ストーカーのお仕置き 急展開
波乱の展開(?)
「夏海さん……」
窓から侵入してきた男……うん、
ストーカーだね。
「お、お前は誰だ……?」
それ、明らかに俺の台詞
というか、お互い様だった。
窓から侵入したら、拘束された男(裸足)がいた
うーん、
どういう気持ちなのかなー……
(って、やべぇええええええええ!!)
夏海さんのストーカーは、嫉妬深いと、研究結果が出ている。
因みに夏海さんのストーカーの研究をしているのは、俺のみである。
……なんか、悲しい……って、それどころじゃ無い!
このままじゃ嫉妬に狂った目の前の男に殺され……
バタン
あれ……?
ストーカーは窓を閉めて、そそくさと出ていってしまった。
ふぅ。
命は助かったが、また、ふりだしに戻ってしまった。
どうしよう……
すると、
ガラガラガラ
男がまた入ってきた。
そして、俺の目の前まで歩いて来ると……
(スーハー スーハー)
俺の体を匂い始めた。
(って、いやいやいや、)
気持ち悪い! 気持ち悪い! 気持ち悪い!
何してるの、この人?
俺は無駄かもしれないと思いつつも、目で「助けて」と、訴え掛ける。
すると、気持ちが通じたのか男は コクリと頷くと、口に貼られていたガムテープを剥がすと、
「ペロン」
「うひぃ!?」
口で謎の言葉を発した。
そして、俺の拘束道具(酷い言葉だ)を全て外してくれた。
気持ち悪いが、悪い人ではないのだろうか……。
そして、男は俺の唇の上に唇を重ね……
「って、何してんだ!? あんたは!?」
俺は男を突き飛ばした。
すると、男はむくりと、起き上がり、
「どうしたの?」
「いや、だから……」
先程から続く気持ち悪い行為について問いただそうとすると、
「俺、夏海さんの友達なんだ……」
自慢話?
「だから、何をしても、いいんだよね……?」
「いや、俺は「夏海さん」じゃなくて……」
「そんな事は、分かってんだよ!!」
まさかの逆ギレである。
「俺は夏海さんの恋人だ」
男は自信満々に言う。
いつの間に友達から恋人に昇格したのだろう……?
「だから、所有物に何しても、いいんだよ?」
「無茶苦茶だ!」
というか、まだいろいろと、説明しきれていな……
「さあ、俺と一緒になろう?」
「ひっ!?」
男が俺に、ツッコミの隙を与えない。
「さぁ、俺と一緒に家に帰ろう」
あれ?
やっぱり、優しいかも……
「天国に」
「嫌だぁああああああああ!?」
俺は窓から逃げようとする……
しかし、上から降ってきた岩に道を塞がれる。
神様、何でもするから、ギャグパートからシリアスパートに戻して!?
「ムリです。この作品はギャグパートのみですから」
よく分からない会話を神様としていると(俺、もうダメかも)男が俺に抱きついてきた。
「この、離せぇ!?」
「聡君! 聡君! 聡君!」
「名乗った覚えはないよ!」
もう、覚悟を決めよう。
草薙 聡 17歳
ここに眠る……
「あぁあああああああ!?」
つづく
分からない言葉はお家の人に聞いてね☆