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とけゆく つらら 【春の詩企画】

作者: m

ぽたり ぽたりと しずくが落ちる

冷たく尖った氷は とけて


ぽつり ぽつりと 濡らした軒先

やがては消える 日差しの中に


いつまでも 尖ったままではいられない

その温もりに触れ 

やがて とけゆく


ぽたり ぽたりと こぼれる涙

ぽつり ぽつりと シミをつけても


暖かな風が 乾かしてゆく


強すぎる日差しならば 急に

尖った氷は 尖ったままで落ちてゆく


だから ゆっくり 少しずつ

今はまだ 急がずに


ぽたり ぽたりと 春を知らせて

ぽつり ぽつりと 別れを告げて


時は巡りて またいつか

尖った氷は 出来上がる


それでも巡る 時の流れに

身を委ねながら 春を待つ



泣き濡れて 凍えた心に 温かな

風が吹いたら とけゆくつらら




本作は「春の詩企画」参加作品です。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)

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― 新着の感想 ―
[一言] いいですねー!氷柱です!綺麗な氷柱、春は、溶ける音から始まります。今日は寒くて、うっ、氷柱が育ってます。 ( ̄▽ ̄;)その内雪の地面にぶっ刺さる氷柱、家の氷柱は可愛くない!
[良い点] 企画ご参加ありがとうございます。 mさん節(としか言いようのない)を感じさせる詩ですね! 詩において、リズムを持ち合わせながら美しさを求めるって本当に難しいです。 それをサラッとやってのけ…
[良い点] いや、これは凄い(語彙力不足) 自分の琴線に触れました。 「ぽたりぽたり」と「ぽつりぽつり」 これがもの凄く印象的に働いていて、 なぜだか涙が出てきそうな詩です。
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