
そして、ボコボコにもされていた。
あっちこっちから、罵倒が飛ぶ。
「何が、明太子だ! 俺なんか、焼き魚だったぜ」
と、男が、叫ぶ。
「私なんか、椎茸よ!」
よく、分からない事で、張り合う女子生徒。
「魚を落とした方ー! いませんかー!」
魚の持ち主を探す駅員さん(因みに、魚の落とし物は本当にあったとか)。
「梅干し、食いてぇ!」
梅干しを求める犬……
……犬が、喋った!!
「カタツムリ、断固拒否!!」
ノーコメント
既に気づいた(気づいてしまった)人もいるかもだが、俺の朝飯の考えが、漏れていた。
いや、恥ずかしいな!!
……そして、言い合いへと、発展して、しまったのだろう……。
ああ、俺は罪深い……
って言うか、誰か助けて!!
肉体的にも、精神的にも疲労している俺は、助けを求めた。
無論、心の中だけの叫びだったが、その祈りは届いたらしい。
開けっぱなしの扉から、筋肉ムキムキ(美) の男が現れた。
やっと来た、俺のヒーロー!!
そして、ヒーローは叫ぶ。
「お前ら、何やっとんのじゃあ!! 明太子みたいにしてやろうかぁ!?」
……どうやらヒーローでは無く、鬼だったらしい。
て言うか、俺の朝飯の事は忘れて!!
つづく♡
一言も喋らせて貰えずに話が終了する主人公。
次回までに、明太子の話は忘れて上げましょう。