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まぁ、なんやかんやあったけど幸せをつかめそうです

作者: 赤木 新

 目を覚ますと椅子に拘束されていた。回りは真っ暗で何も見えないが、前方から足音がする。じっと見ているとだんだん見えてきた。

 欲情している顔で愛菜が近づいて来ていた。


 「愛菜、何しようしてるんだ?早く拘束を解いてくれ!」


 「ゆうくん、もう起きちゃったの?やることやっときたかったのに~。睡眠薬弱かったのかな~?」


 「愛菜がこんなことしたのか?」


 わかっていても、こんなことしたのが愛菜ではないと思いたくて聞いた。


 「そうだよ~。」


 今までに見たことのない笑顔とともに返事をした。とても危険に感じがして、助けを呼ぶため、叫んだ。


 「誰か助けてくれー‼️」


 「助けてーって言っても、ここ私の部屋だし、私たち以外誰もいないから意味ないよ~。」


 「えっ…、愛菜の部屋ってこんな物騒なところだったか?かわいい雰囲気の部屋だったはずなんだけど……。」


 「ゆうくんをかんk……ゆうくんが過ごしやすい部屋に変えたんだ~。」


 愛菜絶対監禁って言おうとしたな。これはかなりやばい。助けを呼ぶにしても誰もいないなんて、あれ?でも愛菜の家族はそのうち家に帰って来るはず、なんとかそれまで時間を稼いで助けてもらおう。そう思った時だった。


 「このこと私の家族も知ってて応援してくれてるんだ~。両親からゆうくんあてに手紙があるから、後で読んでね~。」


 「……………」

 

 自分でどうにかするしかない。とりあえず、拘束を解いてもらうためにうまく愛菜を説得しよう。


 「先に愛菜の両親の手紙を読みたいから、上半身の拘束だけでも解いて欲しいなぁ。」


 「いいよー。でも、読み終わったらまた拘束しなおすからね。逃げようとしてもダメだよ、逃げようなんてしたら………。」


 「絶対しないから大丈夫です。」


 笑顔なのに愛菜が怖くて敬語で返事してしまった。

 そして、上半身の拘束を解いてもらい、手紙を渡してもらった。

 手紙を開くと、

 

 ゆうくんへ


 これを読んでるということは既成事実が出来てしまったのか、ほとんどないだろうけど運よくそうはならず手紙を読めたかのどちらかでしょう。前者なら、これからゆうくんは私たちの家族です。後者の場合でも私たちの家族となる可能性が高いと思います。

 なぜこのようなことになったと疑問に思っているでしょう。

 それはゆうくんが学校で、愛菜とのことを友達にからかわれていて、愛菜のことなんか好きじゃないと言ったのを愛菜が聞いたからです。もうすでにわかっているでしょうけど、愛菜はゆうくんのことが好きです。とてもとても好きです。なのに、好きじゃないと言われて、愛菜は失恋したと泣いて帰ってきて、次の日ゆうくんを愛菜がいないと生きていけないようにすると私たちに言ってきました。もちろん、私たちは止めようとしましたが、ダメなら愛菜が自殺すると言ってきたので娘に先に死なれるぐらいなら、愛菜の好きなようにさせるととにしました。

