1章 変わりゆく日常
「ハァーハァー」
「ねぇちょっと君待って!!!」
「えっ?」
「やっと追いついた、疲れた...」
「えっと何ですか?急いでいるんですけど...何でローブなんて着ているんですか?暑くないんですか?」
「とても暑いよ夏ですから、えっと僕は占い師をやっているんだけど、その占いの内容は相手の体を覆うオーラの色を見て占うっていうものなんだけど、君が大通りを走っているのをたまたま見たんだけど、君を覆っているオーラの色が黒色だったんだよ。
黒は困難や危険などを指すんだ。だから君に伝えたくて君を走って追いかけたんだ」
「わざわざ伝えに来てくれたのは嬉しいですけど、あなたは占い師をやっているんですからそんなのは結構見かけるんじゃないですか?」
「たしかにそんなのは見かけはするけど、君のは今まで見たことがないんだ、君を覆うオーラの色は黒は黒でもドス黒いそして微妙に赤色が混ざっていてね、そんなのは今まで見たことがないからどんな意味を持っているのかわからないけど、予想するとしたら多分君の人生はとても大変なものになると思うよ」
「大変なものって...具体的言うと?」
「具体的にはわからないんだ、色しか見えないからね、だからこれから気をつけてほしい」
「そうですか、ありがとうございます。急いでいるので失礼します」
俺は今まで走っていたが、あと少しで家なので歩くことにした。
(大変な人生ってなんだ?あの夢と関係するのかな?たて続けにおかしな事が起こっているからあの夢の話が本当に思えてくるな
まぁ今夜わかるんだ...というか今夜っていつだ?)
俺は家に着いたのでドアを開けるために手を伸ばしドアを開けた。
「お帰りなさい!あなた!」
「ガチャン!」
「?ここ俺の家だよな?俺独り暮らしだし...」
「カチャン」
「やぁ少年、せっかく出迎えてやったのに失礼だぞ」
「・・・」
「なぜ黙っているのだ?あぁわかったぞ、夢だと思っていたのに現実でびっくりしてるんだな!」
俺はこくりと頷いた。
「何回も現実だって、言っておっただろう」
「そうだけど、普通は信じるなんて行為難しいだろ、非現実的すぎる事」
「だが、今非現実的すぎる事が起こっている」
「そうだな…てか今夜迎えにあがるって言ってたけど、まだ今夜というほど夜じゃないぞ?」
「それは…だな…君と早く話がしたかったから神の力を使ったのじゃ」
「神の力?じゃ君は神なのか?」
「いかにも!」
「どやるなよ、もしかして見計らったように学校が終わったのって…」
「そう私じゃ!大事な話があるからな」
「なぁ一ついいか?」
「なんじゃ?」
「口調が合わなくないか?」
「合わないとは?」
「だって見た目が幼女みたいじゃないか」
「よ…幼女!?貴様神を侮辱しておるのか!これはお前より長く生きておるからだ!」
「どうどう、落ち着け!大事な話があるんだろ?」
「ぐぬぬぬぬ!まぁいい、まずはここでは何だからリビングに行こう」
「ゴクゴクゴク…では話そう」
「牛乳何て飲んでやっぱ気にしてた?」
「うるさい!黙ってきけないのか!では話そうまずなぜ君が選ばれたのかを・・・」