ストーカーの足音 5P
最後まで読んでくれると、嬉しいです。
夏海さんは以前から俺の事を知っていたらしい。
一方俺、聡は、全く……では、ないが、あまり知らない。
……いつから、隣の家に住んでいたのだろう?
引っ越しの挨拶があったとも聞かされてない。
因みに、「鬼」の家とは反対側だった。
……そうだよね。
まずは、そっち話をしないと。
俺の家は鬼と夏海さんの家に、挟まれている。
鬼はあの後、生徒達を連れて学校へと向かった。
何故知っているかと言うと、俺も夏海さんを待っている間に自転車で、爆走する鬼を見かけたからだ。
……何故、あんな人が教師になったのだろうか?
まぁ、今は気にしない事にしよう。
鬼の家では、なかった様だし……
夏海さんを無事に学校まで送り届けるという使命が、あるからな!
そして、俺達が待つこと数分。
「ごめーん。遅くなっ……た……?」
「「「いえ、お気になさらず」」」
謝る夏海さんに俺達は紳士的に返事をする。
夏海さんは、制服姿だった。
……うん、似合ってる。
「それじゃあ、夏海さん。学校へ……」
「「下の名前で呼ぶな!!」」
顔面をぶん殴られた。
……
「え?」
俺は混乱していた。
誰に殴られた?
て言うか痛い!
「君達、何を殺ってるの!?」
漢字、間違えてる!
しかも、とてつもなく怖い間違え方だ!
……取り敢えず心の中で、ツッコミと言う名の言葉を叫ぶ。
「君達、何をやってるの!?」
夏海さんが、言い直す。
……心の声が通じた?
こんなんじゃ、迂闊に筋肉の事を考えられない!!
「……いや、迂闊に筋肉の事を考えないでくれる?」
おっと。
珍しく夏海さんが、冷たい目をしている。
ただ、俺だけが悪い訳では無いような気がした。
つづく
おまけ
キャラクタープロフィール
ストーカーA 筋肉ムキムキの男 勉強が苦手
ストーカーB 目付きが鋭い男 虫が苦手
ストーカーC 細身の男 暑いお風呂が苦手
ストーカーD 太った男 酸っぱい食べ物が苦手
ナメクジ星人 ノーコメント ※「宇宙人+幼なじみ=異世界」参照
作者から一言 ツッコミが追い付きません。
台詞の少ないストーカーの詳細は、また次回