 ゆうくんに全て押し付ける結果となってすみません。

 ゆうくんにしか愛菜を救えません。なんとか愛菜を救ってくださいお願いします。 


                    愛菜の両親より

 PS ここからが実は本題だよ。ゆうくんの両親もこの事を知ってるから安心してね。またゆうくんの両親と話して、ゆうくんの気持ちも……。頑張ってねー。



 「ゆうくん、なんて書いてあったの~?」


 「いろいろ書いてあったよ。」


 手紙を読んで、愛菜がやんでしまったのがわかって、原因が俺にあるとわかって、こうなったのも納得してしまった。

 逆に俺もそんなことがあればにたような事をしてしまうだろう。

 だけど、するなら付き合ってからしたい。だから、告白して拘束を解いてもらおう。そう俺は決めた。


 「愛菜、拘束し直す前に少しだけ、話していいか?」


 「ダメだよ。約束守ってくれないと私……。」


 愛菜の顔が怖いが、恐れずに言う。


 「頼む。ホントに少しだけでいいんだ、もし破ったら何でも言うことを聞くから。」


 「そこまで言うならいいよ。というか、なんでも言うことを聞いてくれるなら破ってくれた方が嬉しいなぁ~。」


 「破らないから!」


 「ちぇっ、ざーんねん。」


 「じゃあ、言うぞ。俺は愛菜の事が好きなんだ。俺と付き合ってください!」


 「えっ……。嘘だ嘘だ。ゆうくん私のことすきじゃやいって友達に言っての聞いたんだよ。もしかして、そう言えって、手紙に書いてあったの?」


 「書いてない!本当に俺は愛菜が好きなんだ。学校で友達に言ったのは、恥ずかしくて誤魔化すためだったんだ。信じてくれ!」


 「信じれないよ。」


 「じゃあ、証明するから下半身の拘束も解いてくれ!」


 「でも、嘘だったら逃げるでしょ。」


 「なら、俺の右手と愛菜の左手を繋いでからで拘束を解いてくれ!そうしたら、俺は愛菜から逃げれないだろ?」


 「わかった。」


 俺と愛菜の手を繋いだ後、愛菜は下半身の拘束を解いてくれた。

 すぐに、俺は愛菜が好きだと言うことを証明するために愛菜の口を俺の口でふさいだ。


 「んっ‼️ん…………………。」


 愛菜はビックリして離れようとしたが、俺は離さずに続けた。

 愛菜の顔は真っ赤になっていた。多分おれもそうなっているだろう。少し時間がたち、キスをやめて愛菜から離れた。


 「これで俺の気持ちが本当ってわかった?」


 「うん……。」


 愛菜はまだかなり照れているようだ。


 「じゃあ、返事が欲しいな。愛菜は俺のことどう思ってる?」


 「好き。大大大好き。ゆうくん以外考えれないぐらい好き。だから、恋人としてお願いします。」


 その時の愛菜の笑顔は今までで一番可愛かった。見惚れてしまうほどに。

 何も言えないでいたからか、愛菜は不思議に思ったのか首をかしげた。それも、可愛かったが不安にさせてはいけないと思い返事を返した。


 「こちらこそお願いします。」


 返事をすると愛菜は泣いてしまった。


 「泣くなよ、愛菜は笑顔が一番なんだから笑ってくれ。」


 「うん。どう?」


 そう言って、愛菜は泣きながらも笑顔を見せてくれた。


 「そうそう。すごくかわいいよ。」


 それから少しして愛菜は泣き止んだ。

 俺は気になっていた拘束について話した。


 「晴れて恋人同士になったし拘束を解くか。」


 「拘束はしないけど、手を繋いだままにしたい。じゃないとゆうくんがいなくなるかもって不安になるから。」


 「じゃあ、明日までだけな。」


 「わかった。」


 「腹も減ったしご飯にしよう。」


 「すっぽん鍋ならあるよ。」


 「……お、おう、じゃあそれ食べるわ。」


 「食べ終わったら一緒に寝ようね。」


 こうして俺たちはその日愛を確めあい次の日まで寝なかった…。

 目が覚めると横に幸せそうな愛菜の寝顔があった。それを見てこれから、俺が愛菜を幸せにしようと心に決め、また眠りについた。





 二年後の今、日俺たちは結婚した。大学生だったが、愛菜が学生結婚をしたいと言ったので結婚することに決めた。この日にした理由はいろいろあったが俺たちが付き合い出した記念日だからだ。これからもいろいろあると思うが幸せな家庭を作っていこうと思う。


 

 

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