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詩、あるいは詞

飛行癖

作者: 志賀飛介

体が軽くなって僕は浮かび上がる

空と雲が眩しいほどに光る

段々と空気が冷たくなって

生きてることが明確になる


より高く


今日、僕は空を飛んだ

全てを置き去りにして

これ以上はないと思う

何もないという、幸福


何かが通り過ぎて僕は首を動かす

太陽が眩しくて目をそらす

ふいに宇宙の広さに気付いて

生きてることが曖昧になる


より遠く


今日、僕は空を飛んだ

全てを置き去りにして

これ以上はないと思う

何もないという、幸福


泣きそうなほど痛む心

消えそうなほどしぼむ命

もう何も考えなくていいんだ


今日、僕は空を飛んだ

全てを置き去りにして

これ以上はないと思う

何もないという、幸福


何もないという、世界


何もないという、自由


空と地面が曖昧になって、自分の体が曖昧になって、


輪郭が薄れてやがて、溶けたからだが霧散する。


その瞬間が一番満たされている。

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